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9年半の安定を投げてでも飛び込みたくなった 2週間で機能実装したhokanの意思決定の速さ

こんにちは。hokanでSREとして10月に入社した、躑井です。

大企業でSIerとして9年半勤めた後、思い切ってスタートアップに転職しました。hokanは大企業出身者が多いですが、実はDev側ではまだマイノリティなので、どういう考えで転職に踏み切ったかをお話してみたいと思います。30歳前後、次のステップが見えてきた中で自分のキャリアに迷っている方も多いと思います。自分が考えていたことやエンジニアとして、転職の決め手になった出来事、不安や期待など共有し、同じ境遇の方の何かきっかけになれば良いなと思っています。

ちなみに入社から2ヶ月以上経過しましたが、入社後のギャップや不安もほぼ無く馴染めたので、いい意味で驚いています。こんなにも組織化され、プロセスも確立、そしてやるべきことが明確になっているのは正直なところ意外でした。

スタートアップは人依存で進められ、カオス状態のようなイメージが漠然とあり、不安なところがありましたが、hokanではそういった懸念は不要かなと思います。枠組みを捉えて進められている感じは大企業から入ってきても違和感がないのではないでしょうか。

すべてのきっかけとなったリーマンショック。縁の下の力持ちになりたい想い

私は、同志社大学の電気工学科に進学しました。周りは当たり前に大学院に行き、その後メーカーに就職するという環境でした。しかし、私が大学を卒業する頃は、ちょうどリーマンショック。花形のメーカーにも陰りが生まれ、その道に進むのが良いことなのか考えるきっかけとなりました。あれこれ考えた結果、院には進学せず、IT業界に就職することを決意しました。”リーマンショックで打撃を受けたメーカーの方々が、本来の力を発揮できる環境をシステムの力でつくりたい。”そんな縁の下の力持ちになりたいと思ったんです。

様々な理由で動けず、本来の価値を発揮できない企業を助けてあげられる職業に進路を決め、システム開発に携わることを決めました。親会社のシステム開発と委託開発をおよそ半々で請け負っている企業でした。自社のために理想を描き、大きくてリッチなシステムを開発し、安全に動かすために必要なノウハウを学べること、そして、そのノウハウを基に不要な部分を削ぎ落とし、より良いものをつくるノウハウを同時に学べるということが魅力的でした。中でもインフラ部門で外販部隊に所属し、主に認証基盤に携わり、人間関係にも恵まれ、過ごしてきました。

不満はない、でも漠然と自分の将来はこのままでいいのか考え始める

しかし漠然と、このままでいいのかと不安を覚え、転職を何度か考えたこともありました。ただ、企業が求めている多くはキャリア転職者です。新しいことをやりたい興味がある反面、当時の年齢で未経験で給与を下げてまで挑戦したかったかと言われると、そこまでの勇気はありませんでした。

何を軸とし優先し、転職するかによりますが、僕の場合は別の会社に転職しても業務内容は変わりません。変わるのは、大きく言うと人間関係くらい。ただ、正直、人間関係は良好だったので、変えたいと思いませんでした。その後も数年ごとに何度か転職を考える波が来ましたが、行動に出ることはありませんでした。当時の環境に大きな問題がなかったことが大きかったと思います。もちろんスタートアップに興味をもったこともありましたが、守備範囲が広すぎて、自分のスキルとの差に怯んでしまい諦めていました。私と同じように、新しいことをやってみたいと思いつつ、活躍出来ないのではないかと諦めてしまう方も多いのではないかと思っています。

スタートアップに転職し、生き生きと働く同期の活躍ぶりに感化

そんな中、偶然にも同期がhokanに入社しました。彼が活躍している話や事業構想などを聞くこともあり、とても魅力的に感じ、羨ましく思っていました。hokanは繊細な情報を取り扱っていることもあり、認証基盤についての構想や相談もよく聞いていました。そんな中、とある相談を受け、僕ならこうする、なんていう話を雑談半分でしていたところ、「それいい!それで提案してみる」と言った後、なんと自分が提案したとおりに、2週間という速さで構築されていました。スタートアップでは正直当たり前のスピードなんだと思いますが、とにかく、この意思決定の速さは衝撃的でした。僕がいた部門では、この規模であれば、1つのプロジェクトに半年〜1年はかかります。更に、当時の僕の立場であれば、こういった提案が通ることも稀ですし、意思決定に絡むことも難しかったと思います。彼の活躍や仕事内容を聞いていると、ここならスキルが活かせそうだし、純粋に楽しそうだな、と思いました。

同じくらいの時期に、昇進のチャンスが舞い込んできました。意思決定をするとそのための準備も始まってくるため、年齢的にもここが最後の分岐点だろうと考えました。

きっと同じことを考える方が多いと思うので、あえて冗長にお話すると、昇進後のポジションではお金と人の管理が主な業務となり、私は開発から一歩退きます。やること・考えること、責任も増し、業務量は確実に増えますが、キャリアとしては安定するので、その意味での楽さがあるかなと思っていましたし、先輩後輩・上司部下がしっかりあり、お願いもできるし、相対的に見ても安定して暮らせるだろうと思っていました。しかし、わくわくするだろうか、楽しめるだろうか、、ということを考えてしまいました。というのも、昇進後のポジションに現在いる方の業務を近くで見ていて、引き継ぐ業務が目に見えていました。僕にとってすごくやりがいがあるか、面白そうかと言われるとそうではなかったのです。それよりも、同期の話を聞いたときにわくわくした感覚の方が忘れられなかったのです。

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(写真を撮ってほしいとお願いしましたが、何にしようと困っているところを撮られました。SREチームの高畠さんと。)

僕のこれからの人生、優先順位は何だろう

一旦立ち止まり、安定安定と考えているが、一体どこまで安定が必要かを考えてみました。軸は、「お金・安定・残りの人生の充実度」の3点です。ある程度の蓄えがあり、日本は何かがあってもセーフティネットがしっかりしているとなると、「残りの人生の充実度の方が大切なのではないか!自分の身体一つで何を恐れているのか」という声が聞こえるほどでした。

もう悩むことはなく、飛び込むことを決めました。やはり自分の案が素直に認められ、2週間で実装した、というところが本当に魅力的でした。結果、大正解でした。上下の関係がなく、フラットなので誰でも何でも言える環境で、提案が正しければ粛々と実行されます。

現在の働き方はこんな感じです。

勤務体系:フルフレックス・フルリモート。自分のリズムで働けることはありがたいです。
コミュニケーション:エンジニアチームで基本的にDiscordをつなぎ、リアルタイムのコミュニケーション。週に1回はオフィスに集まり、ざっくばらんにブレスト。
平均的な稼働時間:9:30-19:30

こんな形で自分のこれまでのスキルや知識と人生における優先順位をかけ合わせて、充実した日々を送っています。最後に僕が思う、大企業SIerからでもhokanにスムーズに馴染める人物像は以下の方のイメージです。

・何かを立ち上げてみたいという夢や希望はあるけど、自社だと様々な制約があってもどかしさを感じている人。
・ここはこうしたらより良くなりそうと常々考え、自分の中で意見や仮説がある人。

今のhokanは形がはっきりできていない分、最初から携われますし、エンジニア側の意見は100%吸収してもらえます。自分で決めて、”これやります”が叶う環境ってそうそう無いと思っています。まだまだ伸び代のある保険×SaaS業界で急成長しているSREとして携われるのは魅力的です。


ぜひ、SIerで僕と同じ悩みを抱えている方は、以下の募集要項を見てください!

次回はSREの業務内容とその魅力についてご紹介させていただきます。


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