見出し画像

「働かないおじさん」にはなりたくない

「いやキミの言いたいことは
わかるんだけどさー」

「うまくいかなかったときとか、
ちゃんと考えてるの」

黙って私は下を向いていた。

なんとか進めたくて、徹夜で作った
事業連携の企画書。

その年、役員になったばかりの
彼はそれを数十秒眺めただけで、
テーブルに戻した。

まだ下を向いていた私に
遠回しに「NO」をつきつけるための
言葉探しを始めたようだった。

当時の私は、他社と事業連携が
したかったのではない。

数年先の事業部の収益源として、
確保するための提案。

新卒で入ったこの会社で
働き続けたい気持ちでいっぱいだった。

ところがいとも簡単に
曖昧な「NO」で終わることになる。

信頼していた自部署の
マネージャーが数ヶ月前に突然退職した
理由が垣間見えた気がした。

結局代替案の議論も、
まったくかみあわないまま、
この議論がたち消えになった。

この役員の管轄の部署のひとつが
事業撤退したのを知ったのは、
私が会社を去った2年後のことだった。


数年前から「働かないおじさん」
という言葉をよく耳にするようになった。

硬い定義を書くと、

終身雇用、年功序列型賃金、新卒一括採用といった「日本型雇用」のもとで、勤続年数が長くなり、賃金やランクが高いにもかかわらず、それに見合った働きをしない中高年男性のこと。

もちろん本当にその会社が
大好きで、忠誠心を持って、
頑張っているミドルエイジの
皆様がいるのも分かっている。

この記事では
「働かないおじさん」を批判する
意図は1ミクロンもない。

1社で様々なジョブローテを
経験するメンバーシップ型雇用。

いまでも根強く残っている。

これは専門性を身につけにくい環境や
仕組みであり、「働かないおじさん」を
増やす遠因にもなっているからだ。

筆者は現在37歳である。
いわゆる世間的な「おじさん」
一歩手前にきている。

無駄に給料だけもらって、
辞める勇気もないからグチを
こぼしながらしがみつく。定年を待つ。

組織に見切りをつけ、
人生を達観した「フリ」をして
酒をのみながら
「世の中なんてそんなもの」って言うのか。
そんな「おじさん」にはなりたくない。
はっきり言ってみっともない。


自分で主体的に発信し、組織に貢献していく。


キャリアや自身の市場価値を把握し、
自分のポジションを勝ち取っていく。

まだまだそれが可能だし、
37歳でこのコロナ禍で
転職してキャリアアップをすることができた。

ならないためにはどうしたらいいか。
私と同世代以上の皆様と考えたい。

それが今回の記事のメインテーマである。

「働くおじさん」になろう

「働かないおじさん」から
「働くおじさん」へ。

キーワードは「受け身から自発」である。

会社から何もかも与えられて、
人生を委ねることがいかにハイリスクか。

この記事に興味を持って
いただいた方はご存知だろう。

自分のやりたいことの見つけかた、
キャリア、年収を
どう上げていきたいか。


こういったファクターを
決定づけるのは、会社ではない。

個人で働き方、ポジションを
決められるようになっているのだ


会社から与えられすぎて、
外に自分の市場価値をさらすことに
無自覚になっている人があまりにも多い


大手と呼ばれる会社を
2社経験して感じているところである。

これから少子高齢化がさらに進み、
メンバーシップ型の雇用が
見直される動きが加速する可能性がある。

年功序列型の賃金体系も言わずもがなだろう。

労働力の評価の格差
が今まで以上に出てくる。

つまり「仕事のできる人」は
どんどん評価され、
「できない人」はどんどん
淘汰されていく。

仕事がなくなるという
事態まではいかなくとも、今までの
待遇すら維持が難しくなってくる。

そんな危機感がいまの
ミドルエイジ層には極めて薄い。

そしてそこに適切な
人員配置ができないことも、国レベルでも
大きな損失ではないかとも思う。

同じ会社で働き続けても、
給料が上がり続けるどころか下がること
が十分起こりうる。

身近になってしまう。

嘘だと思うなら
この本をチェックしてみてほしい。

年功序列で給料が上がると
思い込んでいる方には衝撃的な内容だ。


おじさんになったら、ますますキャリアの棚卸しが必要


長年のキャリアから、
外に飛び出しても通用するスキルがあるか

ほとんどのミドルエイジ層
は言語化していないだろう。

上の顔色を伺って、
適切なタイミングで根回しをする
といったような社内政治力しか
出てこないようではいただけない。

子供が受験する、親の介護、家のローン。
こういった経済的な課題が一気にふりかかるのもこの世代だ。

今までの稼ぐ先を
今の会社1本に委ねることは、
はっきり言ってあぶない。

かといって、
いきなり会社を辞めて
独立することをうたう記事でもない


さっきも書いたように、
自発的に準備することをすすめたい。

具体的には、

①いまの会社で担っている役割が社外でもプレゼンできるかチェック。

②プレゼンの内容を元にレジュメを書いてみること。

自分のスキルに社外で通用
するタグ付けができるか。

何かあったときにすぐに
動けるようにしておくこと。

これが今からでもできることである。

またあの大ベストセラーの
「転職の思考法」での一節を引用する。

この国はマーケットバリューと給与のギャップを、40代後半になるまで誰も教えてくれない。

スキルの言語化も何をしたらいいのか、
わからない人もいるかもしれない。

大手1社しか経験していない、
おじさんの面接で、

「私は部長ができます」と真顔で
アピールしたエピソードを聞いたが、
そんなレベルでもおかしくはないのだ。

社外に通用するスキルを
言語化するうえでは、
下記の書籍も役に立つので
ぜひ参考にしてほしい。

「働かないおじさん」に
ならないために私自身も、
修行中の身である。

周囲から冷ややかな目線を
浴びて働くのではなく、
必要とされ組織に貢献する。

そんな「カッコいい働くおじさん」
を一緒に目指していきませんか。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【お知らせ】

twitterでも働くみなさんへ発信しています。

平日配信の「健康経営のヘルスハック」は、
健康コンサルが実践してきた方法
を発信
しています。

日々実践するとパフォーマンス
爆上げできます。

フォローして損はない
アカウントにしますので、
よろしくお願いします。

ほーりー@働く人に元気を送ります

この記事が参加している募集

推薦図書

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。 みなさんが生き生き健康に働けるためのメッセージを発信していきます。 ぜひサポート、よろしくお願いします。