ほっかいどう暮らし72 札幌市 大番
ご近所の飲み友達のコーイチさん(40代後半)が、腸炎だかなんだかで入院しました。
幸い手術には至らず、薬で治療するとのこと。1週間ほどの入院中は投薬して様子を見ながら、食事も薄いお粥のようなものから徐々に固形の食べ物に戻していくのだとか。
食べることと飲むことと競馬くらいしか楽しみのないコーイチさんのこと、食事を減らされるのはかなり辛いに違いない。
と言うことでご近所のゆういちさん(40代半ば)がお見舞いに行った際
次に同じくご近所のタケちゃん(40代半ば)がお見舞いに行った時には
二人の話を聞いていたので、僕も気を遣ってお見舞いに行った時に
「焼肉手帳」を持っていったら
コーイチさん 「余計に腹が減るわ!!」
僕 「いや、皆んな気を遣って...」
コーイチさん 「退院したら食べまくってやる!付き合ってもらうから!!」
その後順調に回復し、退院してからしばらくは大人しくしていたのですが、ひと月ほど経った土曜日の夜。
久しぶりにコーイチさんとゆういちさんとぼくの3人でお酒を飲んでいた時、コーイチさんが
僕 「え?、いや、たくさんって...」
ゆういちさん 「何が食べたいんだ?じゃないんだ...」
そこで「今回は俺の快気祝いだ」と言い張るコーイチさんの希望で「蕎麦をたくさん食べる」ことに。「蕎麦たくさん」なら何年か前に3人で行った「札幌の大番だな」。
大番か...前に行った時に知らないで「大盛り」を注文して大変な目に遭ったっけ...。(ほっかいどう暮らし1 札幌で大盛りを食べる 後編)
翌日3人で向かいましたのが、さっぽろテレビ塔の地下にあります
そば処大番さん
「大盛り」は無理でも頑張れば「中盛り」くらいならいけるだろうと食券を買っていたら、横からコーイチさんの手が伸びてきて
僕 「おいっ!何をする!!」
コーイチさん 「大盛り食べなさいよ。男でしょ!」
買ってしまったものは仕方がない。途中で味変できるように玉子を追加してカウンター席に座り、蕎麦が茹で上がるのを待つことしばし、やってまいりました
おおっ!!
おおおっ!!
もりそば大盛り(650円)。変わらずスゴイ量
気をつけて食べないと崩れてきそう
安いとはいえ、そこはお蕎麦屋さんのお蕎麦。さすがに美味しいです。不味かったらこんな量食べられません。
しかし食べても食べても減らない...なんとか半分ほど食べたところで玉子を投入。ここから更に食べ進めるも
く、苦しい..それでもまだ普通のお蕎麦屋さんの一人前はある。
横で同じく苦悶の表情で蕎麦をすすっているゆういちさんに
僕 「ゆういちさん、僕はもうダメかも...」
と弱音を吐くと
ゆういちさん 「これだけの量を650円で出している、お店の心意気に応えないと...」
その一言で僕も覚悟を決めて、ズボンのベルトを外しました。
そして
なんとか完食。
ゆういちさんと二人で店を出て
僕 「く、苦しい~」
ゆういちさん 「俺ももうだめだ...」
と二人して悶絶していたら、食べ終えて店から出てきたコーイチさん
な、なんかコーイチさん前よりも
パワーアップしてない~~~?!
おしまい
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