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認知症ケア~訪問介護の入浴支援~

げらへー
ホームケアサプライ獅子原、第25回目のターン
はい、やっていきまーす

今回は僕の担当利用者さんとのやり取りを
共有させていただきます。

入浴支援で入っているAさんと言う男性。
認知症が進んできていてお一人では危険なこと、
大勢の場での入浴が嫌いだということ、
奥様も高齢なためAさんの入浴支援が大変になってきているとの事で
訪問介護に頼もうと依頼がありました。

基本的に穏やかな方で、
入浴の声掛けに最初は拒否があるものの、
強い拒否ではなくゆっくり話をしながら促せば入浴してくれていました。
そして入浴後にはいつも
「入る前はグダグダ言ってゴメンね。気持ち良かったよ、ありがとう。」
と笑顔で話してくれていました。

その方が最近認知症が進んでしまい、
単純な「入りたくないな。」での拒否ではなくなってきていて。。。

そんな中でこんなやり取りがありました。

Aさん:「おー来たか!実は秘密の話しがあるんだ。」
獅子:「どーしたんですか?あっちで聞きますね。」脱衣場へ誘導。
Aさん:「実はな、国を挙げてのプロジェクトのメンバーの一人に選ばれたんだよ!!内緒だよ?」
獅子:「あら凄いですね!!」
Aさん:「家の周りも警察沢山居ただろ?守ってくれてるんだよ。」
獅子:「おーそれは安心だ。安心してお風呂も入れますね。」
Aさん:「いや、入りたいとは思うんだけど、こんな大事な時に湯冷めして体調崩すのも良くないしなー。」
ココで何度か同じようなやりとり。。。
獅子:ダメか。。。ならこの声掛けはどうだろう。
獅子:「Aさんがメンバーに選ばれた事、実は僕知ってたんです。」
Aさん:「なんだと!?なんでだ!?」
獅子:「実はAさんが安心安全に入浴が出来るようにって、僕も国から指示を受けて来たんですよ。」
Aさん:「そーだったのか、そこまで気にかけてくれてるんだな。ありがたいな。」
獅子:「そーなんです、なので僕が居る間にお風呂入っちゃいましょう!」
Aさん:「そーだね、そーするよ、ありがとう!」脱ぎ脱ぎ。
獅子:よっしゃー!!

と言うやり取りがありました。

施設で働いている時も認知症の方のお風呂誘導は手こずりました。
本人が納得するまで話しをする時間も無く、
嫌々入って貰う事も多かったと思います。

訪問介護も支援の時間は決まっていますが、
施設よりは絶対的に1対1の会話をする時間は多く、
ゆっくり話しを傾聴しながら、
本人が納得しやすい形で誘導することが出来やすいかなと思います。
今回はまさに訪問介護の強みを発揮出来た入浴支援だったかと思い、
やりがいを感じる楽しい支援でした。

利用者さんが気持ち良く在宅生活が送れるように心がけて
支援をしていきたいと改めて思いました。


~今回の一曲~

今回のテーマにピッタリな曲だと思います。
高齢者福祉に関わる人は勿論、そうでない方にも広く知ってもらいたい
楽曲です。

樋口了一 『手紙~親愛なる子供たちへ~』

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