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獣医さんの猫がおもちゃを食べてしまった!その時にしたことは?

こんにちは!
ホリスティック獣医Saraです🌿


新型コロナウイルスの感染者がまた増えてきているみたいですが、皆さん、大丈夫ですか~!?


地震もありますし、くれぐれもお気をつけてお過ごしくださいネmm


さて実は、うちの猫ジョバンニがおもちゃを食べてしまった事件がありましたので、それについてお話ししたいと思います。
(・・といっても私の留守中の出来事で、私が与えてしまったのではないのですが・・汗)


(写真、左:ジョバンニ、右:カンパネルラ)

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動物救急医療の現場で働いていたときは、異物を食べてしまった!ということで来院される方はとても多かったのですが、1回食べるこって何回も繰り返す傾向があり、1回目大丈夫でも2回目・3回目のときに手術になってしまったこも・・・


1回でも異物・誤食事件を起こしたこは常習犯になりがちですので・・^^;
くれぐれもご注意くださいネ

誤食って、どういう意味?

さて、今回新たな発見がありました!
みなさん、異物を食べることを誤飲とよんでいるのですが、獣医の世界では誤飲ではなく誤食と呼ぶほうが一般的なんですよね。

獣医さんが誤食(ごしょく)といって、「誤食ってなに?」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、意味としては誤飲と同じと思っていただいてOKです🙌


ただ、私が今回お伝えしたいのは、異物を食べるからその予防として与えないように注意しましょう!
ということだけではありません。

問題を「異物を食べる」だけに留めず、もっとさらに突っ込んでその奥に隠れている、目では見えにくい動物の状態に疑問を持ってほしいなと感じているんです・・


なぜ?そんなに異物を食べようとするの?


原因としてはいろいろですが、主に以下の3つが考えられています。

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答えを言ってしまうと・・・


この3つめというのは・・・・



ストレスです🐶🐱



科学的に証明はされていないけれども、ストレスや不安が関連しているのではないかということが動物行動学専門の先生たちからも指摘されています(1,2)


もちろん、大食い傾向の犬種(とくにミニチュア・ダックスフンドラブラドール・レトリーバーなど)や何でも食べてしまいがち・好奇心旺盛なフェレットの場合など、もともとの体質として何でも食べてしまいがちな傾向のあるこもいますが、そういうこが不安になったりすると、とくに口に何かを加えることで不安を解消しようとする場合があると考えられているのです
(※猫ちゃんの場合は、猫種による違いよりも個体差が大きいです)

いわゆる、赤ちゃんの指しゃぶりと近いのかもしれません・・・


もしも食べちゃったら、どうしたら良い!?


異物を食べた直後であれば、もちろんすぐに動物病院に連れて行くことをオススメします🐣


でも、異物を食べてから時間が経過してしまって、様子を見るしかやることがない状態のときってありますよね・・
時間が経ってしまって症状がなにも出ていない場合、動物病院でも結局やることってないのです・・・
獣医さんからも「様子を見ましょう」と言われたりします。



おうちでできる対処法!

ただ、そんなときでもおうちでできる対処法(ホリスティックケア)というものがあるんです

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<異物を食べてしまったけれど様子をみるしかない!そんなときの対処法>

◆ サイリウム(オオバコ)を与える
◆ ココナッツオイルを与える
◆ しっかり運動させる
◆ ハーブティを与える
◆ お腹のマッサージしてリラックス
など・・・


うちの猫ジョバンニは、おもちゃをしっかりと食べていたと、あとで判明したのですが、上記対処法を行うことで、手術せずに自力で出すことに成功しました!!


今回公開したYouTube動画では、そのときに出てきたおもちゃも公開していますので、興味のある方はぜひ見てみてください🐾
⇒ https://youtu.be/KI1q6YMfZ3s


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動画コンテンツー流れー🐾
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◆イントロ
◆猫たちの紹介
◆イギリスのペット事情(留守のときどうしている?)
◆誤食事件のいきさつ
◆アレはどこ?
◆異物を食べた可能性が疑われるとき、まず何をするべき?
◆見つかったおもちゃの状態はこんなだった!
◆もしも異物を食べた直後に気づいたらどうする?
◆異物を食べた後、どうやって様子をみていく?
◆アレがでてきた!
◆誤食へのホリスティックケア3つ
◆予防するにはどうしたらよい?
◆なぜ異物を食べるの?(主な原因3つとココロへのケア)


参考にしていただけたら幸いです☆
それではまた!

動物たちが健康的に,毎日笑顔で過ごせますように
ーホリスティック獣医Saraでした🌿ー

<参考文献>
(1) Overall KL, Dunham AE. Clinical features and outcome in dogs and cats with obsessive-compulsive disorder: 126 cases (1989-2000). J Am Vet Med Assoc 2002; 221(10): 1445-1452.
(2) Young A. Abnormal eating habits in cats. UC Davis Veterinary Medicine Animal Health Topics. Published on 26th Nov 2019.


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