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繊細な先生は自分の土台を整えることで本来の良さが自然に開花して強みとなる


HSP気質と、幼少期の不適切養育によるトラウマの影響を抱える私が、特徴を強みにして働くことができるようになった体験から、広く一般のお役に立てそうな教訓と情報を書きます。

HSPとはHighly Sensitive Person(とても敏感な人)の頭文字を取った言葉です。

私にはこんな特徴があります。
・母親によれば「触ったら壊れそうな子供」
・保育園~中学校まで、集団生活が恐怖
・飲み会で、人に何気なく言われた一言を深く受け取ってしまい、一か月引きずる
・人と会った後は、昂ぶった神経を鎮めるために一人で引きこもる時間が必要不可欠
・びっくりしやすい、パニックになりやすい(←受験の時は本当に大変でした)
「どうしてここで慌てるの?」と友人知人に言われたことが数知れず
・音感とリズム感が良いようで、6歳で始めたピアノは22歳まで続いた
・テレビや映画、またはリアルで、人が争っているような場面を見ると、半端ないショックを受ける

そういう資質を持つ私が、個人契約の家庭教師として、どうやってパフォーマンスを維持しているか。トラウマのケアが長持ちする仕事に必要である理由を書きます。

指導歴
2015年以降、個別指導塾で3年、主に中学生を指導、
2016~19年 大手チェーン塾で4年 高校生、高卒生、高認生、社会人など
2019年~ 塾講師と並行して個人契約のオンライン家庭教師を始める
2020年~ 個人契約の家庭教師
のべ130名ほど

生徒の進学先
北海道大学、杏林大学、亜細亜大学、拓殖大学、大妻女子大学、明治大学、日本大学、東海大学、明治学院大学、東京農業大学、など

✅実は豆腐メンタルなんだけど、人には見せないようにがんばっている
✅根性主義に違和感を感じる
✅「生徒のため」に無限にがんばれる先生を前にすると圧倒される
✅やることはいくらでもあるのに身体が動かない
✅がんばりすぎて燃え尽きたことがある

ような先生の、何かのお役に立てれば幸いです。


数学の先生にのしかかるプレッシャー

「生徒の前で解けなかったらどうしよう。みっともない!信頼をなくす」
数学の先生なら、大なり小なり思っているんじゃないでしょうか。
他の教科、たとえば英語でも詰まることはありますが、数学は特にプレッシャーがかかるように思います。

以下は私に実際起ったことです。

・物事を敏感に感じ取る→情報を受け止めすぎて頭がパニックになる
・生徒がすぐ横で見ているとすごく焦り、心臓がバクバクする。慌てる自分を見られていると思って、ますます慌てる

・準備を念入りにし過ぎて強迫的になる、結果、疲れる。念のためあれもこれも持っていこうと思って荷物が増える。それも疲れる。
・生徒の表情、一言一言に深く悩み引きずる
・塾講師を初めて間もない時期に、生徒への気配りが足りずクレームが来たときには、一週間ろくに眠れなかった

他の先生は、そこまで仕事で神経をすり減らしていないようです。「生徒に気を使いすぎなんじゃないの?」と、非HSP(かなり乱暴ですが、便宜上この区分を使います)の先生に指摘されたこともあります。相談しなければよかった、と後悔したこと数知れず。何て私は手間がかかるんだろう、と思いました。


根を詰めすぎて鬱病になった


2018年2月下旬に鬱病と診断されました。

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