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自由研究のライターになりたい

ライターになりたい。
美術のことが大好きだから美術ライターがいいなあ!

そんなふうにだいそれたことを思い、ライカレ6期生として学ばせていただきTwitterも参入させていただきながらもうすぐ1年になろうとしています。

同期の方が次々と課題をこなし電子書籍を出版されている様子を指をくわえてながめていたような日々で、個人的な目覚ましい成長はありませんでしたが、noteの執筆には積極的に取り組んでこれたのではないかと思っております。

とにかくIT関係の扱いに対する苦手意識が克服できず、また、自分には電子書籍にできるような題材がないということが悩みでした。
美術といっても、少し調べれば誰もが知ることができるようなことしか書けないし、無名の私の考えたことなど誰が興味を持ってくれるというのか。

そう考えたらライターになりたいという最初の気持ちもだんだん萎えてきてしまい、
やはり無理なんだと諦めモードに突入していきそうになっていました。

いやまて!
ライターの前に、おまえにはやりたいことがいろいろあるではないか。と思い直し自分を奮い立たせます。

ワクワクする気持ちを思い出してきました。

そうなんです、やりたいことがたくさんあるのです。

まずは今すすめている「くるくる紙芝居」

絵本「つきのぼうや」をもとにした
紙芝居を作ろうと思い、はじめました。

イブ・スパング・オルセンの作品「つきのぼうや」という絵本は縦長の形態をしています。


ある日お月様がふと、下をみたら水にうつる自分を見つけ、もうひとりのお月様がいる!と思いこみ、つれてきてもらうよう頼まれたつきのぼうやが了解!とばかりに下の世界へ出かけていくというお話です。

高い空の上からつきのぼうやが地上にどんどんおりていく設定で、これを子供たちに読み聞かせをした時に下に下に流れるようにみせていくことができたら面白いのではないか。そんな紙芝居がつくれないかなあと考えました。

そのころ小さなエレベーターと称した段ボール製の手軽なものを子供たちに作って、ぬいぐるみを乗せて動かしていた工作を思い出し、あの要領で縦型のクルクル紙芝居を作ってみよう!と思い立ち、今作成中です。

出来上がったらまた詳しくnoteにも書かせていただきたいと思っております。




美術品で今とても興味ある作品があります。
「吉備大臣入唐絵巻」

ボストン美術館展図録より



ボストン美術館展のチラシを見た時から気になっていましたが、コロナで開催が延期され、ようやく今年の7月23日から10月2日まで東京上野の東京都美術館にて開催されるはこびとなり、早速みてまいりました。

想像以上に美しい大作で、同展にて展示されている「寛政内裏遷幸図屏風」の豪華絢爛さにもびっくりしましたが、絵巻という形態にもときめきを感じ、この「吉備大臣入唐絵巻」のことを調べてみたいなあ!とワクワクした気持ちが溢れてきました。

もともと日本史も絵巻も興味がなかったような私としては我ながら意外な心境です。

ちょうどこの頃noteで絵巻について書かれていらっしゃるevatonさんの記事に出会いました。

https://note.com/ebatoyukihiro/n/n9b8a857d80c8

evatonさんの絵巻物についての調べ方は本格的で、こんな文献があるのかあ!とびっくりするとともに、こういうところから調べることができるんだなあ!とすごく勉強になりました。
また、当時の人々のしぐさや暮らしなどとても興味深く面白い!ますます絵巻物の存在が知りたくなってきます!


ボストン美術館では図録と5枚セットのポストカードを買い求めました。

8月から我が家の新聞を日経新聞に変更したのですが、そこでいま連載されている小説のタイトルが「ふりさけ見れば」というもの。

自分がまだ子供だったころ、お正月に、おもいついたように家族でやった百人一首をおもいだしました。
幼い頃覚えたものというのは自分でも驚くような記憶をとどめていることがありますが、この百人一首も上の句を言えば下の句がスラスラでてくるようなものが数点あり、この歌もスルスルっと思い出されました。

「ふりさけ見れば 春日なる三笠の山にいでし月かも」


あ?このボストン美術館展図録にその話がたしか載っていたはず。

いそいで確かめます。
あ、載っていました!

当時吉備大臣とともに入唐した阿倍の仲麻呂という人が詠んだ歌なんだ…。

吉備大臣は二度も遣唐使に抜擢され大役を果たされた今でいういわゆるエリート官僚。死んでからも神格化したほど当時の人々の尊崇の対象となったらしいのですが、阿倍仲麻呂は暴風雨のため唐から帰れず日本に戻れないまま亡くなりこの歌を詠んだとされているようです。(ボストン美術館展図録より要約)

じゃあ日経新聞のこの連載はこのような背景がもりこまれているお話なんだろうか…


おもしろい!おもしろい!

興味の世界がどんどん広がっていきます!
調べてみたいなあ!



そして次に富士塚!
これは先日自分のnoteにて発表させていただき、東京23区に73カ所も現存しているすべてをこれから巡っていきたいと宣言させていただきました。

その時、コメントをくださった若葉さん(https://note.com/miyakonomi

が、「駒込富士神社にある富士塚はもとは本郷の本富士警察署のあたりにあったそうですね」と書いてくださりました。
私も駒込の富士塚が今の場所に移されたことは書物で知り、そこには今の東京大学敷地内と記載があったため、漠然とそんなふうに考えていました。

でも東大といえども本富士警察署のあたりなのか!と考えましたらその辺りは土地勘もあるため、ますます興味深くなってきました。

いままでなんとも思っていなかった「本富士」という地名も急に気になり出し、富士山と関係あるにちがいない!とワクワクしてまいりました。
これも是非調べてみたいです!


また、少し前から気になり出した額縁のことが知りたいと思っています。
最初のきっかけは美術に少し興味のある18歳の次男が言った言葉でした。

「額縁も当時のものなのかなあ」

あ、お母さんもそれ思ったことある!すっごいほこりがこびりついたようなのもあるもんねえ。
へんな形の絵にピッタリ合わせた額装とか、
あんなの毎回作るわけないよねえ。

面白いなあ!と感じ調べてみたいと思いました。
でもどうやって調べたら良いんだろう?

そうだ!
前にもらったパンフレットを思い出しました。

電話して聞いてみたところ、当館で展示されているものはお答えできるのですが、一般的なご質問ということでしたらこんな書物がオススメですよと「額縁の歴史」という書物を教えてくださりました。

いやでも、とにかくこのお電話のかたが親切でした!
私が額縁のことが知りたくて調べ方がわからないという話にまずは共感してくださり、他の美術館の蔵書の調べ方や利用方法なども丁寧に教えてくださり、親身になってくださりました。展示物の質問は学芸員さんにもつなげてくださりお返事をいただけるそうで、今後も疑問がでてきたら問い合わせさせていただけるこんなところがあるんだなあ!と嬉しくなりました。

その後地元の図書館にて蔵書を調べてみたところ、こんな本がみつかり、オススメしていただいた本もありました!

調べれば調べるほど面白いなあとはおもうのですが、
ただ、私は額縁の歴史を知りたいのだろうか?調べ続けたいほどのことが知りたかったんだろうか?と考えたら方向性を見失ってしまいました。
考えながら知りたいことをまとめていきたいとおもいます。 


このあとにふと思い立ち、
あのゴッホの「ひまわり」の額縁はどんなだったろうと思い、見てみたくなったので出かけてきました。

SOMPO美術館の方にお聞きしたところ、オークション当時のものと変わらずそのままとりつけているとのことで、おそらくゴッホが選んだものではないと思われますとのことでした。





この他にも
⭐️ニュートンも興味があったシャボン玉。「ニュートンのシャボン玉」とか「夜のシャボン玉」とか言われている実験があるようです。割れる瞬間虹色が真っ黒になるとか!その実験をやってみたい!
真っ黒をみてみたい!

⭐️受験と学問について前から気になっているのは勉強と学びの違いです。受験があるような筑波大附属の小学校に通っていたお友達のおこさんの授業内容などを聞くと、教科書をつかわないようなものでした。

「銀の匙」だけを使って授業をされたくさんの子供たちを東大の合格に排出している灘高の先生の話。

海外にある名門校が授業にチェスを取り入れてること

あるひとつの題材をとりあげ、たとえばカエルをテーマにし、カエルから国語や数学、理科、社会の学びに展開下授業を行っていることなど面白いなあと思っています。学びたいという環境はどのようにしてできていくのか、本来楽しいことである学びが勉強しなくちゃになってしまうのはなぜか。

そんなことを考えると、人間の育ちの根本を探っていけるのではとワクワクしてきます!

⭐️スパゲッティを茹でた時見られる、お湯の中でのおもしろい麺の動きは、地球でしか見られないものなのだとか。
他にも地球でしか見られないものってあるのかな、と考えたら調べてみたいなあと思いました。

⭐️子どもたちがまだ小さかった時簡単な作りで影絵をやりました。あの世界もまた改めて取り組んでみたい!シャボン玉も一緒にいろいろやりましたが、私は大きいシャボン玉にこだわりました。洗濯糊や砂糖やハチミツやら混ぜて実験しましたが、入れたもので劇的な変化を感じたものはなかったのです。これも改めて取り組んでみたいです。

⭐️美術の専門学校にいたころ、「接着剤的なものを一才使わずに作るイス」という課題がだされたことがありました。あの時自分の発想が貧困でぼんやり作ってしまいましたが、今すごく興味深いと感じています。また挑戦したいです。


大学生になる子どもたちに自分の興味を夢中で話すと、お母さんらしいねー。と半ば呆れたように笑われますが、「お母さんなら自由研究悩まないね」といわれ、そうだなあ!と我ながらつくづく感じました。

大好きなこんな世界を書いていけるライターになれたらなんて幸せだろう!と考え
「自由研究ライターなんてなれたらステキー!」と、
またワクワク!

そして、noteはそういうことを発表していける場所なんだなあと改めてnoteの素晴らしさに気づき、ありがたみをかみしめております!

また同時に
「子どもとアートとワンダーと」というテーマで電子書籍を作ってみたいなあと思うようになりました。

電子書籍を作るという、作り方を考えると途方にくれますが、やってみたいというワクワクが私の背中をおしてくれています。

こうしちゃいられない!
どんどんやりたいことはじめなくちゃ!

そして最後に
長期で考えてみたいものがあります。

以前から
子どもの育ちや心と関係するアートにも興味がありましたが、最近「臨床美術」なる世界があることを知り、興味がわいています。
ただ、興味本意で飛び込む世界でもないということはよくわかりますので、まずは関係書籍をと思いましたが、本屋さんにもあまりないことがわかりました。

美術とケアということでは海外のほうがすすんでいるようで、洋書の文献などはもっとあるのかもしれません。

自分の関心のあることで、だれかを元気にさせてあげることができたら、そんな嬉しいことはありません。

臨床美術については
もっと勉強しながら関わっていけたらと考えています。




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