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強力粉と薄力粉は違いはない?

よく聞かれる質問で、

「薄力粉」「中力粉」「強力粉」は何が違うの?

と聞かれます。

製粉メーカーさんや大手パン屋さんなどがよく答えることとして、

タンパク値の違いです。

タンパク値が低い順に、「薄力粉」「中力粉」「強力粉」となり、それぞれ、5〜8%、8〜10%、10〜13%のタンパク値を基準としています。

ですが、、

たま〜にタンパク値が10%もあるのに「薄力粉」として売られている小麦粉などを見たことはありませんか?もし、国の基準などが設けられているのであれば、このような小麦粉が売られているはずがないでしょう。しかし、多くの場合、タンパク値で判断されてしまう場合が多いと感じ、消費者にとって混乱を招きかねないと思い、この記事を書きました。

それでは、薄力粉と強力粉の違いについて、見ていきましょう!

海外では薄力粉・強力粉などの分類がない!?

日本では強力粉や薄力粉だけでなく、中力粉に準強力粉、超強力粉なんかあって、もうよくわからない!ってなりませんか?

先ほど説明にあった、タンパク値の違いによって分類されている場合がほとんどだと思います。実際にスーパーで置いてある薄力粉と強力粉の成分表にあるタンパク値を比べてみてください!薄力粉の方が強力粉よりも、タンパク値が低いはずです!

海外では小麦粉はどのように販売されているのでしょうか?

小麦粉は英語でフラワー(flour)ですね。そう、ほとんどのケースはフラワーとしか書かれておらず、タンパク値をみて薄力粉か強力粉を判断するしかありませんね。。また、パンを作る小麦粉ならブレッドフラワーなどと言ったりもします。

日本ではタンパク値によって薄力粉や強力粉が分類する方法が一般的ですが、用途によって分類する方法もあり、結構曖昧なんですよね。。汗

例えば、薄力粉といえば、焼き菓子なんかに使う小麦粉で、うどんといえば中力粉、強力粉といえばパンですよね。

「じゃあ、強力粉でお菓子は作れないの?」と良く聞かれますが、強力粉でも全然作れます。薄力粉でもパンは焼けます笑

小麦品種によって薄力粉と判断されるケースもある

よく北海道産小麦粉の「きたほなみ小麦」は中力粉〜薄力粉として販売されているケースが多いです。しかし、北海道産小麦粉がそもそも外国産のものと比べ、タンパク値が高い傾向にあるため、きたほなみ小麦でも、どうしても10%前後となってしまう場合があります。

しかし、きたほなみ小麦の品種は中力粉(うどん粉)〜薄力粉として開発された品種で、例えタンパク値が高くても、中力粉、薄力粉と明記されている場合があります。結構混乱してしまうんでしよね。。。汗

なので、北海道産小麦粉でお菓子を作りたい方は、きたほなみ小麦を使用することをおすすめします!

きたほなみ小麦は他の北海道産小麦の品種と比べ、さっくり・さっぱりといった食感です♪(語彙力がなくてすみません汗)

タンパク値(グルテン力)も他の品種のものよりも低いため、外国産小麦粉に劣らず、ふんわりとした焼き上がりになります!

薄力粉や強力粉の見分け方は曖昧です笑

結局のところ、実際には基準が曖昧なんですよね笑 ただ、薄力粉と書かれていれば、お菓子作りで失敗することは少ないかと思います!もう少し技術や知識が上がってくると、小麦粉の性質や産地、品種などこだわるようになるかと思います。

小麦粉選びにもっとこだわりたい方向けは、成分表を見ることをお勧めします!

まず確認すべき項目は、タンパク値です。パン業界では一般的に、タンパク値が高いほど、グルテン力が強く、パンは良く膨らむと言われています。また、タンパク値が低ければ低いほど、グルテン力は弱く、さっくりと軽いスポンジケーキなどに向いているといいます。

次に見ていただきたいのが、灰分値です。灰分ってなに?っと思う方もいらっしゃるかと思いますが、小麦粉の皮・胚芽の部分がどのくらい入っているかをイメージするとわかりやすいかもしれません。小麦粉は白いですが、全粒粉といった皮の部分も丸ごと製粉した小麦粉もあります。つまり、灰分値が低ければ低いほど、小麦粉は白くなる、パンの焼き上がりも白くなるということです!少しパンに焼き色をつけたい方は、灰分値やや高めのものを選びと良いと思います!



薄力粉と強力粉の違い、ざっくりと分かっていただけたでしょうか?美味しいパンやお菓子を作るために、少し参考にしていただけると大変嬉しく思います!小麦粉の選び方について、また詳しい記事を書いていきたいと思います♪

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