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保育の質を高めるには、もっともっと保育を公開する!保護者との関係も、疎かにしない。

保育や教育への考え方は、人それぞれだ。

どんな物事に関しても言えること。

人それぞれに、考えてること、優先したいこと、重要に思うことが違うのは至極当然のことであり、だからこそ世の中に様々な教育手法や保育手法がある。
そして同様に、それを受け取る側の子どもたちも、各々の発達段階や特性によって、取り組みたいこと、楽しいことが異なるため、発信と受信それぞれに多様性がある現在は、その側面で見れば、とても豊かと言えるかもしれない。

ただ、保育や教育をよりよいものを目指していくためには、お互いの歩み寄りが必要なのではないか、と感じている。

つまり、保育をする側から、保育の良さ、具体的には『なぜこの保育をいま行うのか』を伝える努力はするべきだ。
同時に、保護者側は、保育に対して疑問や意見があるのなら、保育者側に伝えるべきだ。

そうした関係の中で初めて、子供たちにとってより良い保育が展開されると感じる。


保育者が、子どもだけでなく保護者も大切に扱うことは、より良い保育に繋がる

保育者が、『子どもたちにとってふさわしい環境は、保育はこうだ!』という信念を持っていることは、私は素敵なことだと考えている。

その保育を実施していくには、幼児という特性上、保育現場だけでなく、家庭の協力がどうしても必要になる。
園への送迎はもちろん、お弁当が必要な場合もあるし、子供達の育ちを考えたスケジュールを考慮した時に、保護者がイレギュラーな対応をすることが少なくない。

つまり、『保育』は保育者と子どもが中心になっていることは確かだけれども、それだけではなく、子供たちの保護者も一緒になって作り上げている、と言える。
(さらに言えば、その地域やそこに暮らす人々、近隣の小学校、自治体など、多くの関係の中に『保育』がある、と言えると思うが、ここではいったん保護者に視点を置く。)

だから、保育者側は、子ども達同様に、保護者を尊重する気持ちが必要だと思う。

保護者側がその保育者との関係性に気づいて大切に思われていないと思った瞬間に子供を預けてくれないかもしれない。

すると、より良い保育を享受する子どもたちが減ってしまうかもしれない。

より良い保育を提供する場であるとともに、その保育を理解してもらう努力をすることもより、良い保育を 長く提供していくことにつながる、と改めて感じている。


保護者が『保育』に興味をもつことの難しさ


そして、保護者側も同様に、保育者のことを尊重し、理解する姿勢を忘れてはならないと思う。
しかしながら、ここにはかなり難しさがあると感じている。

周囲のママさん、パパさんと会話をしていると、保育の大切さ、素晴らしさを理解してくれている人がすごく少ないと、実感しているからだ。

それは同じ幼稚園に子供を通わせているママさんだってそうだし、自治体で保育に関わっているパパさんだってそう。
保育の質に興味がある人って、本当に一握りなのだ。

その理由の一つに、保育は教育と違い、定量的に評価することが難しいというか、できない類のものだから、があると思う。
『どこどこ中学に何 % 合格!』みたいなわかりやすいものがないし、大がかりな追跡調査でもない限り、この保育がこの子供の成長をより良くしたことを立証することができない。


今こそ、もっと保育をオープンにする時

だからこそ私は、もっともっと、保育を公開していく必要があると考えている。

幼稚園でも保育園でも、むしろ学校教育だって同じだろうと思うけど、保育なら教育というのは、『中』でどんなことが行われているのか、保護者からはとても見えづらい。

特に幼少期は、言葉は通じるけれども、大人のように場面の描写をしっかりできるわけではない。
保育園や幼稚園の様子は、子どもから細切れに話を聞くばかりで、実際にどのような保育が行われているのかをイメージするのが非常に難しいと思う。
この意見は、娘と同じ幼稚園に子供を通わせているママさん達から、何度となく聞く話だ。

待機児童問題が叫ばれてきたが、国や自治体が力を入れてくれたおかげで、保育所の数は増え、子供たちを預ける場所がないと嘆く人は少なくなってきただろう。

一方で、突貫工事で増やした保育所は、駅前のビルや条件の悪い立地にあることも少なくない。
園庭が無い、というより自然すら身近になく、ベテランの保育士も不在、運営会社は営利企業で保育事業が初めて。
もちろんそれでも、良い保育を展開する保育所もあるだろうし、そもそも既存の保育所でもそうした問題はあるだろう。

したがって、子どもたちの心身の発達に問題があるような保育が絶対にない、とは言い切れない状況だ。
そして、そうした保育は大抵、保護者から見えないところで行われるのだ。

だから、保育を公開しよう、ということなのだ。

保育を、保護者や地域に、できるだけ公開する。
普段の保育の様子を優しいにとってブログや SNS で公開するのが、最も手っ取り早くて効果的だと思うが、保育参加の時間を以前よりもたくさん設けること、運動会や造形展などのイベントを公開するのもよい。
とにかくもっと保護者、大人たちに保育を身近に感じてもらい、こうした保育の中で子供達が育っているんだ、と受け止めてもらうこと。

保育への理解につながるだけでなく、保護者からの意見でより良い保育につながることもあるだろうし、不適切な保育に至っては、きっとやりづらくなるだろう。

さらには、今のように立地や預かり条件が良いのではなく、『良い保育』をしている保育園や幼稚園に、子供たちが集まっていくことも、期待できる。

私は、娘の通う幼稚園で、こうした取り組みをしていきたいと考えている。どこまでできるか、わからないけど。


話があちこちに行ってしまったが、最近、保育について私が考えたことを残してみました。

皆さんの意見も、是非お聞きしたいです!!


では、今日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました!



hona


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