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私の頭には童貞が住んでいる

昔から女らしい格好が好きだ。
自分が可愛くなるかどうかよりも単純に自分が可愛いと思ったものを身に纏ったり、近くに置いたりすることが好きだ。人にはそんな感覚が少なからずある。


◾️なぜ「いる」と思ったのか

私の服の好みが明らかに童貞受けするものになっていたからだ。
いつからかはわからない。いつの間にかなっていたのだ。
そして、自分が「選んだ」感覚が全くないからだ。

◾️何故「男」ではなく「童貞」なのか

童貞の定義

世間一般的には童貞とは性行為未経験者という意味だが、ここでいう童貞とは女性を神格化し現実味のない独自の理想を持っている男性のことを言う。

・女性はうんこしない
・女性脇毛やムダ毛が生えない
・女性はいい匂いがする
・可愛い下着をつけているもの
・ブラとパンツは上下で絶対同じ柄、色で揃っているもの
・髪を染めてない清楚系黒髪ロングが好き
・アイドルやメイドなど記号としてわかりやすい女像が好き
・生理は性行為をするとはじまる などなど

あくまで一例なので実際はもっとたくさんの理想が詰まっているのだろう。

私の頭の中の童貞の主張

先ほど挙げた童貞の定義の中にいくつか被る点があるのだ。

・排泄の話をして欲しくない
・脇毛などムダ毛があることを匂わせないで欲しい
・清楚系黒髪ロング一筋
・細身のタレ目巨乳が一番
・可愛い下着をつけているもの
・ブラとパンツは上下で絶対同じ柄、色で揃っているもの
・スカートの子が可愛い
・メイド喫茶が好き過ぎる

同じ人間で女性なのだから絶対に無理とはわかっているはずなのに、「女性はこうであるはず!」と思い込みたいのだ。

◾️別にジェンダーうんぬんの話ではない

先ほどから頭の中に〜と繰り返しているが決してジェンダーうんぬんの話ではない。性対象は男性だ。そして二重人格などの話でもない。ただ頭の中にいるのだ。

◾️童貞がいるとどうなるのか?

気づけば童貞受けする可愛い服や物を自然と身に纏っているのだ。
頭の中の童貞が理想の女の子の格好を私(体)にさせているのだ。着せ替え人形みたいな。私自身その格好をするのは嫌いではないし、なんだか似合っている気がしたので悪い気はしない。が、どうしても自分が服を選んだという感覚ではないので、どこか他人が選んだ服を着ているという感覚でいつも過ごしているのだ。

◾️何かに対して可愛いと感じた心は本当に自分の心だろうか

結局、服を買っても自分で選んだ感覚はないので「可愛い」と感じる心は本当に私自身のものかの確信はない。童貞っぽい人が街中で話しかけてきた時、「やはりか」と落胆と謎の答え合わせに繋がっているのだ。やはり、私の頭の中に童貞はいたのかと。言っておくが決して筆者の顔はゴリラだ。サムネのままだ。なので顔が可愛い云々ではなく、頭の中の童貞による童貞のための童貞受けするパッケージングが成功したと言うことなのだ。

◾️みんなの頭にも童貞はいるのだろうか

ここまで読んでどう思っただろうか。
やはりみんなの頭にも童貞はいるのだろうか?

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