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HLAB Alumni Interview #1-2 山谷渓さん

HLABは2011年以来、高校生、そして大学生の多くの参加者が、各々のフィールドで活躍しています。

今回は、HLAB Aluminiにインタビューをしていく企画の第一弾として、2011年参加者の山谷渓さんのインタビューを掲載します。

インタビューが盛りだくさんになりすぎましたので、4回に分けてお送りしてまいります。(第1回はこちら

第2回の今回は、研究室を決めるに至るまでの大学生活についてお伺いします!2年生での研究室探しについては、意外な事実も・・・

小林:では、時間を戻してみて、実際どういう経緯でこの学問か、そもそもアカデミアに行くってことを決めた理由とか、Ph.Dに行くって決めた理由とか、或いはこの分野面白いなって思ったきっかけみたいなものを教えてもらえますか?
せっかくなので、プリンストン大学での生活を大きく振り返って、当時の四年間の話をしてもらえるとありがたいです。

山谷さん:そうですね。高1と高3の2年間の担任の先生が生物の先生で、その先生の授業がすごく好きだったので、高2くらいの時に「生物もっと勉強してみたいなあ」っていう風には思っていました。

また、日本の高校にいると、渋幕の場合は高2で理系か文系かを選び、さらに理科の中から科目を絞らないといけなかったので…そこで生物に勉強を絞ったのがそれを選ぶことになった最初の一歩ですね。それで大学に行って、まあ生物の研究をやりたいから生物を専攻に選ぶための授業を取ることになりました。

小林:具体的にどういう授業があるの?

山谷さん:requirement(必修)が多くて、数学も取らなきゃいけないし、物理・化学・科学・生物とか、結構色々な分野から取らなきゃいけなかったんです。それを1年生の時からせっせと授業を取っていましたが、正直エントリーレベルで200人とかの大きな授業ばかりであんまり面白くなくて…

小林:基礎の授業ってね、どの分野でも、みんなつまらないって言うからね。

山谷さん:ただ、他の専攻に変えるってほどの踏ん切りもつかないし。
それで、2年の終わりに「このままで良いかな」って思って生物を専攻に選んだんです。その後、生物を専攻に選んだ場合のキャリアとして、Medical Schoolに行くキャリアと、大学院に行くキャリアと、生物と関係ないけどもしかしたらヘルスケア系で就職するキャリアと、3つのパターンがあると聞いて。今考えるとその3つのカテゴリもちょっと変だなと思うんですけど、大学2年生の時はそう思って、で、Medical Schoolは行く程成績もよくないしですし、それに・・・

小林:「日本人でMedical Schoolに行ってもね…」みたいなところあるよね

山谷さん:そうですね。やっぱりアメリカ人じゃないとなかなかMedical Schoolに行くのは難しいので、それで「じゃあ大学院に行きたいからちょっと考えてみよう」って思って、2年生の後の夏休みに研究室に入って研究することにしました。

その後、2年生の後の夏研究してみたら、それが案外すごく面白くて。座って授業受けて、テスト勉強することは全然好きじゃないんですけど、でもやっぱり結構手を動かして、色々と自分でやったり、あとはなんかそのまあちょっとベタですけど、「この実験やったらどうなるんだろう」っていうワクワクが結構楽しくて。

それで、そのまま2年生の後の3年生になってからずっとその研究室で残って、プロジェクトも面白かったので残り、そうしたら自然と大学院進学かな…って。

ー2年生の次の夏休みにもう研究室入るってすごい早い印象を受けるんだけど、みんなそのタイミングで入るの?

山谷さん:そうですね。アメリカの大学だと、一般的に卒論は書かなくて良いんですけど、プリンストン大学はこれが「プリンストンの特徴だ」みたいな感じで卒論を書かせるんですね。だから、私の学科の場合、必ず3年生の中盤くらいに研究室には入るんですけど、それよりは少し早めのタイミングで入りました。

ー教授にメールしてみたいな感じ?

山谷さん:10人くらいの先生に「私を取るポジションありますか?」っていうメールをしました。それで「いいよ」って言ってくれた先生が一人だけだったので、そこに行くことにしたんです。

小林:なるほどね。大学院生とかなら自分で研究進められるかもしれないけど、2年生だとまだね、ソートとかも…

山谷さん:完全にベビーシッター(学生の面倒を見る役)が必要で、だから見てくれる人手(先輩)とスペース(デスク)があるかっていうのでだいぶ絞られてくると思うんですよね…

小林:なるほどですね…。


第2回は以上です。続きをお楽しみに!


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