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情景229.「陽だまりをまとうように」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「陽だまりを纏うように」です。

ふと、気づく。
いつの間に、こんなに大人になっていたのだろう。
身にまとう雰囲気が柔らかくて、暖かくて、大人びていた。
ひとの成長に目を見張る三月の午前中。

三月に入り、それまでの張り詰めるような冷たい空気が少しずつ和らいでいきます。

すると、雰囲気にアテられたのか、心にも少し余裕が出てきて、それまで気づかなかったことに気づいてしまうこともある。
……ありませんか。
私は、あるような、ないような……。

雰囲気が「カタい」や「柔らかい」って、ありますよね。
大人になって、色々な場面で色々な人と接するようになればなおさら、その場の空気感というものに触れながら過ごすということも出てくるかと思います。

そこにきて、三月。
陽光が差し込んでくるような陽だまりの場所で、佇み、馴染む。
そんな雰囲気を醸す人がいるとして。

そういう場面をふと見つけてしまう。
そこに馴染むような気性を持っているひとなのだと、気づいてしまう。

私はそんな一瞬が好きなので、そういうものを落とし込んでみたかったんです。せっかくの三月。
春ですし。

ともあれ、気づきにあふれた三月。
ふんわり楽しくいきましょう。
人のまとう気風を味わう情景、お楽しみください。


あなたが見た情景』は、目の前の景色を眺めるように情景を思い描ける、ちょっとしたお話のあつまりです。

どこからでも何話からでも好きなところから読みはじめて大丈夫。
気になったタイトルをひらいてみてください。



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