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ほけきよ俳句

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2022年4月の記事一覧

俳句 啓蟄の、個包装の、豆の、醤油味の、煎餅

俳句 啓蟄の、個包装の、豆の、醤油味の、煎餅

啓蟄の、個包装の、豆の、醤油味の、煎餅
三月のラッキーボーイハッピーガール
のどかさや赤子立ちたき時に立つ
三人で運ぶソファや水温む
寝室に定位置数多春の闇

俳句 春の蝿選択肢から選べよ

俳句 春の蝿選択肢から選べよ

春の蝿選択肢から選べよ
花曇電話ボックスの中から
春浅し幼子に這ふ聴診器
立春の電子レンジを眺めをり
春寒し抑揚の無き電子音

俳句 信じてあげたい雨の予報や亀の鳴く

俳句 信じてあげたい雨の予報や亀の鳴く

信じてあげたい雨の予報や亀の鳴く
音の出る絵本の音も春めけり
囀や単身赴任決まりをり
菜の花や昇降機無き雑居ビル
春の昼辛子マヨネーズだつたか

俳句 焼肉に裏表あり鰤起こし

俳句 焼肉に裏表あり鰤起こし

焼肉に裏表あり鰤起こし
新年の右折車両と見つめ合ふ
行き帰り違ふ道なる初仕事
話し声漏れし窓口寒椿
冬晴や未だ傷の無きオムライス

俳句 ポインセチア五戦三勝だがどうする

俳句 ポインセチア五戦三勝だがどうする

ポインセチア五戦三勝だがどうする
火恋し決着つける程でもなく
家計簿に書かないお金日向ぼこ
押せば開く扉の如き師走かな
山茶花や美容皮膚科の壁白し

俳句 啄木鳥や現金が一番安心

俳句 啄木鳥や現金が一番安心

啄木鳥や現金が一番安心
失敗をすぐ言う夫や烏瓜
平面の多き窓口に秋桜
秋の雲どこかってどこか分かれば
私と同じお悩みいぼむしり

俳句 お待たせしました秋の大北海道展

俳句 お待たせしました秋の大北海道展

お待たせしました秋の大北海道展
秋麗私が一番綺麗
秋湿汁まで飲まなくても良いよ
優先権持ちて堂々と花野
秋高し返事は聞いてないけど

俳句 秋の蝶抽選に外れたら、ね

俳句 秋の蝶抽選に外れたら、ね

秋の蝶抽選に外れたら、ね
祖母熱狂す覆面レスラー鰯雲
ワンオペレーション育児す秋の蛍
口論が広がつてゆく新蕎麦よ
桐一葉運命の人じゃないらしく

俳句 でもそれは自業自得だよね新涼

俳句 でもそれは自業自得だよね新涼

でもそれは自業自得だよね新涼
秋の蜂びっくりしたと言うが
言葉通りに言葉受け取る渡り鳥
秋の水スタミナ弁当六八九円
秋の園ご都合の良いお口だこと

俳句 鰯雲傷口見せてあげようと思って

俳句 鰯雲傷口見せてあげようと思って

鰯雲傷口見せてあげようと思って
胡桃割る君だけ謝つて欲しい
黄落や三角コーン直立す
秋高し可愛い豚まんとの写真
放屁虫投票箱に穴一つ

俳句 ましら酒人類発展の悩み

俳句 ましら酒人類発展の悩み

ましら酒人類発展の悩み
秋の日はコロッケくらいの大きさ
秋曇俺たち葉巻仲間
水澄むや絶対3LDKが必要
カレー食う為の散歩や草の花

俳句 歯茎腫れて穴子寿司の美しや

俳句 歯茎腫れて穴子寿司の美しや

歯茎腫れて穴子寿司の美しや
黒い種白い種ある盂蘭盆会
いつまでも怒る息子や秋の色
去年まで住んでいた部屋秋の蜂
初秋の便器ほどほどきれいなり

俳句 新米にとやかくは言わんけど

俳句 新米にとやかくは言わんけど

新米にとやかくは言わんけど
残暑かな何度もいないいないばあ
会計の早い病院鰯雲
梨拭けば赤子が笑うなり
秋の昼私は声で分かるから

俳句 桃並べ雄雌の見分け方

俳句 桃並べ雄雌の見分け方

桃並べ雄雌の見分け方
狗尾草じゃあ私が見せちゃるけんね
犬を飼う人の集まる夏野かな
右を向く著者近影や雨蛙
網戸して中古マンションのチラシ