見出し画像

日本の食文化について考える。

 ごきげんよう!(一周回ってそれか!)

 さて、今回は日本の食文化についてのお話です。

 私は、趣味で色々と植物や薬草に関わる事が多いのですが皆さんは「好きな食べ物は?」と聞かれると何と答えるでしょうか?

 ハンバーグ、ラーメン、カレー、パスタ、回鍋肉、焼肉、肉じゃが、コロッケ、ケーキ……いや〜どれも美味しそうですな。(今時の男性で好物が肉じゃがと言う人はいるのだろうか?)

 でも、恐らく思い浮かべたものの殆どは日本食ではなく戦後に外国から伝わったものかと思います。

 そして、これは自分で野菜を育てている人なら分かると思うのですがお店やスーパーで売られたり使われたりしている野菜の殆どは、昔の野菜に比べて栄養価も味も落ちているのです。

 えっ?時代とともにさらに進化して美味しくなっているんじゃないの!?

 まあ、そう思いますよね。科学技術が発展し、様々な品種改良や遺伝子の組み替えまで出来るようになったこのご時世。食べるのに面倒な種を無くしたり、虫に食われないようにしたり、大きく綺麗な形に育つようにしたりとお店に売られている野菜はどれも形が揃い美しい物が殆どです。

 でも、本来野菜というものは人間同様に個々の特徴があり同じ野菜でも形も味もまた微妙に違いどれも驚く程濃いです。

しかし、見た目に拘ったが故に栄養価と味が落ちると言う現象が今は起きております。

ちなみに、ほうれん草のビタミンC含有量を比べてみると1951年は150mg→2005年は35mg(100gあたり)となんと1/5になっているそうです。

つまり、同じ様に栄養を摂取するためには5倍たべないといけない……(゚Д゚)/ガーン

野菜などの植物は、生きていく為に環境の変化への対応として自身の性質を変える事が出来ます。

しかし、人間はそう簡単に体質を変えたりする事は出来ません。

つまり、日本人は(他の国もそうですが)戦後からの大きな食の変化により医学の発展で伝染病や疫病は減りましたが、様々な糖尿病など生活習慣病が増えております。

発展とは、必ずしも良い事ばかりではなくその裏には何かしらの犠牲があります。

私は全くの無農薬で色々と野菜を育てておりますが採れたての新鮮なじゃがいもは味が濃く、トマトは艶が良く弾けそうな実にトマト本来の味がします。

小麦、油、肉、加工品等様々な物が伝わり食の幅は大きく広がりました。『1日分の野菜はこれ一本!』『これ一つで栄養ギッシリ!』など、様々な商品が出ておりますが野菜ジュースや青汁にしても必ず商品を作る上で殺菌消毒が施され熱などが加えられています。粉末の青汁だと加熱殺菌・薬剤殺菌・紫外線殺菌・マイクロ波加熱殺菌・放射線殺菌等の方式があり青汁の粉末において最もポピュラーな殺菌方法は、気流式過熱蒸気殺菌という圧力をかけた高温の水蒸気にさらして殺菌する方法です。

でも、天然の野菜に含まれるビタミンの中には熱に弱く変質してしまうものもあります。(ビタミンCが熱に弱い事はご存知でしょうか?)しかし、栄養成分を見ると実は殺菌処理をする前の数値である事が多いのは……言わぬが花です。(おいおい)

食べた物が私達の血と肉を作り、それは蓄積されてゆきます。新鮮な生きた物を口にして、口にした物の栄養を全て自身の中に取り込む。それが、食べるという事であり、命を頂き自らの命にしてゆく……その連鎖が日々の私達を作りこの世界を作っているのです。いやはや、生きるという事は沢山の命を頂き自らの命として生きてゆく事なのです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?