去年までデザイナー経験ゼロだった私が、アメリカでデザイナー職としてインターンが決まるまで
そうなんです。報告させてください。夏に中規模のブランディングエージェンシーで、デザイナーとしてインターンができることが決まりました。
競争が激しく、決まること自体が奇跡だと思っていたので、いざ決まると実感がなくてふわふわしていたのですが、一昨日「本当に決まったんですよね?」とその会社に確認したところ、事務のお姉さんに「あなたちゃんと書類受け取ったでしょう!契約締結してるんだから大丈夫なのよ!」と半ギレされたので、ようやく安心できています。
実は先月3週目の金曜日に決まっていたのですが、周りがちょうど今のタイミングでインターンを受けていて、一足早く決まった身としては気まずくて、4月になってから情報公開しようと思いました。
6月から働く予定で、今からワクワクと不安が入り混じっています。たかがインターンかもしれないのですが、いろんな思いがありすぎるので今回のエントリーは長めです。
インターンが決まるまでの流れ
意外とインターンが決まるまでの流れって情報が少なくて困ったので、ちょっとまとめてみました。
準備編
実は(冬休み暇すぎたのと、大学院の友人たちは去年末から出願していたのを聞いて焦ったので)1月1日から書類の準備を始めていました。
今まで作ったものをまとめたり、慣れないサイトビルダーで見よう見まねでポートフォリオを作ったり。(この2ヶ月の間で3回ぐらいデータを吹っ飛ばしたりしていました。)
この間一番やってよかったのは、作品やnoteでずっと気になっていた卒業生の人に、選考やキャリアのことを話聞きたくて6〜7人の方に連絡をしまくったこと。
知らない人からの急な連絡だったにも関わらず、ほとんどの人は快く引き受けてくださり、30分ほどアドバイスをいただいたり、どういう流れで仕事を見つけたのか話を伺えました。
(この流れでずっと憧れだったKanaさんともオンラインでお話できました。Kanaさん、本当にありがとうございました。)
夏にインターンできる確率は非常に低くて、どんなにかっこいい作品を作っていても、150社受けてほぼ全滅した人もいること。先生と密に連絡を取ったほうがいいこと。それ以外にもたくさんリアルな話を聞けて、厳しい戦いになる覚悟ができたので本当によかったです。
アタック編
その後ポートフォリオや書類の修正と並行して、LinkedIn経由で”summer internship graphic designer or interactive designer”と検索しまくっては、気になった求人には応募しまくっていました。
ただ、学校が始まってからは大学院のハードな授業を取ってしまったことから、周りもレベルが高くてメンタルも落ち込むことが増え、それに伴い受けても全然通らなくて、2月は思うように準備が進められなかったのが実情です。
その後、3月春休み前にあった、学校のキャリアフェアでたまたまいいなと思った今の会社に出会いました。人事との面接後、春休み中に上司となるであろうデザインの部署のディレクターと面接し、その場で内定が言い渡されました。
その2日後にはオファーレター(内定確定の契約書のようなもの)を受け取りました。
ちなみに結局50社受けて、3社からオファーをもらいました。
合格後編
今は、オファーレター(内定確定の契約書のようなもの)をもらい、サインをした後、学校に届出をしたり、Social Security Numberという給与をもらうために必要な登録申請をしています。
アメリカの役所の仕事は不安しかないのですが、とにかく仕事が始まるまでに終わりますように…。
準備したもの
履歴書
デザイナーの場合は、履歴書はテンプレではなく、しっかり自分でデザインするのが基本です。大手であれば、シンプルでミニマリストなもの、小規模だけれども個性的な会社であれば色を使った奇抜なものなど、分ける場合もあるみたいです。日本の場合はどうなんだろう。
ポートフォリオ
Webサイトと書類(PDF)で準備しました。
WebサイトはSquarespaceを使っている人が多いのですが、私の場合は、少し自分のWebサイトをプログラミングで加工したいと思っていたので、cargoというアメリカのサイトビルダーを使っています。
BehanceやPinterestやポートフォリをが載っているサンプルサイトを見たりしては1px, 1スペースごとに直したり、友達や先生に見せて、フィードバックをもらっていました。(メタ情報がバグってますが以下のサイトなど…。)
カバーレター
日本でいう自己PRと志望理由書を混ぜたもの。意外だったのは、400ワードぐらいのなるべく短く簡潔にしたほうが好まれるらしいということを3月ぐらいに知ったこと。(早く知りたかった…。)
やってよかったこと
早めに動くこと!!
私の場合はラッキーで、同じ学校の他学部に通う友人と年末話して危機感が煽られたので、自分のプログラムの中では一番早く応募したり、書類を準備していました。
今周りが焦っている様子をみて、やはり準備は余裕があるに限るなと思っています。
決まらなかった時に何をするかを考えておく
大学院の授業も含めた6つの授業と両立は本当にハードなうえに、周りのレベルがかなり高いクラスに入ってしまったので、1〜2月はもともとない自信がさらになくなって、すごく落ち込んでいました。
そんな中で日本の友達にたくさん話を聞いてもらう中で、「自分には無理かもしれない。だったら、無理なりに何ができるのか考えよう。」と少し肩の力を抜くことができたのは大きかったです。
インターンじゃなくても、フリーランスや先生の仕事を手伝うのだっていい。
日本関係の会社をアタックしてもいいかもしれない。
インターンという一つの結果にこだわりすぎず、考えすぎず、完璧を求めすぎないこと。
それが少しできた時にちょうど、これからインターンをする会社に会いました。タイミングって大事ですね。
頼れる先輩とたくさん話して、フィードバックをたくさんもらう。
全く知らない人に連絡するのは本当に緊張したのですが、連絡した人がみんな丁寧で、温かくて、本当にありがたかったです。
「学校にいる間こうした方がいいよ!」「こんな授業もあるよ」という絶対にその人たちに会わなければ知らない情報が聞けて、学校の楽しみ方も広がった気がします。(この時の会話がきっかけで、競争率が高い授業を取ることができたりしました。)
周りの声を聞きすぎない。
この時期に一番ストレスだったことの一つは、周りの声。周りの人は、平均4〜5個の授業を取っていたので、私は明らかに授業数だけでも周りよりもハードな生活になっていました。
自分の決断だったので、全く後悔はないものの、周りからは「なんでそんなにわざわざ大変な思いをして、もうちょっと自分の生活をコントロールしたら。どれも中途半端になるよ。」と言われることも結構ありました。
その度にモヤッとしたけれども、今思えばそう言われたことで、「せっかくだから人ができないと思ってることをやり遂げたい。授業もちゃんとやるし、ちゃんと遊ぶし、インターンもちゃんと決まったらかっこいいかも」とむしろ燃えたりしたのはある意味よかったかもしれません。笑
人は人。自分は自分。もちろん余裕を持つことも大事だけれども、自分の心と相談することの大事さはすごく学んだ気がするし、今学期は精神的にもちょっと変化があった大事な学期になりました。
前職の経験を大事にすること。
私の場合、運の良さがインターン決定の合格のほぼ大部分ではあるのですが、人事の目を引いたのは経歴だったようです。日本の広告代理店で営業を長年やってきたこと、そこから思った課題、自分がデザインをできるようになったらどんなキャリアが広がるのか。それを話したところ、これから上司になる人に納得してもらえたのはよかった点でした。
面接が始まってからはかなりとんとん拍子に決まったので、オファーレターをもらった時は実感がなかったのですが、周りに報告した時に一緒に喜んでくれる人たちがいて、ようやく、「あ、ひとつ、決まったんだな」っていう実感が持てました。「デザイナー」と名乗れるには恐れ多すぎるし、技術も発想もまだまだ微塵もないし、まだ落ち込むこともたくさんあるのですが、謙虚に、けど前向きに頑張りたいなと思っています。
ブランディングエージェンシーなので、印刷物からデジタルまでなんでもこなすことになりそうなのですが、私は希望としてはWeb,デジタルのデザインがやりたいという話をしているので、デジタル系のプロジェクトが増えると思います。とはいえなんでもチャレンジしてみたいなと思うので、夏からがすごく楽しみです。また思いついたらアップデートします。
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