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【他人事ではない】自殺者増加のニュースを見て公認心理師が思う事。


◇自殺者増加のニュースをみて



こんにちは!公認心理師のはねちひろです。


今日はコロナの影響により、自殺者が8千人増加したニュースを見て心理師が感じたことをお話します。



単刀直入に申し上げると、非常に由々しき事態であり、国全体で早急な対応がより求められると感じました。


理由としては、若い人の自殺が増えているということは、これから日本を支えていく年代である20代の方々に心身の負荷が大きくのしかかっているという事が挙げられます。


年齢関係なく、一人でも多くの方が自分の人生を生きて欲しい。と願っている私からすると自殺者が増加に転じたと言うだけでもショックな話題でもあるのですが、、


では、なぜこれだけ20代(特に女性)の自殺者が増えてしまったのか。と言う事を考えてみました。


結論から申し上げると、コミュニケーションの場が限られてしまった。と言う事が挙げられます。


女性は男性に比べ、共感を求める傾向があります。だからこそ、女子会や、女子旅などの女性同士のコミュニケーションがこれまでは多く存在していました。


これらのものが制限がかかり、コミュニケーションが取れなくなってしまったことにより、ただですら不安が強くなる社会的状況で、よりストレスを抱えてしまったり、孤独感をより強く感じてしまっていたのではないかと考えられます。


特に、社会に出始めたり、家族を持ち始めたり、まだまだ新たな事が多い20代の女性にとって、コミュニケーションの機会が少なくなってしまったのは本当につらいことだと思います。


最近になり、ようやく様々な規制が無くなりましたが、それでも元のように戻る事はまだ難しいため、行動に起こせている人の方が割合は少ないかと。



◇社会が心構えていくべき課題



このような事態に何をすべきか。ということを考えた時に、国はメンタルヘルス普及、相談員の質の向上など然るべき対策を取る事は必要だと思いますし、私のように心に携わる仕事をしている人間は、支援活動はもちろん、正しい知識の発信などは行なっていく事が大切です。



実は、それ以外の方々にもできる事は沢山あります。


まずお願いしたいのは、カウンセリングや人に相談する事を恥ずかしくない世の中にする事です。


大きな話に聞こえるかと思いますが、実はそんな事はなく、誰しもが大変な時やツラい時がある中で、一人で解決しようとするのではなく、頼れるところには小さなことでも頼ると言う事を実践して欲しいのです。


日本人は言わない事が美学のように映る場合がありますが、それは真っ赤な嘘であり、かえって自分を苦しめています。


だからこそ、一人ひとりが小さなことでも人に頼り、頼られた人はできる範囲で構わないので、頼られたことに協力する。と言う事を意識していただきたいのです。


カウンセリングに来られた方のほぼ全ての方がいう言葉として、『話してみて良かったです』というニュアンスの事を話してくださります。


心に留めている事を表に出すだけでも、カタルシス効果が働き、ストレスは軽減されます。ですので、どんな些細なことでも人に話したり頼ったりできる世の中にするため、この記事を読んでくださっている方には協力していただきたいと私は強く願っています。


9月に向け、ストレスが強くなり、悲しいニュースが届いてしまう事が多くなってしまいますが、少しでも自殺者が少なくなるよう、私も公認心理師として活動していきますが、どうか皆さんもご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。



本日は最後までお読みいただきありがとうございました!

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