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俺たち、なんでマーケの仕事してるんだっけ?

いまだに忘れられない、あるWebマーケターがこぼした一言

「なんでこの商材売ってるのか、売る意味なんて自分でもわからないんです」 

文章で成果を出すサービス、ホギコト代表責任者の日野成美です。

前回のnoteはこちら💁‍♀️


今日は、なぜ大量の運用代行案件を右から左に流していくのかわからずに苦しむすべての人にこのnoteを捧げます。


代理店のみんな!!
Webマーケティング支援関係者のみんな!!

種々雑多な運用代行案件、
つらくはないか?

なんで俺がこんなもん売れるようにしないとあかんねん。自分でやれや。と。


私はWebマーケティングが大好き。この畑は自分の仕事好きな人が意外と多い。

しかし毎日大量の案件を機械的にさばくしかない、そんな現場もある。

マーケの仕事って、虚しくない?
そんな方にエールを届けるnoteです。

前提。Webマーケティングは「売る」のが仕事

Webマーケティングは売るのが仕事。

とはいえ、ある程度までフォーマット通り・教科書どおりにやっていれば、実は一定の成果は出ます。
先人たちの努力の成果が書籍や各種コンテンツとして数多く結実しているので、よほど特殊な商材でない限りは、エンドユーザーの方向を見て教科書通りやれば勝てる。


なので「誰でもできる!」「今日から改善!」みたいなノリノリのコンテンツがWebマーケティングには多いんですよね〜。そりゃそれだとリード確実にとれるけどさぁ〜。


Webマーケティングは顧客獲得のために、期待値の調整を放棄してきた。
そう私は分析しています。


実際は「今すぐ改善」なんてとんでもない!
たとえば代理店導入してから効果測定までには最低6ヶ月はほしい。それがどこも本音だと思います。

コンテンツマーケティングなら軌道に乗せるまで3ヶ月は絶対ほしいし、BtoBマーケだと1年は最低スパンで確保してもらわないと困る。

理由はカンタン。
Webマーケティングの仕組み作りって畑でトマト育てるようなもんで、
魔法のように即日お客様があらわれるなんてことはありえない!

さらにマーケはカンタンなように見えて実はめちゃくちゃ頭脳戦。数々の要因を考慮した上で勝ちパターン・負けパターン見極めをしていくものです。

相手あってモノははじめて売れる!
実は泥臭い仕事なんですよね。

ところで。
楽しいマーケの現場というのは共通項があると思うんです。たとえば……

  • 成果が出る

  • 感謝される

  • この商品・サービスを売ることが「お客様を助ける」と思ってる

「よくやってくれてるね」
「いつも素敵なクリエイティブをありがとう」
そんなことばがかけ合えている現場は最高!

営業もマーケもデキる人はたいていがギバー精神だし、善意でものを売ってる!
「お客様の課題をこれで解決できます。課金すればOKなんて安いもんじゃないですか!」くらいのノリで明るく売る!


さらに優秀なマーケターは、手数のほかに持っているものがあります。

それが、目的意識。

「この商材を購入することで、エンドユーザーにどんなベネフィットがあるのか」
「成果を出すことで、クライアント事業にどのようなインパクトがあるか」

Webマーケティングをやるにあたって、なにを目的とするのか?
売上だけでなく、ビジョンで語れるマーケターはとても強いのです。

それを知ってるか知らないかで、実は大きく明暗を分けます。

流れ作業で仕事する代理店のお兄さん、勝ちパターンがわからないお姉さん

Webマーケティングは、多種多様な人が関わっている。
あるコロナ禍の案件でのこと。私が忘れられないことばを発した人がいました。


「なぜ自分がこの商材を売らなきゃいけないのか、わからないんですよね」

いやまあ仕事だからやろ。と内心ツッコミを入れましたが、


目的意識の不在。
このお兄さんは相当つらいな。
とおもいました。

なんとなく同じパッケージをご提案して、なんとなくいつも通りに運用して、なぜか成果が出て、というのはラクかもしれないけども、

成果が出なかったとき、お客様に説明ができるかどうかもマーケターには問われる。(そういえば、安定した成果が出せないとお悩みだった)

虚しくないだろうか。
ただ流れ作業の運用代行って。


マーケの仕事って激務なことが少なくないわけです。
分析も必要だし次々と知識に細かいアップデートも入る。SEOやSNSの場合はアルゴリズムに左右されるから、そのアンテナも張ってないといけない。


「この仕事、自分じゃなくても別にいい」

その感覚がある中で仕事するのはつらいな。と。

さらに目的不在の現場で推定されるのは、成果が出にくいということ。具体性や解像度が低いまま施策を乱発してても、下手な鉄砲乱発タイプになりがち。

さらにECサイトまわりで、こんなお姉さんにお会いしたこともありました。


「勝ちパターンの分析とかできていますか?」
「ありません!出たとこ勝負です!」


す、す、素直!

体系的なマーケティング支援とかやってるわけでなく、なんとなく施策出してうまくいかなかったら即次というパターンでした。

なのに上が成果主義!
1週間でTwitter(当時)広告の成果出なかったらめちゃくちゃ絞られてた!いやちゃんと数字出てるから時間かければ巻き取れるやろうが!?お姉さんかわいそうやろ!


これ、本人の虚しさもそうなのですが安定して成果が出ないし、再現性がないんですよね。


デキるマーケターというのは、PDCAの鬼です。

人によっては将棋の感想戦(負けた試合をもう一度振り返るという地獄のような研究行為)と同じくらいのPDCA回してる。


もちろん、世の中はそんなマーケターばかりではありません。
しかし需要過多でマーケ人材不足が叫ばれる中、1人のマーケターにかかる負荷は大きい。


いつしか思っても、なにもおかしくはないんです。
「自分が売る必要ないんじゃね?コレ」と。

「売る目的」は、自分で作っていい。

Webマーケティングが虚しいみなさん。
主に運用代行畑のみなさま。


尊いお仕事をありがとうございます。

このnoteを書いたのは別に流れ作業がダメとか成果出せてないのに虚しいとか怒りたいわけではまったくなくて。絶対神に誓ってそうじゃなくて。


マネジメントや経営が機能してない中でマーケのやるのってキツイよね。と。

いや冷静に考えて?
目的意識の構築とかって、普通はやるの課長クラスのマネージャーじゃない?ベンチャーなら社長がやってあたりまえだよね?

そう!
だいたい虚しいマーケの現場には、人の問題がある!!


「お客様のために仕事して」と社長がいうのはざっくりすぎててビジョンになってない。解像度上げろ解像度!


そもそもWebマーケティングは失敗してナンボです。
失敗したら、「これは効果がない」という材料がひとつ手に入る。そういう世界。

なぜやるのかもわからず、他人の売上や成果のためだけによくわからないままGTMやGA4にかじりつく。


あなたはむしろ正しい感性をしている!!


「せっかくなら、いつ転職しても大丈夫なようにしておきたい」
そう考えるマーケの方もいるでしょう。


ならためしに「この商材を買って、利用して喜ぶお客様の姿」を妄想してみませんか?

なぜならそれが、デキるマーケターがやっている仮説検証だからです。

目的設定で成し遂げられるのは、クライアント目線だけでなく、エンドユーザー目線の徹底。

何度か私は優秀なマーケターさん(会社の売上ひとりでなんとかするレベル)とお仕事をさせていただいたことがあります。


そこには、明確なKPIがあった。
「お客様にこういうふうに喜んでもらえれば、うちの勝ち」
という確信があった。

圧倒的な量の発信とコンテンツがあった。


優秀なマーケターは、想像力が豊かです。
事実に基づいて判断しますが、感性がとにかく豊か。メタ認知も発達している。

それらは地道に鍛えるしかない。

考えてもみてください。
Webマーケティングは、人を誘導して動かすことができるスゴイ仕事ですよ?
自分の出した広告やSNSに人が飛びついてくるなんて、ワクワクしませんか?


本当に、優秀なマーケとそうでない人の差は
「目的意識」と「主体性」

それはちょっとの決心で今日から変えることができる。
仕事の目的や野望なんて、自分で勝手に設定しても文句言われっこないんですから。


ホギコトは他社で断られたりお問い合わせ0件で難航した商材を担当してCV創出・収益化したことが何度もあります。
「売れないでしょ、コレ」と他のコンサルに言われた商品も、エンドユーザーの喜ぶ顔をめざして施策打ち出したら見事にCV出せました。

せっかく人を動かせるポジションの仕事にいるんです。
あきらめるには、マーケの仕事はあまりにおもしろすぎる。


きっとあなたの手がけるマーケ施策で、助かる人や企業がいるから。
まけるな。マーケター。

言われたことだけやるのには、この世の中はあまりにもおもしろすぎる。
ホギコトも今後、マーケティング畑で戦うすべての人に応援歌になるようなnoteを書いてUPしていきます。

お読みいただき、ありがとうございました!

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