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情景105.「夏の音。鳴き声」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「夏の音。鳴き声」です。

もう夏ですね。
……あっづい。

おひるどきに乗る電車が結構好きですね。
ひとはまばら。
なんなら、自分以外はいないんじゃないかな、というぐらいに空いている車両で、シートに腰掛けて顔を突き出し、左右の車両をのぞく。

うまくいけば、先頭車両から最後尾まで見通せます。
さらに乗務員室の扉の小窓から、外に広がる線路のその奥までが小さく見えることも。
そうした吹き抜ける場にいるのがなんだか心地よくて、普段よりくつろげる気がします。

さて。
今年の福岡は、去年より雨が降っていないような。
六月といえば梅雨のイメージといいつつ、最近は晴天がつづいていて、今週(6/9〜6/15あたり)なんて真夏が先にきちゃったかな? といった蒸し暑さでした。
梅雨の空気感を味わわずに仲夏を実感するばかりです。

そのうち長雨が来るのかな。
それともこのまま真夏がきてしまうのでしょうか。

今回の情景「夏の音。鳴き声」は、ふいに夏の訪れを覚えたひとの情景です。
雨音ばかり聞いていたと思っていたのに、車内の冷房と扉を抜けてきた湿風にまじる、夏の音をひろった情景。

福岡県糸島市の海/fukuoka,itoshima
地元、福岡県糸島市の海。夏になるとこの辺りを散歩やドライブしたくなります。

こういう、ふと気づく瞬間がなにげに好き。
「ああ、そういえば」と思うたびに、周囲の解像度が少しあがる気がします。

余談ですが、そのうち個人が世界をクリアに見通せるときもくるのかな。生成AIの力とか借りて。もしそうなったら、宇宙とかこの目で見てみたいですねぇ。

ともあれ。
おひるどきに夏の音をひろった情景。
お楽しみください。


あなたが見た情景』は、目の前の景色を眺めるように情景を思い描ける、ちょっとしたお話のあつまりです。

どこからでも何話からでも好きなところから読みはじめて大丈夫。
気になったタイトルをひらいてみてください。



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