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宿題を勝手に辞退したもう一つの理由

前回、宿題を辞退した話を書いたが
よくよく思い出してみると勝手でもなかった

ことの発端はサマースクール(登校日)
夏休みの宿題の提出期限である登校日までに
全部終わらせることができなかった息子さんが
担任の先生に始業式までに残りの宿題を
全部提出すると勝手に約束して来たことだった

そして、夏休み明けに
予想通り終わらせることができなかった為に
夏休みの宿題と通常の宿題のWワークとなった
数日して、上の記事にも書いた
〝不運な2日間〟が訪れた
後々、振り返ると〝ラッキーな2日間〟に
なる予感は充分にあるんだけど

息子さんが苦手で異様に時間のかかっていた
漢字ドリルの宿題が普段の1日6行から
1日14行になるまとめ的なページが
平日の2日間連続で出されたのだ

それまでは、その宿題は週末が多く
土日を使ってなんとかこなしていた

明らかに平日では時間的にアウト

ということで
宿題の相談にいったのが始まりで
2回相談に行き、電話でも話した気がする

その最後の電話で、
「グローバルスタンダード(世界情勢)的に
 低学年の宿題は出さない方向にあるようなので
 宿題に関しては気にしないことにしました」と
伝えた気がする…
ちょっと変な親と思われたかも知れないが
相談の最初から
「失礼だけど学校で教わる学習
 勉強については期待していない
 小学校で教わることは、大したことないし
 生きていく上で必要最低限の勉強なら
 自分でも教えられるので
 小学校は、保育園同様に集団行動に慣れる場
 同世代の友達と遊んだりコミュニケーションを
 とる場として見ている」
と伝えた上で
「子ども同士で遊ぶことから学ぶことの方が
 机の上での勉強や宿題より貴重であると
 思っている」
ということは伝えている

もちろん、基礎知識は大事だけど
それを生かせなければ無駄でしかない
何かに興味を持ってから
それを理解するために遡って学んでもいい
と個人的には思っている

計算ができないと買物できないから
計算を学ぶのでなく
買物したいから必要な計算を習得する方が
いいのではないかということ

大人から見たら
どこが楽しいんだろうと思う遊びでも
羨ましい程の笑顔で興じる子どもを見ていると
絶対に子どもの時にしかできないのは
机の上で勉強や宿題することでなく
遊びに熱中することだと思うから
というのも1つの理由だ

と前置きが長くなったが
息子さんの宿題を辞退したのには
もう一つの理由がある

それは

私にとってなんの苦もない
字を覚えたり書いたりすることが
息子さんには少し難しいみたいだと
知ったからだった

ある日なんとなく認知特性をチェックする
質問を息子さんにしていた時に

文字を学習したときのことを
思い出してください

という質問があった
自分は当然苦労した覚えもないのだけど
息子さんは『苦労した』を選んだ

集中力がないだけでなく
本当に字を書いたりが難しいのかもと
認識を深めることができた

自分ができることをできないということを
理解するのはなかなか難しい

頭の中身を見たり
息子さんの目に映る世界がどうなのか
息子さんの目になってみれるわけでない
(物質的に)

私は、小さい頃から人がみんな同じものを
同じように見ているとは信じていなかった
いろいろな目の色があるのだから
見え方も違うだろうし
同じ色をしていても同じに見えると限らないと
極端な話、私が思う丸が他の人には四角という
可能性すらあると思っていた

どう見えているかではなく
言葉の共通認識さえあれば
四角に見えてようが丸に見えてようが
〝まる〟で通じるわけで
色に関しても同じで赤が青の時もあるなぁと

なんか頭がウニっとなる感覚だけど
他人には一生なれないので死ぬまで謎だろう
まぁ、変な子だった

ということで、
息子さんに文字や漢字がどう見えてるか
なにが息子さんにとって苦労なのか
正確にはわからない

ただ、今の漢字の宿題は息子さんには
合っていないんだろうと思えたので
どこかで宿題を気にかけている自分を捨てた

元々、宿題をしなくてはいけないとは
思ってはいなかったのだけど
息子さんがやるというので
『宿題やるんじゃなかったの?』
『宿題は大丈夫?』くらいの声かけと
宿題にお付き合いするのと
朝やると言う時は、朝の4時から起こし続け
協力をしていたのを辞めたワケなのです

なにせ、昔より手書きの需要が減って
漢字は基本的には変換キーでできるわけなので
どの場合に、どの漢字を使うかがわかっていれば
なんとかなる時代なのだから
息子さんにあった漢字学習方法は別にあるはず
と考えたわけです

まぁ、きれいな字を書ければより良いのだけど
(やはり、手書きの方が、心を動かすと思うので)
苦手な所に無理に時間を割くよりは
自分の得なことや好きなことに時間を割いて欲しい
という気持ちの方が強いのもあります

が、しかし

自分で漢字ドリルをやるようになった息子さん
かなりビックリするような低い点数のテストが
軒並みになったし
漢字も前より形すら書けてないようになった
(量を減らして自分でやるスタイルも
 息子さんに合っていないのかも…)

自分で書くよりも私の字の跡をなぞる方が
正しい漢字を覚えるのに有効だったのかなと
思うと共に、何かしら息子さんに合った
効率的な漢字の学習法があるという
確信にはなったなぁと思う

とは言え、母は先送りが常なADHD気質……
スタートアップに時間がかかる
ごめん、息子さん