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薄れゆく夏の陽【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『薄れゆく夏の陽』です。

都会を「向こう」と呼び、故郷(こちら)に戻ってきた青年・染谷修司。
彼はそこで、女子高生の涼香と再会します。

この町——「こちら」に流れる時間は、とてもゆるやかだ。

『薄れゆく夏の陽』より抜粋

都会を「向こう」と呼び、向こうでがんばってきた青年が、故郷(こちら)でのひとときを過ごすショートストーリーです。冒頭で、夏の夜の情感を味わってください。

実は、ほぼ4000字で〆ることを最初から決めて書いた掌編です。

なので、今こうして振り返ると、もうちょっとじっくり長めのお話にしてもよかったかな、って思うことも。

過去に何があったのか。
お相手はどんな人だったのか。
なぜ「こちら」に、のより深掘りした部分。
設定の中にしまったままになっているものが、いっぱいあるんですよね。

そのあたりを削りに削って、最後とうとうピッタリ4000字に収まった掌編小説でした。

ただ、最後の結びに修司くんの心の持ちようをああいう風にもっていけたのは、よかったかなって思っています。

あと、夏の夜の情景をよく書けたのではないかな、と。

ご覧ください。

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