石田ゆり子さんの暮らしに恋焦がれて。
家が好きだと思えるようになって理想の暮らしについて考えることが増えた。
レイアウトの雑誌を読みながら「あれもいいなぁ」「これも好きかも」なんて理想を巡らせながら試行錯誤をしていたらいつの間にか淹れていたコーヒーが冷たくなっていたなんてことはしょっちゅうある。
最近はナチュラル系の素材にハマっていて、お気に入りのカゴを買ってるんるん。
本当にかわいいんですよ。
ただ「最終的にどんな部屋にしたいのか」と深掘りしていくと私はいつも石田ゆり子さんの本に指先が向かう。
どうしたって遠い存在なのにどこか親近感があってあどけなさが見え隠れする。
そんな彼女の生活に憧れて今年で5年目になるというのに、一向に近づいている気がしない。
部屋づくりの奥深さに日々驚かされている。
石田ゆり子さんの著作の中で私が一番好きなのは『Lily ―日々のカケラ―』。
石田さんの等身大で書かれた暖かい言葉たちと部屋やペットの写真、数々の宝ものがずらりと掲載されているライフスタイルブックだ。
発売当時はすごく売れていたから表紙を知っている人も多いかもしれない。
巻末にはシールや普段のレシピも掲載されていて、おしゃれな表紙とは裏腹に遊び心たっぷりで読み応えがある。
ちょっと疲れたとき、自分の好きを思い出したいときに温かいものを飲みながらページをめくると心が少し柔らかくなる。
まるで感受性のストレッチをしているように優しくなれる、そんなパワーが詰まった1冊。
日々の仕事ややるべきことでカチコチになった頭も、飾らない文章と写真を読むだけで「まあ、そういうこともあるよね〜笑」なんて呑気に構えられるからちょろいものだ。
どのページも大好きなのだけれど、私が参考にしているのはモノたちの配置の仕方。
置物ひとつでもその場にいることが楽しくて誇らしい顔をしていて、ぴかぴか輝いている。
それはきっと石田さんの心の輝きが反響しているからなんだろうなあ。
見よう見まねで私もやってみるのだけれど、どうしても置かれているだけになってしまう。
まだまだモノとの対話が足りない…むむむ。
とにかく私の部屋にはぬいぐるみがたくさんある。
ひとまずホコリを被らないようにお手入れをしながら、ふわふわの質感を保てるように頑張ろう。
大切な宝ものたちが自由に呼吸ができるお家。
そんな部屋作りをめざして、私は今日も試行錯誤を繰り返す。
まだまだ理想には遠いけれどそれだって楽しみの一つになる。
人も
動物も
モノも
なんだっていい。
大切にしたいと思える気持ちがあるって実はすごい幸運なのかもしれない。
ほがらか
いただいたサポートは全て活動のために使用させていただきます。 いつも読んでいただきありがとうございます🙏🏻