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32.TOEIC,TOEFL,IELTS等、何が違うのか?(備忘録)


調べてみようと思った背景

かれこれ5年ほど英語ができるようになりたいと、細々勉強を続けてきました

英会話は、誰から言われたわけでもなく、英語でも仕事ができるようになりたいと思い、勉強していました
気が向いた空き時間で何か一言覚えたり、少しずつではありますが自分のペースで進められていました

そのおかげか、なぜか突然英語を話す機会が来ても、それとなく会話ができていました

でも、TOEICの勉強に関しては、全く結果が出ず、継続もできませんでした

大学生や社会人になると、TOEICのスコアが必要という情報が流れて来て、
就職に必要だから
昇進に必要だから
よくわからないが会社からやれと言われたから

そんな理由にもなっていない理由で、
TOEICのスコアを上げる勉強を必要な時だけ行っていました

TOEICのスコアを上げるには、TOEICで頻出する問題や単語を覚えれば、
パスしなければならない点数にはなります

けれども、TOEICで学んだ内容をほとんど活かす事はできませんでした
ただ、答えや傾向を機会的に覚える暗記マシーンと化していました

失敗の原因として、
・今の自分にとってTOEICの必要性がわかっていないまま勉強していた
・外部からTOEICのスコアを上げる事を目標設定され、
 実践的に英語が使える(英会話をできる/英語を難なく読み書きできる)ことと、
 短期間でTOEICのスコアを上げる勉強が自分にとっては紐づかず、
 非常に退屈であった事
が挙げられます

もちろん、長期的には必要があるのかも知れませんが、

いつ必要になるかどうかもわからないスキルを身につけるよりも、
目先の“今”必要なスキルを身につける事の方が、
よっぽど自分の学習モチベーションを保て、使う事が出来ます

これは実際に語学学校で受けた自分の性格に合った学習スタイルでも記載されていました
※詳細は以下記事に記載しています

英語学習=TOEICが果たして正しいのだろうか

英語について色々と調べている中で、
TOEICを何も考えずに勉強することに懐疑心を抱く一方で、
もしかしたら自分が知らないだけで、各種英語のテストはとても有効な学習手段である可能性も0ではないと、
ふと思いました

この言い回しは直接的で、よりフォーマルな言い方は何だろうか、
アカデミックな文章やビジネス文書でしか使わない言い回しは何だろうか、

こういった事を調べていると、閲覧したホームページにIELTSというタグが付いていたりします

また、お金を貯め、自分で生計を立てる準備をしたりと、
先にまだやるべき事があるのですが、
経済的に自立した無職を実現できたら、
将来大学院に行って博士の学位を取りたいと思うようになりました

仮に海外の大学院を希望する場合は、必要になるのはTOEICではなく、TOEFLまたはIELTSになってきます

自分がどうなりたいか見えて来たところで、
改めて自分に合った体系的に英語を学ぶ手段は何か、
そして今集中して取り組むことは何なのか、
ここで整理をしたいと思います

日本と海外で重視している英語に差があると感じる為、
英語で書かれた記事も参考にしています

TOEIC(Test of English for International Communication)

概要

[提供]   ETL(教育試験サービス)
[英語の種類]ビジネス英語
[英語の地域]アメリカ英語(AE)を中心に取り扱う
[対象者]
・国際的な企業、海外で就職したい人向け
 英語力を活かす仕事を探すのであれば、自分の能力を証明できる
 毎年300 万人を超える受験者がおり、従業員の英語レベルを測定でき、
 世界中の企業に広く認知されている

テスト内容

・Listening and Reading Test:リーディングとリスニングに重点を置いたテスト
・Speaking and Writing Test :スピーキングとライティングに重点を置いたテスト
※上記2つのテストに加えて、社内テストとしてTOEICを使用するライセンスを購入し、独自のカスタム バージョンを使用する企業もある

・Bridge Test:初級〜中級レベルの英語力を測定するテスト

スコア

Listening and Reading Test(1問5点)
 スコアの範囲は、10~990てん
  リスニング :5〜495点
  リーディング:5〜495点
 スコアの指標
   10〜250:初心者レベル
 255〜400:中級者レベル
 405〜600:上級者レベル
 605〜780:ビジネスレベル
 785〜990:専門家レベル
 ※2022年度の平均スコアは、608点
  1年間の平均スコア・スコア分布をTOEICサイトから見る事ができます
https://www.iibc-global.org/toeic/official_data/lr/data_avelist.html

Speaking and Writing Test()
スコアの範囲は、0~400点
  スピーキング:0〜200点
  ライティング:0〜200点
スコアの指標
 スピーキング
   80~100:ビジネス上の会話で、理解しづらい簡単な意見は述べられる
 110〜120:ビジネス上の会話で、簡単な意見は述べられるが誤りを含む
 160〜180:ビジネス上の会話で、誤りを含むが、流暢に意見を述べられる
 190〜200:ビジネス上の会話で、流暢かつ正確な英語で意見を述べられる
 +発音/イントネーション/アクセントもHIGH,MEDIUM,LOWで評価される

 ライティング
     0~90  :文章が非常に不十分であり、理解しにくい部分がある
 100〜120:簡単な英語を伝えられるが、不十分で理由や例を挙げられない
 170〜190:簡単な情報を的確に伝えられ、自然な英語を使っている
          200:簡単な情報を的確に伝えられ、例を挙げて意見を裏付けできるビジネス上の会話で、流暢かつ正確な英語で意見を述べられる

Bridge Test (1問5点)
スコアの範囲は、10~360点
  スピーキング:5〜180点
  ライティング:5〜180点
 スコアの指標
  180〜300:初級レベル
  310〜360:中級レベル

スコア有効期限

2年間のみ

受験方法

・受験費用は約$140ドル
・インターネットベースのテスト (iBT) はテストセンターは世界中にあり、
 結果はすぐに帰ってくる

(補足)アメリカでのTOEIC受験
・日本と同様に受験可能だが、受験料が1.5倍程度になる
 また、受験地があまり多くなく、都市部に限られる

参考:


TOEFL(Test of English as a language)

概要

[提供]   ETL(教育試験サービス)
[英語の種類]学術的な英語
[英語の地域]アメリカ英語(AE)を中心に取り扱う
[対象者]
・大学または教育現場での言語スキルをテストする必要がある者
 ・北米(アメリカ/カナダ)や国際的な大学に進学予定
 ・学習レベルや卒業証書の証明の為にスコアを求められる者(スイス等)

テスト内容/スコア

筆記および口頭による理解と表現の主なスキルを評価する
合計120 ポイントを獲得でき、スコアの範囲は70~90である事が多い

テスト指標(直近必要無いため割愛)
TOEFL iBT スコアについて (ets.org)

スコア有効期限

2年間のみ

受験方法

約$200~$250必要
テストの種類によるが、試験会場/オンラインでも実施できる
試験時間2~3時間要する

IELTS(International English Language Testing System)

概要

[提供]   Cambridge University
[英語の種類]ビジネス英語、学術的な英語
[英語の地域]アメリカ英語(AE)以外に、イギリス英語(BE)、オーストラリア、
      インドの話者など他アクセントにも焦点を当てている
[対象者]
・イギリス、オーストラリア、ニュージーランドで働く/勉強したい場合
 イギリスの大学、ドイツ応用科学大学で提示を求められる
・筆記と口頭スキルを両方評価できる完全なテストで、
 実践的な英語能力が反映される
 その為、自分の英語レベルを確認したいだけの学生にも人気がある

テスト内容

スピーキング、リスニング、リーディング、ライティング

リーディングとライティングのセクションでは、
アカデミックトレーニングと一般トレーニングから選択

・大学で勉強する事が主な目標である場合は、学術に焦点を当てた方が良い
・海外に住んだり働く予定がある場合は、一般トレーニング試験を推奨
 (一般的な英語の知識の証明、専門性目的、入国目的)

テストのリーディングとリスニングの練習は非常に難しい

スコア

テストの最終スコアに応じて、言語レベルが割り当てられ、
1(非ユーザー)から9(専門ユーザー)までの総合スコアと、
各セクションのスコアが提供される

(直近必要無いため割愛)
IELTS Band Scores: How they are calculated (ieltsliz.com)

多くの教育機関では少なくとも5.5 or 6.5の総合スコアを求められる事が多い

スコア有効期限

2年間のみ

受験方法

費用は国によって異なるが、通常は約$335
受験者は試験官と対面でスピーキングセクションを行う

BEC(Cambridge Business English Certificate)

概要

[提供]   Cambridge University
[英語の種類]ビジネス英語
[英語の地域]アメリカ英語(AE)以外に、イギリス英語(BE)、オーストラリア、
      インドの話者など他アクセントにも焦点を当てている

[対象者]
・本質的で、実践的なビジネス英語を身に着けたい

テスト内容

ビジネスのトピックを中心とした 3 つの能力試験シリーズ
・BEC Preliminary
・BEC Vantage
・BEC Higher
 プレゼンテーション、交渉、ビジネスレターやレポートの作成など、
 ビジネスの場面で必要なスキルをカバーする

[英語の種類]
アメリカ英語(AE)以外に、イギリス英語(BE)、オーストラリア、インドの話者などの他のアクセントにも焦点を当てている

スコア/証明書

合格して認定資格を受け取る
※必要な最低スコアが設定されている
※レベルによっては、仕事関連のディスカッションに参加し、ビジネスレターを書くことが求められる

スコア有効期限

なし

受験方法

試験会場で受験する(開催都市が非常に少ない)

The Cambridge general English exams

概要

[提供]   Cambridge University
        https://www.cambridgeenglish.org/
[英語の種類]一般,専門,学術,子供向け,教師資格など様々な機能に応じた
       テストがある
[英語の地域]アメリカ英語(AE)以外に、イギリス英語(BE)、オーストラリア、
      インドの話者など他アクセントにも焦点を当てている
[必要性]
・自分の英語レベルを確認したいだけの場合
・自分の英語レベルを証明し、英語コースでの成果を示すための証明書を取得したい学習者に人気の選択肢

スコア

合格/不合格か判断される従来型の試験
能力に応じて初級、初級、上級、または熟練度レベルで受験できる
他の多くのテストとは異なり、有効期限が無く、一度テストに合格すると、好きなだけ英語レベルの証明として使用できる

・主要英語テスト(KET) – A2レベル
・予備英語試験(PET) – B1レベル
・英語の初回証明書(FCE) – B2レベル
 TOEFL/IELTSの中程度の問題に匹敵
・Cambridge Certificate in Advanced English(CAE) – C1レベル
 IELTS中級~高範囲問題に相当
・ケンブリッジ技能証明書(CPE) – C2レベル
 TOEFLのどの問題範囲よりも高度で、IELTS の最も高度な問題に匹敵
・ビジネス英語認定資格予備 – B1レベル
・ビジネス英語認定証 Vantage –B2 レベル
・ビジネス英語証明書上級 – C1レベル
・国際法律英語証明書(ILEC) – B2/C1レベル
・金融英語国際証明書(ICFE) – B2/C1レベル
・ビジネス言語テスト サービス(BULATS) – 全レベル

自分に合った体系的に学ぶ方法

有効期限が無く、公式サイトの提供教材が充実しているという点で、
The Cambridge general English examsは非常に魅力的ではあると感じました

ただ、その一方で、
・試験会場が飛行機に乗らないと受験できないこと
・これまでアメリカ英語を学んできた為、焦点をアメリカ英語に絞り、
 まずは1つの言語が出来るようになることを目的としたい
・アカデミックよりも、生計を立てる為には、ビジネス英語が優先

という点から、今の自分には合っていないと感じました

また、学習の優先度を考えた際、以下ステップになると考えました

Step1:まずは客観的な評価は置いて、英語を使えるようにする

・英語のニュース/Webサイト/本を読む
・英語の動画を見てリスニング力を上げる
・日本と違う文化に触れて英語の概念を知る
・語彙力を増やす
・場面ごとにぱっと会話できる伝え方をインプットする
・英語のニュース/Webサイト/本を読む
・英語の動画を見てリスニング力を上げる
・英会話の機会を増やして、アウトプットする

Step2:ビジネス英語を身につける

メールの書き方やドキュメント作成の仕方
より自分の意思を伝えらられる言い回しを使えるようになる
→学習の手段としてTOEICを使っても良いと感じた
 特にライティングには文法理解が必要と思われる為、学習手段として有効と思う
※実践的な為、TOEIC Speaking and Writing Testが他よりもより有効だと思う

Step3:必要があればアカデミックな英語を勉強する

海外の大学院に行くのに必要であれば、TOEFLまたはIELTSといった求められるものを学習する
※現段階では不要(この段階は、英語以外の経済面でも達成の必要がある)

過去の自分の反省点

他者評価を気にして受験していた

自分が生きづらかった、これまで上手く結果が出なかった原因にも繋がりますが、
対外的に凄いと思われる評価を求めてしまうプライドの高さが、
自分の成長を止めていたと反省しました

そのせいで、
すぐに結果が出ないと焦ってしまい、学習途中で挫折してしまったり、
周りに流されて当時の自分に不要な努力をしてしまったり、
もし仮に結果が出ても満足出来なかったり、

どんどん負のスパイラルに入って、
自信と自己肯定感を失い、
新しい事にチャレンジしなくなる、
失敗を恐れるようになる、
継続した努力ができなくなる
という生きづらさに繋がっていたのだと今になっては思います

会社員を退職して、主婦という立場上、何かしなければという焦りと、
周りから主婦の間、遊んでいたと思われたくないというプライドから、
なんとなくスコアが出るものにとっつきたくなる気持ちがありますが、
まずは英語のハードルを下げ、楽しんで、使いこなせるように、
学習していきたいと思います

皆様の貴重な時間を使って、
最後まで、精読いただきありがとうございました

色々英語に触れてみて、有益なサイトを見つけたら、
また共有したいと思います

参考

・ENGLISH LIVE
・SPRACHINSTITUT BERLIN
・Indeed
・ETS TOEIC
・Cambridge University English Learning Accessment
・神田外語学院

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