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41.あえて自分から失ってみる事で沢山手に入ったこと


何かを失うことにネガティブな印象がある

海外で生活をしていると、日本と同じ様に生活出来ないことが数多くあります
食材、病院、交通手段、飲食、ウィンドウショッピング、挙げ出すときりがありません

海外生活をしていて、ホームシックになったり、辛く感じてしまう人は、
日本と同じ様に生活出来ないことが、
ストレス要因の1つになっているのではないかと推測します

個人的には、日本を出てから色んな面倒事から解放され、
のびのび暮らすことができている為、
日本にしばらく帰りたくないと思っています

けれども、その一方で、周りの日本人と偶に話をすると、
帰りたくてしょうがないと言っている方がちらほらいました

なぜ帰りたいのかを聞いていると、
・生活に慣れない
・英語でのやり取りが辛い
・日本と同じ様に〇〇出来ない
といった話を聞きます

〇〇が無い、だから〇〇出来ない
といった失った部分、欠けている部分をネガティブに捉える考え方は、

〇〇が無ければならないといった強いこだわりが、
視野を狭くしてしまっているのではないかと思います

せっかくの発想転換のチャンスと、新しく何かを開拓する良い機会を
見逃してしまっていて、とてももったいないなと感じます

海外生活を始める前、Sierとして働いていた頃も同様に感じていました

人事の兼ね合いで、既存メンバーが抜けた際に、
もうこのチームはやっていけないと悲観的になり、思考を放棄したり、
抜けたメンバーの後任になったメンバーは自分には務まらないと、まだ何も始まっていないのに嘆いていたり、
見捨てられたとか、
理由もしらずに、勝手にネガティブに捉え、弱音を吐いているメンバーを見かけました

どうとらえても現実は同じ

ネガティブに捉えようと、ポジティブに捉えようと、事実は1つです

何かを失うというう変わらない事実を、
どうせならポジティブに捉えるよう、
もったいないなと感じている自分なりの考えを書いてみます

誰かの発想の転換に繋がれば幸いです

失う事をネガティブに捉えるのはもったいない

失う事をネガティブに捉えることをなぜもったいないと思うか?

"〇〇が無い"と、失ったことに対して、ネガティブな感情を抱いていると、
意識がその無くなったことに対し、向いてしまいます

すぐに切り替えができたら良いのですが、
大抵の場合は、周りの誰かに愚痴をこぼす人が多い様に感じます

愚痴をこぼす時間が一言であれば、何も問題ありませんが、
3~4時間カフェでだべったり、酷ければ、何年も口を開けば愚痴ばかりと言う飲み会を続ける光景も見かけます

その何時間があれば、欠けた部分をいかに補充するか考えたり、
新しく空いたスペースに新しく何を入れるか計画したり、
実際に行動してみる時間に使うことが出来ます

失ったことをネガティブに捉える人と、そうでない人とで、
時間の使い方が大きく変わり、
その小さな積み重ねが結果として、大きな違いに繋がると思います

実際に、自分も失ったことをポジティブに捉えられるようになってからは、
後ほど記載する沢山のことを得ました

何かを新しく得る為たければ、荷物になっている古い物を捨てないと、
入れられるスペースを確保することはできません

物に対して、断捨離と言いますが、
自分の予定や、環境交友関係、仕事などもまた、
断捨離してスペースを空けてあげないと新しいものが入る隙間は生まれません

環境や交友関係、仕事を断捨離することに対し、
たとえ周りの人から責められたとしても、
何を得たいのであれば、選ばなければいけないと思います

自分の失うことの恐怖に、あなたを巻き込む人に耳を貸しても、
仮にあなた自身が後から後悔したり、上手く行かなくなっても、
引き留めた人は、何もあなたの責任は取ってくれません

自分が自分について、一生懸命考えた決断を、
人の人生に責任も取れないにも関わらず、気安く引き留める行為は、
自分は無責任な行動だと思います

また、おなじみの環境にいても、
おなじみのメンバと、おなじみの会話で、おなじみのシチュエーションで、何も新しく得るものは無く、衰退するばかりです

失うことで得られる機会を失っていることにもっと焦点を当てて、
もっと恐ろしい事をしていると一刻も早く気が付く必要があると感じます

あまり、誰かにこの話をしても、あまり理解されることが少なく、
本当にもったいないなと思います

失ったことで手に入れられた事

Sier時代

2か月~4か月に1回仕事が変わりました
慣れたと思ったら次の仕事で、理解に追いつくのがとても大変でした
ある意味、せっかくできるようになったのに、また次か…といった状態です

でも、そうやって未知のことを繰り返している内に、沢山のできなかったことができるようになりました
3Dモデリング、DB設計、SQL、Web開発、プロジェクトマネジメント、テスター、要件定義、プログラミング等、
その分、沢山のスキルを得ました

また、それと共に、関わる人も頻繁に変わりました
そのおかげで、同じ会社や、事業部署でも、管理職次第で全く違うということを知れたり、
別の仕事に言った際、相談できる人が増えました

新しい環境になった際に、どのように対処すれば良いか、
パターン化できるようになりました

新しい事ばかりやる為、上手く行かない事続き、失敗続きで、
自信を失いました
メンタルもボロボロになり、なぜか涙が止まらない時がありました

でも、余計なプライドや、こだわりが無くなりました
失敗の度、落ち込むことが無くなり、
失敗することを恐れることが無くなりました

誰も褒めてはくれなかった為、自分の機嫌を自分で取れるようになりました

海外生活を始めてから

まず海外へ行くとなった時点で、会社を辞め、職を失いました
自分が学生時代、絶対に嫌と、
これまで必死に勉強を頑張って来たなりたくなかった主婦になりました

でも、仕事を辞めたことで、自分の体の不調と向き合うきっかけになり、
自己受容ができるようになりました

仕事とは何か、会社員とはどういう働き方か、
考え、知る良いきっかけになりました

海外での現地就職とキャリアアップのチャンスを得ることが出来ました

人と付き合う事が減り、孤独の時間が増えました

人によっては、今の自分の状況について、
周りに仲良い友達がおらず、かわいそうな状態とも言われるかもしれません

でも、孤独な時間が増えたことで、
自分の事を知ったり、自分の中に溜め込んでいた不満等、
これまでつっかえていたことの整理ができました

自分との対話の時間が増え、とても良い時間の使い方が出来るようになりました

1人の時間が増えたことで、1人ふらっと立ち寄った所で、
現地人と話をする機会が生まれ、
雑談を楽しめるようになりました

1人でいることに対し、全く寂しいと思わなくなりました

自分の目標を設定し、人と比べないで自分の小さな進歩を認め、
人からの評価は置き、今自分のやるべきことに集中できる様になりました

自分の個性や、ダメなところを認めて、
素直に人に頼むことができるようになりました

これまで、嫌いで仕方なかった避けてきた英語と、
再度向き合う時間と気力が生まれました
その結果、日常会話が話せるようになったり、言語とは何かを改めて考え直すきっかけにもなりました

また、日本と同様の調味料、レトルト食品、コンビニが無い事で、
原材料さえ手に入れば、買えなくても自分で作れるようになりました
カレールー、麻婆豆腐の素、ドレッシング、みりんなど、
もう買わなくても何も困っていません

そして、作れる様になっただけでなく、
塩分を減らしたり、添加物を避けることにも繋がり、
健康にも、とても良い影響を与えています

レストランへ行っても、日本料理は滅多に無く、あってもおいしくない為、
日本ではなかなか食べられない本場のメキシコ料理や、ギリシャ料理等、
色んな国の珍しい料理を食べる経験に繋がりました

まだまだ沢山あります

短期的にみると、大きく色んなものを見失いました

でも、失うことに対して悲観的に捉えず、
何かが無ければならないといったこだわりを捨て、
良いチャンスと、前向きに捉えるよう発想の転換をすると、

こんなにも沢山の新しい経験や発見に繋がりました
それだけでなく、根本の原理を理解する事にも繋がり、
自分で調べたことを再現する楽しみも生ました

これは、一時的に沢山の物を失ったから、得られたことです

仕事、日本で知り合い、慣れた環境、失う事に初めはとても勇気がいる事だらけです

でも、一度失ってみると、そんなに痛くないし、怖くなかったです
寧ろ、過去の自分は何を恐れ、何を守っていたのか、
今ではもうわからない位、良い事だらけでした

ぜひ発想の転換を

失う事=悲しい、といった悲観的に捉えるのではなく、
失う事=新しい事を迎え入れる準備をし、
発想の転換を一秒でも早くすることを、
是非お勧めしたいと思います

皆様の貴重な時間を使って、
最後まで精読頂き、ありがとうございました

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