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【古本屋日報】不当な理由で潰されていく岐路
毎日本をタダで配っている古本屋です。色々な本(たまにDVDやCDも)を出しているのでよかったらチェックしてみてください。
この記事は古本屋が日々の出来事、つぶやきや感じたことなどをまとめる日記的コンテンツですが、さりげなく話題に関連した本をスッと差し出し売りつけようとするので、よかったらご検討ください。
2022/4/3
究極的な原因は「制度」
色々と発信する中で気になることを一つ。私はロシアを偉大な大国だと思っています。また文学、音楽、芸術、哲学、建築など、世界に冠たるソフトパワーを持っている。政治的な理由で発言できないながらも、今回のプーチンの戦争に怒り、悲しみを感じ、もどかしさを感じているロシア人の方も多いはず。
— Yuichi Hosoya 細谷雄一 (@Yuichi_Hosoya) March 31, 2022
ですので是非とも「ロシア人」と一般化して、今回の戦争をめぐって批判するのは可能な限り控えるべきだと思っています。必ずロシアはこの苦難を乗り越えて、自ら軌道修正して再び国際社会で重要な役割を担うはず。そのときには私もまたロシアを訪問して、美味しい食事を頂き、友人と議論できるはず。
— Yuichi Hosoya 細谷雄一 (@Yuichi_Hosoya) March 31, 2022
メキシコとアメリカ、韓国と北朝鮮、ボツワナとジンバブエ。
これらの隣接する国々は経済的、政治的に極端な差がある。
これらの国々に相違をもたらすのは人種や文化の違いではなく「収奪的制度」であると、アセモグルとロビンソンは「国家はなぜ衰退するのか」で結論づけている。
問題は制度なのだ。
アメリカ、メキシコ両国の国境に分断される都市ノガレス。街はフェンスで分けられ米側の平均世帯年収は約3万$、大半は高校を卒業し法と秩序がある。墨側の平均世帯年収は約1万$、大半は高校を卒業しておらず道路は酷く荒れ法と秩序は乱れている。2000年の政治改革まで民主主義を経験したこともなかった pic.twitter.com/Z7x2upCpzD
— 古本屋の知識 (@knowledgefuru) June 3, 2020
【買った本】Kindle本 社会・政治書キャンペーンにて2冊
ロシアの源流
ロシアの源流 中心なき森と草原から第三のローマへ (講談社選書メチエ) 三浦清美
Kindle本 社会・政治書キャンペーンにて。725円
![](https://assets.st-note.com/img/1649047771102-iA9txLOSRs.jpg)
第三のローマ=モスクワはいかに生まれたか。東から西から、ルーシの地に歴史の圧力がかかる。モンゴル、十字軍、異教リトアニア、そしてビザンツの正教会。中世期、激動するユーラシアでルーシがロシアへと固まってゆくドラマを追う。
乱読のセレンディピティ
乱読のセレンディピティ【文庫電子版】 (扶桑社BOOKS文庫) 外山 滋比古
Kindle本 社会・政治書キャンペーンにて。299円
![](https://assets.st-note.com/img/1649047868871-3ARoTSd2VI.jpg)
一般に、乱読は速読である。それを粗雑な読みのように考えるのは偏見である。ゆっくり読んだのではとり逃すものを、風のように速く読むものが、案外、得るところが大きいということもあろう。乱読の効用である。本の数が少なく、貴重で手に入りにくかった時代に、精読が称揚されるのは自然で妥当である。しかし、いまは違う。本はあふれるように多いのに、読む時間が少ない。そういう状況においてこそ、乱読の価値を見出さなくてはならない。本が読まれなくなった、本ばなれがすすんでいるといわれる近年、乱読のよさに気づくこと自体が、セレンディピティであると言ってもよい。積極的な乱読は、従来の読書ではまれにしか見られなかったセレンディピティがかなり多くおこるのではないか。それが、この本の考えである。乱読によって思いがけないものを発見する能力〈セレンディピティ〉が起こることを教えてくれる。 「本は身ゼニを切って買うべし」「知識と思考」など、「知の巨人」が思考を養い人生が変わる読み方を伝授 !
不当な理由で潰されていく岐路
国際法学者篠田氏の大きな間違い)篠田氏が僕のことを色々言っているが、お互いに世界観が違うことは当たり前のこと。それを篠田氏は学者がよくやる橋下の勉強不足だ、無知だ、平和ボケだと批判してきたので議論にならなかった。今回は理屈で来たので理屈で返す。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 3, 2022
まず司法試験受験予備校当時の憲法講師の影響を僕が受けていると指摘している点は全く違う。篠田氏はまだ分かっていないようだ。僕は考え方や価値観の違う相手でも尊重し侮辱はしない。その上で議論する。ゆえにこの講師とは憲法観は異なるが尊重はする。篠田氏は尊重=考えが一致と凝り固まっている。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 3, 2022
篠田氏との決定的な違いは、憲法観の違いという抽象論ではなく、戦争前の軍事力・装備の話と戦争後の軍事力・権力行使の話を区分・整理するか否かという点。篠田氏は実際の権力というものを行使した経験がないのでこの点まったく理解も想像もできないのだろう。すべてごっちゃにしている。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 3, 2022
戦争を抑止するための戦争前の軍事力や装備については憲法9条に縛られることは不合理。国民を守るために必要な軍事力や装備は何かという視点から政治が決めるもので、今は内閣法制局の憲法解釈に縛られ過ぎている。この点は本日の番組で菅前首相と議論。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 3, 2022
しかしいざ戦争が始まって軍事力やその装備を国家権力が「使う」場面では、国民を犠牲にするような権力行使の仕方は憲法によって制約されるという持論。今の日本ではこの点の整理や議論がない。日本の憲法論でも戦争を前提とした戦争指導における憲法論は存在しない。ここはこれからの日本に超重要。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 3, 2022
だから僕は今発信している。ここで篠田氏の「戦争は交渉の一部」という持論をそのまま認めれば、まさに国家権力が軍事力を行使する場面で国民の命を度外視することが無制限に許されてしまう。それを防ぐのが憲法。その憲法の働きすらなくせば、大日本帝国軍がやったのと同じ行為を安易に許してしまう。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 3, 2022
篠田氏は自分の研究分野の国際法をあらゆる場面で絶対視するがこれは学者が陥る典型的な間違い。国家運営・権力行使は一つの専門分野の知見で決定されるわけではない。戦争前の軍事力・装備の場面では国際法に照らす場面が多いだろうが戦争後は憲法が重要になる。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 3, 2022
逃げる自由、戦わない自由、出国の自由、一部地域を犠牲にしてはいけない戦争指導制約などなど。また篠田氏はネットのコメント・反響だけで国民の声の多数を判断しているようだが、これは選挙をやったことのない学者ならではの感覚。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 3, 2022
篠田氏の考えを篠田氏がいつもバカにしている情報番組や街頭演説で披露してみたらいい。自分が思っているほどの反響はないはず。僕は昔からいつもこのスタイルでネットの中でのこの程度の批判はいつものこと。それでも選挙では勝ち続けた。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 3, 2022
篠田氏が付き合っている周辺の者、特に池田氏と街頭演説をしたみたら分かる。誰も話を聞いてくれないだろう。百田グループもネットの中では熱烈な特定支持グループがあるが、愛知県知事のリコール運動では見向きもされなかった。仮に政治グループを作っても議席は獲得できないだろう。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 3, 2022
ネットの声とはそういうもの。戦争は交渉の一部という主張は篠田氏の活動領域では受け入れられても、今の日本全体で受け入れられるわけがない。普通に生活している人たちとたまには接触せなあかんで。もちろん僕の持論もまだ広く受け入れられていないだろうから、今それを伝えようとしているところ。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 3, 2022
それと重要なアドバイス。考えの違う相手の意見を批判するときに「病理」なんて言ったら議論になれへんで。あなたの癖なんやろうけど、俺から見たらあなたの方が病理。これだと議論にならんやろ?勉強不足とか平和ボケとか。俺もあなたが経験したことのないことを経験してるし勉強もしてるんやからな。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 3, 2022
そうそうもう一つ。憲法をはじめとする公法はいくら本で勉強してもその本質は分からへん。権力を行使してみて初めて分かるもんや。憲法観とかそんな甘いもんちゃう。権力にどう作用し、タガが外れるとどうなるか。ちょっと間違えればとんでもない犠牲を生む。あなたは憲法たるものの理解が全くない。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) April 3, 2022
Twitterの多数派を世論と誤解しているってのは確かに今回の議論だけでなく、多くの識者が踏んでいる轍だと思う。
普段、同じ理屈で野党を小馬鹿にしてる人達もトピックが変わるとそれが分からなくなってしまう。
実際に選挙を勝ち抜き、しょっちゅう炎上している氏は体感としてよく理解しているんだろう。
橋下徹氏が「ウクライナは降伏すべき」と言った前提で氏を非難しているのを見かけるが、そもそもそんなこと言ったんだろうか?
これは橋下擁護なんかではなく、そのように不当に一つの主張を潰して理論構築していくと、それが足枷になり、状況に応じたフレキシブルな対応ができなくならないか?
橋下徹氏はそもそも降伏すべきなんて言ってないと思うんだが。「戦う一択の風潮をやめ逃げたい民間人は逃がせるべき」とは言ってるが、それを「降伏すべき」と同義と捉えているんだったら疑うべきは己の読解力だし、この方向性はなし崩し的に衝突を回避する選択肢を消してしまうことになりかねず危険
— ホリー@本をタダで配る古本屋 (@HOLLIE) March 14, 2022
あまりにも世論がニュースサイトの見出しに左右されすぎだろ
— ホリー@本をタダで配る古本屋 (@HOLLIE) March 14, 2022
大衆は140文字すら読めない。見出しの14文字くらいしか読めない
破滅への道はそのようにどんどん可能性を潰して一本道に舗装されていくんじゃないのかね。
いずれにしても、もはや何のための議論なのか分からなくなっている。
というか、もう彼らのメンツのための個人的なケンカになってしまっている。
それはそれで好きにすればいいけど、無関係な人達が巻き込まれるようなことではない。
今でもあるAmazon1円本のカラクリ
一昔前はAmazonで本を1円で売っても送料で一応稼ぐことはできるというカラクリがあったんだけど、各社送料値上げでそのビジネスモデルはほぼ崩壊した。
が、それでも大手セラーはいきなり単独で1円に近い価格にしてくることがあり、不思議に思ってたんだけど、そういうとこって買取チラシ同封してることが多いからな。
宣伝ってカネかけてやるもんだからね。
もちろん、廃棄と天秤にかけて損切りしてるケースもあるだろうけど。
三木谷さんのラッシュアワー
妻が「三木谷さんのラッシュアワー」と言ってて意味不明だったので詰めていったら三谷幸喜のマジックアワーだった。
【読んだ本】積読こそが完全な読書術である / 人を動かす
屠殺と断捨離
ゴミ屋敷と断捨離のあいだ
第2章 積読こそが読書である
完読と言う叶わない夢
読めない「うしろめたさ」は当然のもの
「本と本の関係」に注意を払う
それでも堂々と語る
未読を良しとしない人
「完全な読書」を諦める
「よく知る」ことの傲慢さ
深く読み込むことと浅く読むこと
初級読書と点検読書
分析読書とシントピカル読書
ショーペンハウアーの読書論
古典を読みなさい
ショーペンハウアーの修行時代
フランス革命前後の出版事情
「自前」の考えを作る方法
読んでいない本について堂々と語るための積読術
テーマをひとまず「決める」
単なる多読は時間の無駄なのか
リストアップとしての積読
第3章 読書術は積読術でもある
1冊の本はそれだけでひとつの積読である
もっと、おそく読む
もっと、はやく読む
自分なりの古典をマッピングする
読めなくていいし、読まなくてもいい
タイミングが来るまで「積む」
2:8の法則
途中で読むのをやめる
本も読まない技術
「読まなくてもいい」本は「積んだほうがいい」
「読まなくてもいい」本は忘れられるべきか
そもそも本は読まなくてもいいか
積読のさらなるさまざまな顔
投資としての積読、チケットとしての積読
音楽的積読と絵画的積読
書店や図書館も「積読」
第4章 ファスト思考に抗うための積読
デジタル時代のリテラシー
ファスト思考とスロー思考
豊かさを「生み出す側」と「消費する側」
デジタルディバイドの「こちら側」と「向こう側」
書物のディストピア
もうすぐ絶滅するという紙の書物の未来
いたるところがスクリーンになる?
電子書籍と書物の破壊
それでも本はなくならないが、価格は高くなる
読書は贅沢になるか
積読で自己肯定する
セルフネグレクトとしての本の山
ファスト思考とスロー思考をバランスする
断捨離とこんまり
自己を肯定するための積読
スロー思考と瞑想
さあ、本を積もう
読了。
PART1 人を動かす三原則
盗人にも五分の理を認める
その他の気になったニュース、記事、ツイートなど
ウクライナの状況~ブチャの虐殺
【閲覧注意】
— ナザレンコ・アンドリー🇺🇦🤝🇯🇵 (@nippon_ukuraina) April 3, 2022
キエフ州ブチャ市。撤退するロシア兵が人質にしていた民間人を殺害。少なくとも280の死体が見つかった。多くの男性は手を後ろで縛られ、頭を撃たれていた。
降伏論者、「ロシア兵は悪くない」論者、よく見てください。 pic.twitter.com/ET6zRB5FSJ
ロシア兵のウクライナ避難民攻撃の可能性
そいえばベラルーシの郵便局にロシア兵が家族への「お土産」を持ち込んでるよ、という昨日の話、主にスマホと宝石が多いと聞いて、空き家から家具持ち出すのとは質の違う、どこで手に入れた?と非常に後味の悪い話になってるなぁと感心するなど(もしあなたが避難するとき何を持っていきますか?)
— U.S.S.BlackPrince (@HMS_BlackPrince) April 3, 2022
クソリプに応対してもメリット無し
私のTLに出てくる国際政治学のみなさんは、フォロワーが急に増えて急増したクソリプに、ていねいに答えている。そういうのはTLが汚れるので、黙ってブロックするんです。応対しても何のメリットもない。
— 池田信夫 (@ikedanob) April 3, 2022
懲りずに感染対策を強いる医クラ
第6波の感染者が減りきらないまま、年度を挟んだイベントやBA.2の拡大なども背景に次の流行に突入してしまいそうな気配です。できる限り社会機能を維持しながら今後の流行の規模を小さくするためには、メリハリのある感染対策を今のうちから継続的に行っていくことが重要です。https://t.co/ED61ITVPEm
— 忽那賢志 (@kutsunasatoshi) April 3, 2022
マジョリティの関心
アカデミアやTwitter邦人レンズを通してみる米国は豊かで、問題と言えば社会正義ばかりだけど、現実は車も買えずバスを乗り継ぎアマゾン倉庫でブラック労働、不法移民が溢れる国境付近じゃ迂闊に庭にも出られず、貧困による売春や堕胎なんて日本より遥かにある。
— 🇺🇸Blah (@yousayblah) April 3, 2022
彼らにとって外交問題なんて他人事。
米国人のどれだけがウクライナの場所を指せるか?ロシアがアラスカの真横にあることも知らないよ。
— 🇺🇸Blah (@yousayblah) April 3, 2022
戦火の中のウ民に「マスクが密が」と言ってる人たまに見るけど、彼らはコロナどころじゃない。地震があったとき日本人だってウクツイートなんかしてなかった。
多くの米国人もウクどころじゃない。
理研600人リストラ
理研600人リストラだそうだ。優秀な人はアメリカや中国に職を求めるだろう。せっかく育てた人材を惜しげもなく外国に差し上げる神経がわからないな。それで、外国と戦争をして勝てると思う神経がさらにわからないね。飛車角を相手にタダであげて将棋を指すみたいなもんだよ。
— 池田清彦 (@IkedaKiyohiko) April 3, 2022
古本屋からは以上です
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