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ばあちゃんの影響。

さて、前回は僕の映画の原体験をお話ししました。

ばあちゃんと幼い孫、その二人で部屋で毎日映画を見る。

当時僕は3歳くらいだったと思います。

お蔭で僕は映画好きになりました。

嘘は言っておりません。

誰もが想像するようなほんわかした映画も、

確かに見ました。

しかし、その記憶は薄い…。

ヒントをここでひとつ。

皆さんのお好きな映画俳優はいらっしゃいますか?

ブラピ、レオ様、トムホ、トムクルーズなどなど…。

枚挙にいとまはないと思います。

ちなみにうちのばあちゃんの好きな俳優は、

シュワちゃんでした。

…もうお分かりですね?

ばあちゃんの好きな映画が80年代・90年代のエンタメ映画だったのです!


なんせばあちゃんは景気のいい映画が好きでした

その時代のシュワちゃんは完全に代表格ですよね。

この映画めちゃくちゃ気に入ってたんですよ!

現在30歳前後の方は、

ニコニコ動画のMADなどでお馴染みではないでしょうか(笑)

シュワルツェネッガーが気ままに暴力を振るうだけの、

ほぼシュワちゃんの肉体を誇示するPVとすら言える本作。

これ、結構な回数リピートで見てました。

ちなみに「僕も大人になったらこういう感じで行こう」と、

幼心にグッと来てたのも事実です。

時代劇的な、勧善懲悪の物語が好きだったのもあると思います。

ただまぁちょっとガンガン撃ち合うし、ボカボカ爆発するだけです。

この手の映画をかなりの本数見てました。

いやー、勉強になったと思ってます(笑)


あと、ばあちゃんは怖い映画も好きでした。

ただ、ここに一つ難点が。

一人じゃ見れないのです。

一人では見れないが、気になるから見たい。

でも一人では何とも気味が悪い…。

その結果どうなったか。

予想通りで恐縮なのですが、

僕が人身御供となりました。

二人の定位置がちょっと寄ります。

時には、ばあちゃんに抱きかかえられて一緒に見ました。

なんとも優しい絵を想像すると思います。

まあ見てたのはチャイルドプレイなんですけどね。

もちろん旧シリーズでしたけども。

88年版第1作の監督はトム・ホランド。

友達からMCU版スパイディの俳優名を聞いて身構えたうえで咄嗟に

「え、それじいさんじゃないの?」

と答えてしまったあの時の相手の顔は忘れられません。

ゴミ見るみたいな目だったもんなぁ…。


書き始めるといろいろ思い出すばあちゃんと映画の思い出。

大変楽しく書いてました。

3歳からの映画体験。

もはや英才教育ともいえる代物でしょう。

その結果僕は、

「世界最高のクリスマス映画はダイ・ハードだ!」

自信満々に答える少年に成長します。

ホームアローンとか、34丁目の奇跡とかももちろん好きでしたよ?

しかし!

息をのむアクション!

知恵とガッツの心理戦!

景気のいい爆発!

すれ違っていた家族の再生!

今でも完璧な映画の一つだと確信しています。

(ちなみにこの病気は大学生くらいまで悪化し続けます)


今の人格形成に結構直接的に絡んできてる原体験のお話でした。

何かに悩んだり、くじけることも増えました。

そんな時は、ばあちゃんと見た膨大なアーカイブの中から、

記憶にある映画を観るようにしています。

「小さいことだ!」とぶっ飛ばせるように。

「おもしろかった!」とニヤリと笑えるように。

話せなくなってかなり経つけど、

ばあちゃんのおかげで、

なんとか潰れずにいますよ、というお話でした。

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