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VOL.101 ”リアル”なマネジメント論! Part2

世の中にはマネジメントの参考書が山のようにありますが、実際読んでみると、自分の現場では実践しにくかったり、ある程度仕組みが出来上がった会社だからできるようなことが書かれており、管理職の具体的な改善案でない文章が多いように思えます。このnote「”リアル”なマネジメント論!」では出来る限り再現性が高いことを書きます。本章Part2は「興味」「観察」「タイミング」を因数分解していきながら、その過程で発生する「根回し」についても触れていきます。それでは宜しくお願いします。

①興味
私の持論ですが管理職は人に興味を持たないとダメです。もっとシビアに言い換えると、人に興味”が”あるです。例えば部下に対して「俺のこのやり方なら絶対獲れるからやってみろよ!」みないなことを偉そうに言っても響きません。何故なら人間はそれぞれ育ってきた環境が違いますし、思考回路・性格・経験も十人十色で、一般常識にもズレが必ずあります。だから人に興味がないと、相手の性格を深く把握できず、誰に対しても一辺倒な対応になります。仮に考え方が合わない部下の場合には、大きな溝が生まれてしまい、やがて一緒に動くのが嫌になり、チームの生産性が落ちることに直結します。何度も言いますが「人に興味がある」ここを徹底的に頭に入れましょう。

②観察
「観察。そんなこと誰でもできるだろう」という意見があると思います。ですが冷静に考えてみてください。人は忘れる生き物です。人間は20分後に42%忘れ、1時間後に56%忘れ、1日後には74%忘れ、1週間後には77%忘れるとされています。世のプレイングマネージャーは多忙を極めるなか、今日部下を見て感じたことは、明日には忘れている可能性が極めて高いということです。そこで私はスタッフ観察日記をつけています。これは何百文字を書くなんて無謀なことはしません。気づいたをことをメモ感覚でやるイメージです。それをしっかりとデータに落とし込み見返すようにもしています。これくらいなら継続は出来ますし、賞与査定時の所感を書く部分でも活用できたりもします。

③タイミング
これは日頃から部下を観察してないと「適時」のアドバイスは送ることができません。例えば営業マンAさんがお客様から大クレームがあり、その対応に追われている時に「こないだお願いした企画書どうなってる?」なんて話しかけるとタイミングは最悪で、AさんのストレスはMAXでイライラが止まりません。あるあるのお話しですが、世の中にはタイミングが本当に悪い人は多く、そういう人に限って普段ほとんど部下を見ていないのが実情で、性格は自己中が多いです。

興味、観察、タイミングを意識していても、実行に移すのは貴方ではない方が良い時もあります。歴史好きなら分かるかもしれませんが、実際に手を下すのは将軍ではなく家来がやるイメージです。ここで大事になってくるのは「根回し」です。絶対にゴールから逆算して進め出し、例えば女性同士で話した方が良いことは、片方の女性と密かに話し合い、目的と手段を伝え実行に移してもらいます。どうしても管理職の場合、自分の手でチーム形成を図りがちですが、時と場合によってやり方を変えることも戦略の一つです。この考え方が具体的に分かるのは漫画の三国志です。もし読んだことがない人は一読の価値はあると思います。

今回の章はここまでです。次回は「面接」について触れてみようと思います。会ったその日に瞬時に判断しないといけない難しい業務…見る目を養うという点で参考になると思います。気合い入れて書きますので、次回も読んで頂けると幸いです!どうぞ宜しくお願い致します。

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