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読書日記。

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#読書

読書日記その536 「サピエンス全史 上」

読書日記その536 「サピエンス全史 上」

専門家からみた本書の評価はわからないが、古代文明や人類の歴史に興味のある一般人、本書はそのような人が最もおもしろく読めるのではなかろうか。専門用語の羅列ではなく、素人でも理解しやすくなっているのがうれしい。とはいえ内容自体は学術的なもの。そのため、ある程度は本を読みなれてる必要があるかもしれない。

7万年前まで、アフリカ大陸の隅でほそぼそと暮らしていたわれわれの種であるホモ・サピエンス。ところが

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読書日記その535 「武士の紋章」

読書日記その535 「武士の紋章」

おのれの志を貫いた武士(おとこ)たちの魂を描いた短編集。

【智謀の人・・・・黒田如水】

いろいろと諸説はあるが、ここではあわよくば天下を取ろうと、野心をうちに秘める如水が描かれている。幽閉時にひそかに決意し、関ヶ原の戦いでは、如水は九州一円を平定。さあいよいよ東上かという時に如水のもとに悲報がとどく。

東西両軍が激突した関ヶ原の戦いは、たった一日で西軍が完膚なきまでに壊滅してしまうのだ。もと

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読書日記その534 「播磨灘物語 3」

読書日記その534 「播磨灘物語 3」

小寺氏寝返り〜官兵衛幽閉〜竹中半兵衛、松寿丸をかくまう〜村重落去〜伊丹城落城〜半兵衛の死〜三木城落城〜宇喜多直家の死〜秀吉軍、岡山城入城

官兵衛の主君である小寺藤兵衛の小物ぶりには呆れる。官兵衛は藤兵衛のはっきりしない態度に振り回され、結局1年有余という長い間、荒木村重によって幽閉され半死半生の目に合うのだ。

ここで官兵衛にとって幸運だったのは、村重がキリシタンの理解者だったこと。キリシタンで

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