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考えごと。

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2023年5月の記事一覧

「サピエンス全史 下」 スペインによるアステカ帝国の植民地化と日本の幕末明治維新を考える

「サピエンス全史 下」 スペインによるアステカ帝国の植民地化と日本の幕末明治維新を考える

15世紀にメキシコ一帯を支配していたアステカ帝国。本書にはそのアステカ帝国をスペインが滅ぼし、植民地にした工程が記されている。これが非常に興味ぶかい。

なぜかというと、その流れが日本の幕末にそっくりだからだ。とはいえ流れはそっくりであっても、その異国人の来訪にたいしてのアステカ人の行動と、日本人の行動に違いがみられる。その違いについて考えてみたい。

そのまえに、まず幕末における欧米の日本植民地

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「サピエンス全史 下」 第15章 科学と帝国の融合を読んで考える

「サピエンス全史 下」 第15章 科学と帝国の融合を読んで考える

いま読み中の「サピエンス全史 下」に、非常に興味ぶかいことが書かれている。いまや地球上のほとんどの人びとが、政治や医学、経済、金融、言語、音楽、服装などのあらゆる思考や嗜好の多くをヨーロッパに倣っている。

なぜヨーロッパなのか。それは帝国主義の時代に、ヨーロッパが世界経済を掌握したからに他ならない。ではなぜヨーロッパはそれを成しえたのか。なぜ地中海東のオスマン帝国、ペルシアのサファヴィー朝、イン

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「ワグネル プーチンの秘密軍隊」を読むことにした

「ワグネル プーチンの秘密軍隊」を読むことにした

本書は、いま読み中の「サピエンス全史」を読み終えてから読むつもりだった。ところがここ最近、ワグネルに関する報道を目にすることが多く、もうガマンできなくなってしまい、読むことにした。

著者のマラート・ガビドゥリン氏は1966年生まれで現在57歳。ロシアの空挺軍士官学校を卒業後、ロシア軍空挺部隊に10年間所属。除隊後、犯罪組織である「タタリーナ」に加わり、そのときの活動により3年間服役。そして201

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