見出し画像

セミリタイアしたら、サラリーマンは自由になれるのか

X(旧twitter)をはじめとしたSNSの魔力。
私はそう呼んでいる。

出てくる人たちそれぞれが、
自分の生活のキラキラしている部分や
セルフブランディングにのっとった成功体験を
惜しげもなく発揮する


そして、それに翻弄されたり、
傷ついたりで忙しそう
にしている人達であふれる。

自分が振り回されていることも気づかずに。

最近はリモートワークからの
脱却を図ろうとする
企業が増えているらしい。

満員電車のストレスに悩まされている人から
すればかなり苦痛であることに違いない。

同じような毎日が続いているようでも
われわれサラリーマンの
環境は刻々と変わっていっている。

物価が上がり続け、
日本の出生数は、ついに80万人を割り
将来の社会保障費や税負担が
これから増すことは
簡単に想像がつく。

今日は私のような
凡人サラリーマンが漠然と
抱えている悩みについて
書いていこうと思う。

サラリーマンはますます無理ゲーなのか

ではいつまでサラリーマン
を続けていけるのか。
40歳を過ぎて、いつまで働けるのか。
突然リストラを言い渡されるのではないか。
いろんなことが頭をよぎる。

突然、職を失い、このサラリーマン人生が
無理ゲーだったと気づくのかもしれない。

ただ先のことはわからない。
ただ300万円で中小企業を買収する勇気も
なければ、自分の父親のように大胆に
事業を興す気概を
持ち合わせているわけでもない。
それは過去に下記の記事で書いた。


今に満足している。
いまの環境にありがたみを感じている。
これは嘘ではない。

ただこの今の周りをサバイブしていくのか。
いっそのこと逃げてしまいたい。
かといって逃げる勇気もない。
そんなことをぼんやり考えていたら、
ある本に出会った。

セミリタイヤという生き方

セミリタイヤ。
いい響きだ。

FIREがいわゆる資産収入のみで暮らしていくの
に対して、
セミリタイヤは「資産収入+労働収入」
という形で週2,3日ゆるく働くイメージ
らしい。

いい。
素晴らしい。
そんな生活がしてみたい。

この本では沖縄で
セミリタイヤ生活中のご夫婦がそこまでに
至るノウハウや過程を綴ったものである。

以前から投資に興味を持っていたこともあり、
数あるマネー本読んできて、
この本はとても参考になった。

著者にとって本意ではないかもしれないが、
セミリタイヤを目指さなくても、有益な情報が満載である。

この本によると、
彼らが6年で資産4000万を達成し、
セミリタイヤを実現したポイント
が3つあるという。

①収入を上げる
②無駄使いしない
③投資を継続する

このポイントについて、
私のような中堅凡人サラリーマンの
視点で文章を書いていこうと思う。

①収入を上げる

本では、転職をしたり、
現職の働き方を変えたり
副業をしたりといった
具体的な方法が書かれている。

ただずっと一つの組織で働き続けている、
もうまもなく
「働かないおじさん」一歩手前
の人にとってはいずれも
ハードルが高いだろう。

それなりに新卒から頑張ってきて、
それなりに稼いできた。
だからこれ以上はのぞまない。
そう思っている人は少なくないだろう。

ただミドル層にとって、
一つの組織に所得を依存し続けること、
今の会社に
ベットするようなことは
ハイリスクと言わざるを得ない。

社内に早期退職の告知が出たときに、
涼しい顔をしていられるぐらい
の準備はしておきたいものだ。

それに必要なことは2つ。

キャリアの棚卸し

われわれの世代は収入を上げることよりも、
一つの会社に収入を依存し
続けることのリスクヘッジが重要だ。

自分のキャリアを棚卸しして、
職務経歴書を書いてみる。
自身の市場価値の現実を見て、
愕然とする人もいるだろう。

今までのスキルを活かして転職ができるか。
時間を取ってパソコン
と向き合って検証してみよう。

会社から肩たたきにあってから
ではあまりにも遅すぎる。

プライドを捨てる


俺は最大手の会社で頑張ってきた。
あの大きなプロジェクトは
自分がいたから回ったんだ。

一度も転職をしていない
ミドル層がエージェントと
面談をすると、こんな
エピソードのオンパレードらしい。

過去の栄光は大いに結構だ。
ただそれは自分の心の中にとどめて置こう。
ほとんどはあなたではなく
会社の名前で成し遂げたものだ。
私は「自分じゃないとこの仕事はできない」
といった
趣旨の発言をするサラリーマン
は信用しない。

収入を上げる以前に我々は、
生きていかなきゃいけない。
守らなきゃいけない家族もいるだろう。

そんなときに、
経験に裏打ちされた本人にしか見えない
幻のようなプライドにしがみついては
いけない。

正しいキャリアの棚卸しができていれば、
かならず、リスクが顕在化したときも
対処できる方法はある。
収入をアップできる可能性だってあるだろう。

②無駄使いをしない

これは決してケチになれという意味ではない。
本でも触れられているが、支出の最適化というものだ。

自分が価値あるものに使い、
不要と感じる費目の支出を削るというもの。

ただどんなに価値があると思っても
不相応な出費は、できる限り避けたいものだ。

自分が20代後半の頃に、周りの友人達が
住宅ローンを次々に組んでいった。
中には年収が450万程度に対し、
驚くほどのローンを組むものもいた。
年収が上がることが前提なのだろうが、
その末路は今度別の機会に書くとしよう。

お金のかかる趣味を持っている人は
特に収入と支出のバランス感覚が重要だ。

③投資を継続する

ネットで気軽に投資ができるように
なり、NISAという少額投資の非課税制度も始まり
かなり身近になってきた。
セミリタイヤする・しないに関わらず、
資産形成のうえで投資はマストである。
これはもう100冊以上マネー本を読んできて
たどりついた私の結論でもある。

この本では、インデックス投資
と高配当株投資の
二刀流で今と将来に備える重要性
書かれている。

これは、凡人サラリーマンがはじめて
素人で投資する上で、役立つ情報が満載。
金融リテラシーに今まで
興味を持っていなかった人にも
とてもわかりやすくなっている。

当然われわれは、
投資のプロにはなれないから、
コツコツ時間を味方につけていくこと
がポイント
である。

世界一の投資家と言われる
ウォーレン・バフェット氏の
名言はしっかり心に刻んでおきたい。

「お金に関する一番大きな間違いは何ですか?」という質問に
こう答えたそうだ。

そうですね、私は一番大きな間違いは、
正しい貯金の習慣を早いうちに学ばないことだと思います。
貯金というのは習慣なのです。誰もが早くお金持ちになろうとします。
ゆっくりとお金持ちになるのはかなり簡単です。しかし、すぐにお金持ちになるのは簡単なことではありません。

「the Dan Patrick Show」という番組での発言

今すぐ何かが劇的
に変わるわけではありません。
ただ早く行動を起こして、
時間を味方につけてコツコツ投資を
する。それがセミリタイヤへの道を作るのだ。

結局、我々を阻んでいるもの

ここまで書いてきて気がついたこと
がある。

セミリタイヤして、自由になりたい。
そんな気持ちは変わらない。

ただわれわれは本当に自由ではないのか。
セミリタイヤまでできなくても、
ここまで書いてきたとおり自由になる手段や
あるべき姿はたくさんある。

毎日満員電車に揺られる毎日を過ごすあまりに
会社に縛られているという思い込みにとらわれているのではないだろうか。

制限された中にも、自由はあるのだ。

不安は行動を起こせば消えていく。
知識を得ることで、
その行動の質も変わっていく。 

ぜひ行動を起こしてみたいと思った
あなたへ。
この本を手に取ってみてほしい。

いまは50歳までにサラリーマンは
引退したいと
思っている。

その過程を幅広いジャンルを取り上げながら
これから書いてくので、
ぜひ同志のみなさん一緒に
自由を探しに行こう。



この記事が参加している募集

読書感想文

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。 みなさんが生き生き健康に働けるためのメッセージを発信していきます。 ぜひサポート、よろしくお願いします。