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自分にきいてみよう!

自分にきいてみよう

S先生がよく診察のなかでよくされていた質問は、なかな普段自分に向けることがないものではないかと思います。

その質問にはこんなものがありました。

どんな時にいちばんリラックスしますか?

好きな食べ物はなんですか?
どんな味が好みですか?

自由を一番感じるのはどんなときですか?

何か好きなものやするのが好きなことはありますか?

その症状はどんな時に悪化しますか?
どんな時に良くなりますか?

苦手な状況はどんなものですか?

自分を知るために、こんな質問を自分にきいてみると自分の中からいろんな答えが返ってくると思います。

診察では、こういった質問にすんなりすぐに答えが出る方の方が少なかったような印象があります。

S先生が最も大切にされていた質問


それは、
いつからその症状がありますか?
というものでした。

なぜなら症状が出始める少し前に必ず何かあるはずなんだ、といつも真剣な症状で仰っていました。

例えば、アレルギーや顔面神経痛、帯状疱疹、そういったものがどうして「その時」に始まったのか?なにがきっかけになったのか、とホメオパシーでは考えます。

誰もが日常的に小麦粉を食べているのに、ある人だけがどうしてある日突然小麦粉アレルギーのスイッチが入ってしまったのかを考えていくと、全く関係ないように思えることが影響している場合がありました。

職場で同僚に貶められるような出来事があって強いショックを受けたその翌週から始まった。

長年同じことが続いていたのだけど、ついに限界を感じた出来事があった翌日から始まった、などです。

ホメオパシーでは、原因がストレスだとしても、それが悲しみなのか怒りなのか落胆なのか恐怖なのか、感じている感情によって効果を発揮してくれるレメディが変わってきます。

だから、どんな出来事が原因となったのかというのがとても大切でした。

多くの方がその原因になんとなく思い当たることがあるようでしたし、その気持ちに蓋をしたり、今もまだ感じているということがよくありました。

こころの傷が原因かもしれません。


そういう人生で起きる出来事に対して自分はこんなふうに感じている、というのをしっかりと味わって、その傷ついた心を受け止めて、自分に対して優しい気持ちでケアすることを私はとても大切に感じています。

たくさんの方がそのきっかけの出来事を覚えていました。

S先生は様々な角度から質問によって導き出しておられました


もちろん、全く何も思い浮かばない、何もきっかけはない、突然だったという患者さんも多くいらっしゃいました。

それでも、S先生は様々な角度から人生の出来事を質問によって導き出して、その原因となったであろう出来事に辿り着いていました!


何もありません、という患者さんに、ずっと同じ仕事をされていましたか?と質問することで、転職をしていること、転職をするきっかけとなった出来事、そして、症状が始まった時期とその転職のきっかけとなった出来事の時期が近いと導き出すこともありました。

S先生の観察力と洞察力は本当に素晴らしかったと今でも胸が打たれます。

いつからその症状が始まったのか?を意識することは、きっとあなたが症状を抱えることを避けることにつながるはずです。

自分の感情のケアをすることができていれば、酷い症状になることは少ないと私は確信しています。

そのほかの質問でも、自分がどんな時に悪化して、どんな時に良いのかを考えるだけでも、どう対処したらいいか、ということに意識が向きます。

自分がどんな状況が苦手なのか、知っているだけでも、心を守る備えができたりします。

もう一つ大切なのは「夢」


S先生はどんな夢をみるのか、もとても大切に考えておられました。

心理学を学ばれたり、知っておられる方はきっと大いに納得でしょうし、そうでなくとも、夢で見たことを大切に感じる方も多いことでしょう。

夢は潜在意識からのメッセージでいろんなことを伝えてくれます。

私も何度も夢のお話を伺いながら、通訳しながら、本当にこの方は気がついておられないのだろうか?それともわかっていてお話くださっているのだろうか、と思うほど、不思議なつながりを感じることが一度や二度ではないほどでした。

レメディにも夢のことはたくさんの記載があります。夢を全く見ないと言うのもまた特徴になります。

カラーなのか、モノクロなのか、音がないのかあるのか、いつもテーマがあるか、鮮明な夢かどうか。

どんな夢をみているのかも意識を向けると、何かヒントを見つけることがあることと思います!

次回ももう少し、自分に意識を向けることについてかいてみたいと思います。

火曜日と金曜日の午前中にUPします!

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