青春は何度でも

最近すっかりハマってしまっている「チャポンと行こう!」略してチャポいこ。
「北欧、暮らしの道具店」のラジオで、店長の佐藤さんとアシスタントの青木さん(よしべさん)が女湯トークを繰り広げる、ゆるまるかと思いきや熱い人生論なんかも出てきてとても聴きごたえのあるコンテンツ。
これをSpotifyで家事をしながらずっと聴いている。

ある日、いつものように洗濯物を干しながらチャポいこを聴いていたらよしべさんがこんなことを言っていた。

「お互い自転車のうしろに子供を乗せたままで話込んでいるお母さん達。あーゆうのやってみたかったですね。そうやって話をしている間にいろんな溜め込んでいることが放出されるんだろうなって。」

雰囲気として覚えているだけなのでもっと違う言葉だったのだろうけど、あ、私その経験したなーと急に懐かしく心臓がきゅっとなる心地がしたのだ。

長男が年中で幼稚園に入園してから3歳差の次男が年少で入園して卒園するまでの5年間。
自転車の後ろに子供を乗せて幼稚園まで送迎した。
よく子供を乗せたまま他のお母さんと立ち話をしたものだ。
それは近々ある行事のこと、提出物のこと、来年度の役員についてや子供の寝る時間や好き嫌いについて…。
何気ない会話だったけれど、たしかに私はそのささいな時間を同じ境遇のママさんと交換しあうことで日頃の少しずつ溜まる澱のようなものを放出していたような気がする。

今年次男も小学生になり幼稚園の送迎がなくなった今、あの時間は母としての青春だったなあと思うのだ。

青春の定義はよく分からない。
めんどくささもありつつ、同じ境遇の他人と関わり同じ時間を過ごして。
過ぎてしまってから支えられていたことに気づき、そしてもう戻ることはない。
後になってその当たり前みたいだった時間の尊さに気づく。
私の中ではそんなイメージ。

そういう事って振り返ると人生の要所要所にあって、だから青春はきっと若い人だけの特権ではないのだと思う。
いくつになっても青春はやってくる。
それって希望だなーとしみじみ感じる。

今だって気づいてないだけで青春真っ只中なのかもしれない。

そう考えたら毎日が少し特別なものに感じられるような気がして、気分がいいなあなんて思っている秋の夜。

「チャポンと行こう!」面白くいろんな発見があるので聴いたことない方はぜひ一度聴いてみてください!

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