最近の記事

今日は母はスタッフに勧められて編み物をしているらしい。昔は好きでよく編んでいたんだけどな。

    • 娘と一緒に帰省した話③

      最終日はホテルに荷物を預けて美術館に出かけた。朝、チェックアウト時刻ギリギリに慌てて出たので、娘は少々不機嫌だった。 タクシーでの道は母とっては懐かしい景色だったのでよくしゃべった。 美術館では、同じ部屋にいることを確認しつつ、それぞれのスピードでゆっくりと見て回った。母は時々ソファで休んでいた。 ホテル近辺に戻って遅めのお昼を食べようかとタクシーを呼んでもらったのだが、その前にトイレに行った母がなかなか戻ってこない。これは何かあったのだろうとトイレに行ってみたら、個室が複数

      • 娘と一緒に帰省した話②

        ホテルには大浴場がついていた。普段は介助付きでお風呂に入っている母、普段はシャワーのみの娘と3人でゆっくりお風呂に入った。 背中だけは流したけど、他はすべて、好きなように洗い、自分のペースでお湯につかり、いいタイミングで出て、1人で服を着たり化粧水をつけたりしていた。 したいようにしたいことを自由にできず、不自由を感じる毎日なのだろうな、と少しかわいそうになった。 一方で、何もかもやってもらうことに慣れすぎていると感じる場面もある。食後の薬はいつもは介護士さんが袋を開け、母の

        • 娘と一緒に帰省した話①

          母が新しい施設に転居して3か月、相変わらず毎日退屈して毎日出かけたがる母と、今回は一緒について来てくれる娘と3人でホテルに泊まることにした。 初めてのホテルだったが、値段の割に綺麗な入り口でテンションが上がった。ロビーは広く、大きな窓から美しい景色も見える。 それに、街中のホテルには珍しく大浴場があるのが嬉しい。(前の施設の近くにはお風呂屋さんがあったので、何度か母と一緒に行った) 部屋はツイン+ソファベッドの狭い部屋だった。おまけに窓からはビルの隙間から道路が見えるだけで

        今日は母はスタッフに勧められて編み物をしているらしい。昔は好きでよく編んでいたんだけどな。

          どうしても食べ物を買いたい母

          毎朝母に電話をしているのだが、必ず「じゃあ今から出かけるから〜」と言って切ろうとするので、もしかして私の電話が出かけるタイミングになっているのかと思い、電話の時間を変えてみた。 しかし状況は変わらなかった。 施設では、母が出かけたいと言ったらまず私に確認の電話を入れてもらうことにしているが、どうやら毎回ではないらしい。電話をすると、玄関の椅子に座っていることが多くなった。そして「出かけたいって言ったけど、『お嬢さんに電話がつながりません』って言われて待っていた。」と言うことが

          どうしても食べ物を買いたい母

          お風呂の介助は異性でもいいか?

          母は週に2回、介助付きでお風呂に入らせてもらっているのだが、今週1回目のお風呂は介助者が男性スタッフだったらしい。前の施設も含め母にとっては初めてだったらしく、翌日の電話で愚痴っぽく報告を受けた。 母は、自分で頭や体を洗えるし、自分で拭いて服を着ることもできるので、私と一緒にお風呂に行ったときは、何も手伝うことはない。(もちろんお互いに背中を流し合ったりするし、転ばないように注意はする。) 男性職員に困惑した母は「自分でできます。」と言ったらしいが、「見守りが必要なので…」と

          お風呂の介助は異性でもいいか?

          お正月に、弟が母を怒鳴ったあと不注意で頭をぶつけたので「ほら、バチが当たった」と爆笑した、という話を嬉しそうに繰り返す母に腹が立ってお説教したら電話を切られた…。何のために毎日電話してるんだか。

          お正月に、弟が母を怒鳴ったあと不注意で頭をぶつけたので「ほら、バチが当たった」と爆笑した、という話を嬉しそうに繰り返す母に腹が立ってお説教したら電話を切られた…。何のために毎日電話してるんだか。

          お正月の母

          母は11月に転居して初めての新年を迎える。大晦日に弟の家に泊まり、1日は弟一家と一緒に旅行に出かけた。 わがままな母を受け入れてくれる義妹には本当に頭が下がる。 1日に新年の挨拶のためにビデオ通話をした時、とても楽しそうな顔が見えて安心した。 きのう電話をしてその時の様子を聞いてみたら、宿がとても快適で楽しい旅だったのだそうだ。「今度連れてってあげるね。」と嬉しそうに報告してくれた。 しかし、また朝っぱらから「出かけたい」とわがままを言って弟を怒らせたようで、そのあとどこか

          お正月の母

          母の年賀状

          母は今年引っ越しをしたので、転居通知を兼ねて年賀状を出す必要がある。いつもは印刷を頼むのだけれど、今年は私が母の絵と新しい住所を印刷して母に送った。 はじめは、絵の配置にはセンスが問われるからと嫌がっていたのだが、出来上がったものを見たら気に入ってくれたらしい。 毎年、自分で年賀状を書いている母だが、今年は枚数確認のため誰に出すのかを聞いてみたら、住所がわからない人が何人もいた。住所録も今年頂いた年賀状も見つからず、引っ越しの時に私が捨ててしまったのでは?と思っているようだ

          母の年賀状

          寝かせなくてもすぐ焼けるクレープの生地

          【材料】(12〜13枚) 薄力粉100g 砂糖20g 卵2個 生クリーム60cc 牛乳240cc 【作り方】 ボウルに卵を入れてほぐし、ふるった薄力粉と砂糖を入れ、混ぜすぎかと思うくらい混ぜる。(1分以上) なめらかになりツヤツヤしてきたら生クリームを入れてさらに混ぜる。

          寝かせなくてもすぐ焼けるクレープの生地

          夢が夢だとわかった話

          今日の母の話。 今朝目が覚めたら、部屋の中のものがひっくり返ってた。植木鉢も、机の上のものも。うわぁ地震があったんだ…と思ったけど、不思議とテレビは落ちていなかった。 と言うので、「夢だね。」と言ったら、「うん、夢。」 今日はさすがに夢だとわかったらしい。 その後もう一度寝て、起こされた時には朝ごはんの時間を過ぎていたから、顔も洗わずに慌てて食堂に行った、と。これも珍しい。 ボケが進んだかも 引っ越してから、ぼけがすすんだ気がする。このところ毎日出かけたがる。数日前、散歩

          夢が夢だとわかった話

          夢か現実かわからない話

          今日は母と1時間半の長電話をした。 過去の記憶は時間が曖昧になっている母だが、日曜日に弟が子供を連れて来て一緒に公園に行ったのが楽しかったらしい。 そのあと車に乗って帰るとき(本当は施設のすぐ近くだから徒歩なのだけれど)、妹の義実家があったから訪問したと。(義実家は遠方なのでそんなわけはない。)お義母さんに歓迎され、子供を置いて帰ってきたらしい。(妹の子じゃないからその人の孫でもない。) 「夢よね?」って言ったら、「そうよねー。でも夢かどうかわからない。」と言う。はっきりと記

          夢か現実かわからない話

          母の小さな旅

          ここのところ、また毎日出かけたがる母。 一昨日は朝の電話では天気がいいから散歩、と言っていたが、施設からの電話では「買い物に行きたい」に変わっていた。お金がないので散歩だけにしてもらう。今日は私も暇だから、動向を監視できるだろうと思ったのだが間違いだった。 30分後、母は電車を待っていた。電車で帰ると言う。大丈夫だろうか。少し心配ではあったが、降りる駅を言って電話を切った。 しばらくしてGPSで確認したら駅を通り過ぎたところにいた。慌てて電話をかけたら、「終点まで行って乗り換

          母の小さな旅

          母の引っ越し

          今までのサ高住では立ち行かなくなって、母のために新しい住まいを探した。 週に何度かは出かけられるが、自由には出かけられないところ。自由には出かけられないが、出かけなくても退屈しないところ。妹と弟が行きやすいところ。他にも条件はあるけど、いくつか見てここがいいのではと、子供達で決めた。 だけどこれが間違いだった…という気がしている。 毎日体操やレクリエーションがある、というのは嘘だった。「退屈しないように声をかけるし、できる仕事をしてもらう」というのも、今のところほとんどない。

          母の引っ越し

          引っ越して4日目。朝6:40に電話がかかってきた。お米がないって。ご飯を炊こうと思ったらしいけど、ご飯出るから炊かなくていいよ。

          引っ越して4日目。朝6:40に電話がかかってきた。お米がないって。ご飯を炊こうと思ったらしいけど、ご飯出るから炊かなくていいよ。

          老人ホームに引っ越し

          先月見学に行った老人ホーム3つの中から、今の母に一番いいだろうと思うところを、兄弟で話し合って決めた。母は見た目が豪華な別の施設を気に入ったらしいが、少々高額なのと、出かけるためにはタクシーしかない不便なところなので、今回は見送った。 代わりに選んだところは、最初に見た時は「ここはないな…」と思ったところだった。全体的に狭くてごちゃごちゃしている。でも出かけるのには便利で、同じ市内に住む弟妹も行きやすいらしい。 引越し日は私が行ける日に決め、母に、引越し先と日程が決まったこ

          老人ホームに引っ越し