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本と三線と石垣島      ✴︎〜11人の小学校体験記〜

砂地の畑はなかなか作物が出来ないから、農業をするのは大変だとこっちの人は言う。だから、牛を飼ったり、ヤギを飼ったり、鳥を飼ったりして、糞を肥料にする。

真夏の暑さの厳しさも野菜が育たない条件の一つ。暑さに勝つ野菜だけ残る。逆に、寒い北海道なんかは、寒さに勝る野菜が残る。
私も糸島の自宅の前に畑があるけれど、土が全く違う。野菜は土のありようで、出来るものも味も変わってくる、、適した場所はやっぱりある。
2か月前に、自分の畑に夏野菜の種を蒔いて石垣島に来たけれど、さぁ、育っているか!?
雑草に優った野菜は、果たしてあるだろうか!?

“芋ごはん食べていけ!”とかじおばぁからもらった、紫芋の爆弾にぎり。ご飯は入っていない🍠

竹富島の昔話を絵本にした【星砂の話】
竹富ことば、日本語、英語と3つの言葉で書かれているこの絵本は、島の言葉が無くならないように、伝えるためにつくられている。

山本史さんの美しい挿絵

【てぃーどんむに】というのが、【竹富ことば】という意味。全く分からない。意味もイントネーションもどこで、どうきって話せばいいのかわからずに、これは、八重山民謡の先生にきいてみようと、三線を習いに行った時に尋ねてみた。
先生の旦那さんは、竹富島の方で、先生はお嫁に行ってから、竹富の言葉や祭りごと、家の仏壇の扱い、お供物など、教わったらしい。同じ石垣でも島が違えば文化が違う。

録音させてもらって、何度も練習。英語の勉強していた頃を思い出す。

子の星は、お父さん。午の星は、お母さん。
2人は出会って、子供を産みたいと天の神様にお願いすると、竹富島の砂浜で産みなさい。と言われ、お母さんがたくさんの子供を産みます。

それを知らなかった海の神様は、お母さんが断りもせずに勝手に砂浜で産んだと思って、大蛇を呼んで、子供たちを噛み殺してしまったのです。

その子供たちが、“”星砂“”とうことらしいのです。とてもハッピーエンドな話ではない。。

でも、民話とはそんなもので、教訓として伝える意味合いもあるもの。

神子が、祭りの時期にだけは、子供たちを午のお母さんの場所に還ることができるようにお祈りする。

今でも年に一度、香炉に星砂を入れて、お線香の煙に乗せて、子供たちが母の元に還るように願う、竹富島の行事が残っていると、絵本にも書かれているし、三線の先生も話していた。

先生も子供たちに島言葉を教えている。

糸島にもあるのかな。民話を知ると、その土地の暮らしや歴史が見えてくる。

教科書で年号を覚えて、人の名前を覚えて、、、
それじゃ、繋がりがよくわからなくて、全然頭に入らなかった、学生時代。

こんなストーリー仕立てだったら、テストの点数も良かったのかもしれない。

与那国島の民話の絵本

点数ではもう図れない時代。数字じゃない経験値での生きる力を育てよう。

クバの籠作りの與那覇さんが絵本の題材になったんじゃないかとおもうくらい、似ている。


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