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下で遊んどいで!(2005年07月23日)

2005年07月23日 記

 図書館へ行こうとしたら自転車の空気が抜けていた。たしか管理人室に空気入れがあったなと思って、聞いてみると、今はもう置いていないと言う。住人に自由に使ってもらえるように、いつも管理人室の外に立てかけてあったのだが、子供がすぐに壊してしまうので、新しいのを買うのを諦めたとのこと。オモチャ代わりに振り回したりする子がいるのだそうだ。なんでも、三日と置かずに壊されてしまったこともあったというから驚く。

 1階入り口付近は子供の溜まり場になっている。今は夏休みだから、とくにそうだ。平日などはどこへも行く当てがない子供たちでいっぱいだ。たいがい小学校中学年以下の子供たちが多い。うちもそうだが、家にいてはうるさいし、かといって、あまり遠くに遊びに行ってもらっても困る。最近は不審者も多いので、それも気にかかる。うちの場合、近くに公園もないから、畢竟、「下で遊んどいで!」ということになるわけである。だがそうなると、共用部分(ガラスとかライトとか)をぶち壊す不届きな子供が後を絶たない。管理人はいい迷惑だと思う。

 かと言って、我が家に彼らをご招待しようものなら、またたく間にパニックになる。4、5人がいっぺんにやって来てしまうので、親の方はてんやわんや(死語?)である。もちろん仕事などできるはずもない。それで結局また、「下で遊んどいで!」ということになる。これの繰り返し。さすがに子供たちもかわいそうなので、何とかならないかと思う。ふと考えたのだけど、夏休みの間ぐらい、集会所を解放してみてはどうだろう。一年に一度しか利用しない、全く無駄な集会所があるのだが、そこを遊び場として使えるようにすればいい。そういえば僕らの子供の頃は、集会所に卓球台とか置いてあった。ちょっと提案してみようかと思う。同じような悩みを抱えるお母さん・お父さんは多いと思うのだけど、いかがだろうか?

2024年03月28日 付記

 ウチのマンションも高齢化が進み、最近では子どもの元気な姿をまったく見なくなった。どうやら本文の時期(二十年前)ぐらいが、ピークだったよう。マンションというのも社会の縮図。今思えば、子どもたちにもっと遊んでもらえばよかった。近年では、公園なども少なくなっている。子どもたちはいったいどこで遊んでいるのだろう? こどもを大切にしない社会は、じきに滅びると思う。

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