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Clubhouseとファッション業界のサステナビリティについて

ファッションのお仕事をしているのに流行りを追いかけるのが苦手です。

もちろん影響されている部分もあるけれど、自分で納得しないと良いと思えなかったりして。

そんな中、Clubhouseが流行っているのは知っていたけど得体が知れないものは始めれないと思っていた。しかし私が大好きなWWDのメルマガで、Clubhouseで大人の編集者が若い世代のファッション感を聞いてどう感じたかを書いており、世代を超えてコミュニケーションが取れるのは面白いなと興味がわき友達に招待してもらいました。

私は高校生の時に初めて携帯を持った世代なので、ネットで人と知り合うことに抵抗は多少ありつつも、使い方により可能性が広がることには気づいている。そういえば昔、mixiで自主制作の映画にも携わった。自粛中に参加した環境系のZOOMミーティングで繋がった人達とは今でも連絡を取っている。私のnoteを読んで調べていただき連絡をいただいた事もある。

リアルな知り合いとの繋がりはもちろん大切にしたいけれど、SNS上で知り合うと価値観が近い人に出会える確率も高い。そこから情報交換をしてさらにそれをリアル社会でアウトプットする。全て循環している。

昼に招待してもらい始めに参加した地球環境についてのトークルームのお話が面白すぎて抜け出せず、さすがに時間が立ちすぎたので抜けてきました。

その中で、サステナブル発信を心掛けているファッション系のライターさんのお話に対してある女性の意見。責めている感じではなかったのですが、「雑誌に載っているブランドは大量生産大量消費だから自分は雑誌に載っているものは絶対買わないし、なるべく知り合いが作った物や古着で循環できるように心がけている。」とおっしゃっていた。

実際私もファッション業界が環境負荷産業の第二位だと知っているのにインスタで環境問題を発信していて矛盾を感じる部分は多々あります。正直関心がないのではと思う人達も周りにいるし、けど彼らは知るきっかけや時間がないだけの場合もあるとも思う。人間余裕がないと自分の事でいっぱいいっぱいになるので他の事に目を向けられない。

大きな団体の発信は興味がある人は見ると思うけど興味がない人への発信は、身近にいる人の影響も大きいと私は思っている。だからこそ、この業界にいる人に気候変動、プラスチック問題、差別、貧困、政治や多様性等の社会問題を知ってもらい関心を持ってもらえる橋渡しになれないかなぁと模索しております。実際自分が周りに言い続けているのでそういう話に持っていけたり発信し始めた頃から比べると、確実に相手から話をふってくれることが増えました。

私達のお仕事を否定的な目で見る環境に敏感な方達も中にはいるかもしれないけど、私の実感では確実に1年前の状況と今とでは社会は変わってきている。

一つ思うのは、雑誌を作る側ももちろん情報に敏感になって透明でサステナブルな情報を載せていく努力をする事だと思うけど、それと同時に読者の意識も大事だと思う。私は周りの仲いい編集の方達には度々「サステナブルな特集をしてください!その時は呼んでください!!!」とタイミングを見て明るくジワジワ働きかけてはいるものの、媒体によって企画が通らないのはやはりまだこういう情報は常識ではなくて意識が高い一部の人間が取り入れている事だと思われているのかなと感じます。

結局雑誌側も新しいことを発信しようとするけれど、いかに読者に受けるか興味を持つかという情報を元に作ることが多いので、読者の意識やマスな人々が購入するものがエシカルにシフトしていけば情報も掲載されやすくなる。メディアは広告費や売上金で成り立っているので商品を載せないとお金が入らず発行できない。エシカルな企業が増えると取り上げられるようになりその分関心がなかった人にも情報が広がっていくようになるのでは。

経済を重視する事は私は好きではないけれど、実際今の世の中はお金も重要な役割をしているので、どううまく付き合っていくかは常に課題だ。自給自足を心掛ける事もこれからの世の中大切だとは思うけど、私はファッションが好きなので、新しいものを生み出すワクワク感や喜びは必要不可欠だと思う。この業界が衰退するのはあまりにも悲しすぎるのでバランスをとる方法を探したい。

結局社会がどういう仕組みで動いているかは地球上に生きている全員が影響力を持っている。さらに広く言えば人間だけではなく自然も動物も。それに気づいている人達がどんどん発信したり働きかけたりすればまだ気づいてない人たちを巻き込めるのではないだろうか。

理想論に聞こえるかもしれないけれど、色んな方向から物事の仕組みがわかるようになればよりよい解決策を見いだせる気がする。

私はとりあえず、環境負荷産業が第二位と言われることが過去の話になるように、引き続き周りに働きかけようと思います。

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