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57.学校嫌いが海外教育を受け、人生で初めて学校が好きになった


学校が嫌いだった、社会科目が嫌いになった

過去の記事で海外の授業に関して、投稿しました
大人になっても海外教育を受け、
追加で感じたこと、気付いた事がある為、綴りたいと思います

ずっと学校が嫌いだった

勉強派嫌いではありませんでしたが、ずっと学校が嫌いでした

毎日満員電車で学校へ行くことが内向型の自分にとって辛く、
日々朝起きて学校に行くだけで、へとへとでした

満員電車の中では、変なおじさんがいたり、距離が近く、
ストレスを感じてなりませんでした

自分も1度、同級生も何度か、
朝の通勤/通学時間の満員電車で痴漢被害に遭ったことがあります

学校の方針が変な方向に過保護な所があり、
自転車は危険だからと近ければ徒歩、遠ければ電車以外、
通学の手段が認められていませんでした

学校に行くことがまずそもそも、嫌な事だらけでした

また、学校に到着してからも、人が周りに沢山いる部屋に詰め込まれ、
女子だけの甲高い声が聞こえる教室にいるだけで、
内向型の自分にとってストレスでしかありませんでした

とても勉強に集中できる環境ではありませんでした

学校の勉強が嫌いだった

加えて、学校の授業が嫌いでした

自分の頭で考えて解いても、
解答通りでないと、たとえ答えがあっていたとしても、
減点や不正解になる事に理解が出来ませんでした

この方法の方がもっと楽に回答できると指摘れ、すると、
言われたとおりにやるよう怒られたり、
反抗的とみなされることもあり、
自分の意見をいう事を躊躇う様になりました

また、わからないことをし素直に質問すると、
そんなこともわからないのかといった
クラスメイトから冷たい視線を向けられることもあり、
わからないことをわからないという事が出来なくなりました

それ以外にも、授業がとてつもなくつまらなかったです

小学生までは、地理や歴史といった社会科目がとても好きでした

でも、中学生になってから、社会の授業が嫌いになりました
特に、地理と世界史が大嫌いになりました

抑揚も無く、延々とテキストに沿って授業を行い、
テストの為のただの暗記マシーンと化し、
頭を使う事が無く、知的好奇心が何も刺激されませんでした

ほとんどの授業で寝ていました

授業がつまらないという、ただ感情的な拒否だけでなく、
学習の目的があまり見えませんでした

歴史に関して言えば、
前後関係を知る為、歴史的出来事の西暦情報は大切ですが、
年を暗記させて何に使うのだろうと疑問に感じていました

大人になってから、
教養としてだけでなく、
自分が困難な状況に陥った際の解決手段として、
同じ過ちを繰り返さない為の教科書として、
歴史を学んで、過去を知る必要性を知りました

でも、そういう活かし方が出来るようなずっと自分が知りたかった
・その歴史的事件が発生した時、社会的背景はどういう状況だったか
・なぜその事件が起きたか
・その事件がその後どのような影響を与えたか、
・それを踏まえて何を自分達は学び、生かせるか

そういった話を学生の頃の授業で聞く事ができませんでした

また地理に関しても、大人になってから、
食分化や人間の性格、戦争、政治、ビジネスなど、多方面で
地理が大きく影響していることに気付きました

でも、学校の授業では、そんな話を聞く事ができませんでした

ここにこんな山や川がある、それはどのような名前か等、
テストでは、覚えていることだけを確認され、
こんなにつまらない勉強は無いと思っていました

地理的要因がどの様な影響を与えているのか、
歴史から、地理を紐解いてどんな関連があるか、
地理から、育てられる農作物が食文化にどんな影響があるか、
地理から、どこに精密機器の工場が立てられているか、
地理から、戦地になった地帯の傾向が見られるか、

他教科と関連させ、もっと深堀して考えると面白いのに、
そんな授業を受けることが出来ませんでし

こんなことを書いていると、公立に行ったからではと言われそうな為、
一応補足しておきますが、
中学受験して入った私立難関女子高と呼ばれる学校にも関わらず、
この様なつまらない、大学受験の為の授業でした

社会人になって暇な時間を縫って、
世界史や世界地理の学び直しをもう一度独学で行い、
学校の勉強から離れれば、とても楽しい学問だと思う様になりました

色んな理由で学校が嫌いでした

語学学校の授業で初めて学校を楽しいと思った

海外に出て、自分が行っているのは、
あくまで日常英会話が出来るようになる為の英語を学ぶ語学学校です

でも、教材として取り扱う内容が世界史や世界地理であることで、
世界史と地理の勉強も学び直しが出来ていると感じます

正直、日本の教材を比べて、あまりクオリティに違いはありません
世界史や世界地理を取り扱うという教材の内容も日本とさほど変わって
いないと感じます

でも、教え方、教材を使った授業の進め方が少し違うだけで、
知的好奇心が刺激されるとても楽しい勉強に変わりました

先日、授業の教材として、パナマ海峡に関する英文を取り扱いました

英語の授業でパナマ海峡の英文を読む場合、

日本の場合

日本の授業であれば、
英文を読む→設問を解く→答え合わせ→文法と重要な単語の解説→音読をして終わりという程度だと思い

英語を学ぶ為の英語の授業でしかありません

海外教育の場合

でも、今の環境では、まず問題を読む前に、パナマ海峡について調べます
これは英語でなく、自分の"母国語で"です
・どこあるのか
・パナマ海峡が出来たことでどんな良いことがあるか
・どのような経緯で建設されたか
・いつ公式開通したか
・パナマ海峡の問題は何か

この時点で、世界史と世界地理の勉強が絡んできます
事前情報が付いたことで、パナマ海峡について興味を持ち、
答えを知りたい為に早く英文を読みたいと思って英文読解に進めます

でもまだ英文読解には進めず、キーワードとなる英単語を読み、
英文の概要を掴めるように準備をします

教材音声を聞いてリスニングおよび、文字を見てリーディングを行い、
そのあと声に出して読み、
そしてようやく設問の問題を解きます

設問を間違えても冷たい視線を向けられることも無ければ、
回答者に指定されたものの、答えられず困っていると、
先生やクラスメイトが助けてくれたり、
間違える事、わからない事、わからないと素直にいう事に恥をかかせない様な雰囲気づくりをしてくれます
間違っても先生が笑いに変えてくれます

心理的安全性が確保されているから、安心して間違える事が出来ます

また、設問を解いて終わりに留まらず、
・パナマ海峡プロジェクト開始の背景
・パナマ海峡プロジェクトが始まってから今に至るまでどのような歴史があるか
・パナマ運河の問題点は何か
・パナマ運河建設にあたり大きな日被害を出したが、被害無くしてプロジェクトを完了は不可能だったか?
など、先生とクラスメイトとで、ディスカッションが始まり、
テキストの内容を超えて自分の頭で考える時間があります

英語の勉強をしているのに、地理や歴史、経済、テクノロジ面など、色々な観点から、
読んだ内容を踏まえてどう感じるか考え、人に話し、人の話も聞き、
とても活発で、充実した議論が授業の中で交わされます

英文を正しく読めているか、設問に正解したか、上手く話せるか、
そんなことよりもまずは英語を使い、
自分の意見を伝える事が何よりも重要視されます

また、前回読んだ英文の内容を踏まえ、次の授業でクラスメイトに対して、
プレゼンテーションを行うという授業も度々あります

先生が一方的に授業を行う受け身な授業では無く、
生徒が積極的に話して主体的に学ぶ場となっており、
自分の学習意識が異なります

英語をただ学ぶための授業では無く、
英語を使って伝える、英語を使って知るという
英語が手段になって学ぶことが出来ている点が日本と大きく異なる点だと感じます

人生で初めて学校も、勉強も、英語も、社会も楽しいと思えた

自分の知らないことを英語の授業の中で、
英文を読みながらたくさん学ぶ事ができ、
他の人と意見を交わすことができ、
間違って、周りに笑われたらどうしようなんて思う必要がなくなり、
人生で初めて、学校が楽しいと思いました

人生で初めて、誰かと真正面から議論出来る面白さを味わう事ができました人生で初めて、自分意見を躊躇いなく言えるようになりました
人生で初めて、人がいる所が楽しいと思えるようになりました

自分がこれまで大嫌いだった
学校も、勉強も、人前での発表も、人のいる場も、
全て日本の学校での教え方が影響していたのだと気付かされました

自分は、社会不適合者で、どうしようもないダメ人間なのかと、
自己否定してしまっていたのですが、
ただ日本が合わないだけでした

子供の時、こんな素晴らしい環境で授業を受けられていたら、
自分はどれだけのびのびと能力開発にいそしめただろうか、
自分は今どんな良い人生が送れていただろうか、
少し悲しくもなりました

読み/書きばかり、詰め込み暗記の日本の教育のつまらなさが、
どれだけ子供の頃、退屈していたかという事に気付かされました

五感を使って知的好奇心を刺激し、
自分の頭で考え、
議論を交わして意見を擦り合わせる

日本で全く受けられなかった教育を受けられています

また、多くの日本人が苦手と言われる
学び続ける事、主体的に考える事、議論をする事、
教育の場で行うことが当たり前という日本の教育の違いを目の当たりにし、

子供の時からそういった訓練を受けている別の国と日本では、
プレゼンもスキルや、差があって当然だと感じました

あまりこういった発言は、海外被れの様で好きではないのですが、
自分はずっと日本が合っていない性格と考え方をしていたのだと、
痛感しました

自分に対する間違った思い込み

上記の様なことが影響し、自分のことを以下の様に感じていました
でも、海外教育を受けて、海外で生活して、
日本人と違う考え方をする人の中で暮らしてみて、
間違った決めつけだったと気付かされました知りました

自分に対する思い込み1:自分は話すこと&意見交換が嫌いだ

子供の頃はそんなこと無かったのですが
自分が良いと思ったことを誰かに共有することが
あまり楽しくないと思えませんでした

その為、自分は誰かと話をすること、意見交換することが嫌いなのだと思っていました
自閉症かなと、自分のことを病気にすら感じたこともあります

でも、環境が変わった今、
自分の想いを話すこと、意見交換すること、議論すること、
楽しくて仕方ないと思います

本当は、誰かに自分の想いを伝える事、意見交換することが大好きな人間だったのだと初めて知りました

これまで、自分のことを話すのが嫌いだった理由は、
自分の想いを素直に伝えると、
非常識、おかしい、反抗的と否定されて来たからだと気付かされました

これまで誰かと意見交換をすることが嫌いだったのは、
相手の良いと思っているポイントに対して、
どんなところが良いかもう少し詳しく教えて欲しくて質問をすると、
不思議ちゃん扱いされたり、人と違う反応をすることで除け者にされたり、
自分の感性や、考えを一切排除して、同調する以外の選択肢が無かったから、
人と意見交換することが嫌いだったのだと気付かされました

あくまで、自分の経験上、自分のいた環境で、
嫌な思いをしたから、自分の個性を出さない様に蓋をしただけでした

日本を否定していると受け取られる表現かもしれませんが、
探すのは大変かもしれませんが、
きっと日本を出なくても、日本の中でこういった環境はあると思います

自分に対する思い込み2:自分は学校&勉強が嫌いだ

学校での勉強が、勉強だと思っていました
でも、日本の学校の勉強が、勉強では無いと知る事が出来ました

海外の教育を受けて、学校で勉強する事、色んな経験をしながら勉強することが大好きになりました

でも、日本にいた頃は、自分は学校大嫌いで、勉強をしたくなくて、
ダメな人間なのだと思っていました

自分のことを社会不適合者だと、自己否定してしまっていました

それは、単純に自分のいた環境が自分に合わなかっただけで、
自分は勉強が大好きだし、学校で自分の知らないことを知る事が大好きだったのだと、初めて知りました

自分に対する思い込み3:自分は人が嫌いだ

人と関わって、コミュニケーションを取ると、嫌な思い尾をすることがこれまで多くありました
昔から、科学やテクノロジが大好きで、探求することが大好きだったのですが、自分の興味と合う人を見つけることが出来ませんでした

自分が女性であったことで、理系に女性が少なく、
さらに興味の合う友人を探すことが難しくさせました

そんなこともあり、自分は人では無く、物に関心があり、
人が嫌いな人間だと思っていたのですが、
単純に自分の周りにいた人が嫌いなだけでした

こうして書き出してみると、自分の好き嫌いという感情は、
環境によって変動制を持つ物と知った一方で、
環境を変えないことで自分の思い込みが激しくなる恐ろしさも知りました


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