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考えごと。

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2023年9月の記事一覧

考えごと日記その20 岩倉使節団のお金の出どころを考える

考えごと日記その20 岩倉使節団のお金の出どころを考える

岩倉使節団のお金についての記述を見つけた。「欧米から見た岩倉使節団」。そこには米国視察の費用のうち、5万ドルを米国が負担したようだ。

当時の5万ドルが今の日本円でいくらなのかとか、実際にかかった米国視察費用の何パーセントなのかが残念ながらわからない。ただここには米国の気前の良さが強調されて記されているので、かなりの高額だったことがうかがえる。

そして欧米各国のなかでも、とりわけ米国は岩倉使節団

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考えごと日記その19 岩倉具視と幕末明治維新を考える

考えごと日記その19 岩倉具視と幕末明治維新を考える

明治維新という革命の中心にいたのは、岩倉具視とパークスのふたりであろう。とりわけ岩倉は多くの事柄にかかわっているようだ。たしかに蟄居期間もあるにはあるが、その間も薩摩や朝廷と接している。ただの蟄居とは思えない。そこでボクは、岩倉を追えば幕末明治維新のほんとうの姿が見えてくるのでは、と考えた。

岩倉は公家のなかでは身分は低い。その岩倉が一躍注目をあびるようになったのが、1858年の廷臣八十八卿列参

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考えごと日記その18 「ロシアについて」を読んで、ロシア人の性質の根底にあるものを考える

考えごと日記その18 「ロシアについて」を読んで、ロシア人の性質の根底にあるものを考える

司馬リョウ先生「ロシアについて」を読んでいる。それによると、ロシア人、そしてロシア社会の性質の根底には、やはりつねに外敵に脅かされてきた歴史の積みかさねがあるようだ。

ロシア人によるロシア国家の成立は、9世紀になってからで、西洋や中国とくらべるとずっと遅い。それはなぜかというと、つぎつぎにやってくるアジア系遊牧民族によって、ロシア平原を荒らされつづけたからだという。

ロシア人は主に東スラヴ系の

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考えごと日記その17 「アヘン戦争から解放まで」を読んで、中国の反日感情の根底を考える

考えごと日記その17 「アヘン戦争から解放まで」を読んで、中国の反日感情の根底を考える

ちょうど今、日本の処理水海洋放出に対して中国の反日行動が活発になっているが、その反日行動の根底にあるのはやはりここだろう。1937年から45年の日中戦争だ。

1931年、日本は満州国を建国。このことによって中国は、かつてないほどの大きな領土を失うことになるのだった。そして日本も国際的非難をかわすために、日本の植民地としてではなく満州国としたのだ。

その満州国を統治する関東軍は、その満州を拠点に

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考えごと日記その16 「岩倉具視使節団『米欧回覧実記』をよんで、明治維新を考える」

考えごと日記その16 「岩倉具視使節団『米欧回覧実記』をよんで、明治維新を考える」

うへ〜〜ッ。「岩倉使節団『米欧回覧実記』」を読み始めたのだが、冒頭、「船上には46名におよぶ使節団と18名の大使・副使の随従者、43名の華士族・書生など留学生、計107名でごった返していた」とある。

歴史をよう知らんときは、岩倉使節団は岩倉具視を中心にして撮られたあの有名な写真にある5名だけかと思っていた。ところが歴史に興味をもったときに本かネットか何かで、岩倉使節団は100名ちかくの大人数だと

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