「ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 “G25”」にまつわるエトセトラ。
はじめに:「ツアーにまつわるエトセトラ」を書くに至った理由(ワケ)
どうも、ぴよこ☆です。
外出がニガテでおうち大好き超インドア派なワタクシですが、ライヴやイベントなどその時しか味わえないものが行われていると知ると、自宅から這い出ていそいそと足を運ぶ習性がございまして。
ワタクシのコトを観察していた友人が名付けたのが→「アクティブなインドア派」。
…うん、よくわかってマスね。(ははは)
さて、「アクティブなインドア派」なワタクシが、長年に渡り通っているのが、ヴォーカルグループ・ゴスペラーズのライヴ。
昔むかし、ワタクシがライヴレポを書いていた頃は、ライヴ中にメモをとりつつ、ライヴ終了後にミズの這いつくばったような字を解読(…)してレポを書き上げ、私設ファンサイトに掲載していたものですが。
レンタルサーバのサービス終了に伴い運営していたファンサイトも閉鎖、ライヴは会場に足を運んで純粋にたのしむのみになって、ずいぶん久しくなりました。
そんなワタクシですが、普段とは何もかもが違う今回のツアーについてはいろいろ書き留めておく必要があると思い、十数年ぶりにパソコンに向かうことにいたしました。
とはいえ、2020年8月15日に行われた「ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 “G25” 特別編 WE NEVER STOP」から帰宅したあとで思い立ったコトもあり、ライヴ中にメモをとったりなどの準備していたわけではありません。
また、通常だとライヴ終了後に会場ロビーにセットリストが掲出されるのですが、8月15日はソレもございませんでした。
そのため、ライヴレポではなく、あくまで(自他ともに認める)鳥アタマなワタクシによる、ツアーにまつわるあれこれを書き散らした備忘録だということをご留意ください。
心を広くひろーく持って、ゴスペラーズのとあるいちファンのエトセトラをご笑覧いただければ幸いです。
2019年12月~2020年8月:「ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 “G25”」とワタクシ
まずここで、ゴスペラーズと今回のツアーについて書かねばなりません。
1994年12月21日にシングル「Promise」でメジャーデビューを果たした、男性五人によるヴォーカルグループ・ゴスペラーズ。
2000年にリリースした「永遠に」、2001年リリースの「ひとり」などのヒットを経て、世間でも名を知られる存在になったのではないでしょうか。
デビュー25周年を迎えた彼らが、デビュー記念日である12月21日 東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールよりスタートさせたのが、「ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 “G25”」。
2019年12月から2020年7月まで行われる全都道府県ツアーになるハズだったのですが、2019年冬以降世界中に吹き荒れている新型コロナウィルス感染症の影響をモロに受けるコトに。
[GosTv]
■ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 “G25”
2019.10.30
上記公式サイトをご覧いただければわかるように、一部公演につきましては延期や振り替え公演も視野に入れ継続を模索していたようですが、ソレも結局は断念。
2020年2月23日に行われた茨城公演までの19公演で、ツアーはストップしてしまいました。
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ちなみに、ツアー初日のチケットを確保することが出来なかったワタクシ。
当日は長年のゴス友(=ゴスペラーズファンの友だちのこと)とふたりで会場となったかつしかシンフォニーヒルズまで足を運び、開場前に行われた事前物販でツアーグッズを買いつつ、チケットを持つひとたちが会場に入場する姿をうらやましくお見送り。
そのあと、TSUTAYA 浅草ROX店で行われていた「The Gospellers 25th Anniversary×TSUTAYA POP UP SHOP」と渋谷のタワーレコードで行われていた「ゴスペラーズ × TOWER RECORDS CAFE 『THE GOSPELLERS CAFE』」をハシゴして帰ってまいりました。
ツアー自体は12月26日・神奈川、1月26日・群馬、2月22日・栃木の三公演に讃歌(参加)いたしました。
1ステージおよそ3時間――とてもパワフルかつ濃厚で、見れば見るほど味が出る内容。
このあと何公演か分のチケットも確保していたのですが、すべて中止になってしまい、払い戻しのためだけに送られてくる紙チケットを、むなしく思いながら受け取っておりました。
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返金手続きも一段落してしばらくした7月25日、ファンクラブから告知がございました。
[GosTv]
■「ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 “G25” 特別編 WE NEVER STOP」ファンクラブ抽選予約のお知らせ
2020.07.25
WOWOWでオンエアするための映像収録を、観客を入れて行うというのです。
あのステージをもう一度見ることができるかもしれない…、ワタクシのなかに希望が芽生えました。
通常、ファンクラブ会員向けのチケット予約の場合、詳細が自宅に郵送されてくるのですが、今回はネットでの告知のみ。
抽選申込期間は7月27日(月)12:00~7月28日(火)23:59、当落確認・当選者入金期間は7月30日(木)12:00~8月1日(土)23:00 という短期決戦。
しかも、申し込みができるのが、ファンクラブ会員 かつ 会場となるかつしかシンフォニーヒルズを基点に半径20km圏内の指定区市町にお住まいの方のみ、というハードルの高さ。
いつも、ファンクラブ先行でチケット申し込みする際はゴス友とふたりで行っているのですが、もし自分が申し込んでチケットが外れた場合、相手に申し訳なさすぎるということで、今回は自分の分のみ申し込みをすることになりました。
当たるといいな、でもムリだろうな、と思いつつ手続きを取って待つこと数日…。
*
そうして迎えた7月30日、会社から帰宅後にいそいそとメールチェックしたワタクシ。
ローソンチケットから受け取ったメールに書かれていた→
───────────────
この度は抽選にお申し込みいただきありがとうございました。
厳正なる抽選を行った結果、お客様はご当選されました。
───────────────
という内容が、とても信じられなかったのですが。
とまぁ、メール確認直後から数日間、笑っちゃうくらいの不幸続き。
運を使い果たしたんだから仕方ない、と半ば達観もしておりました…。
*
今回のライヴは電子チケットのみというコトで、8月11日にチケットアプリ経由で受け取りました。
通常、ホールで行われる公演だと「1階5列 3番」といった風に座席番号がアプリに表示されるのですが、今回はシンプルに数字のみ。
チケット詳細を見たところ、座席表へのリンクがあったので、確認してみました。
一階席の前3列(オーケストラピット)はグレーアウト…多分ココには、映像収録のためにカメラが設置されるんだろうなぁ、と想像。
通常なら4列めにあたる部分から座席ひとつおきに1番・2番・3番…と番号が振られており、全体をみると観客がすわる座席が前後左右交互になるように設定されているようです。
そして、二階席もすべてグレーアウト。
ソーシャルディスタンスを保つため、座席は普段の50%以下に設定するというコトは、チケット申し込み時に告知がされておりました。
かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールの最大収容人数は約1300人、今回提示された座席表に記載された連番に欠番がないのであれば…261+車椅子席2。
おおよそ20%といったトコロでしょうか?
満員御礼でワタクシがチケットを手にするコトが出来なかった初日公演とおなじ会場なワケですから、客数を相当絞り込んでいることがよくわかります。
コレはかつてなく特別な公演になるな…、とこの時ワタクシは漠然と思いました。
2020年8月15日:招待状(電子チケット)を持って、いざお城(ホール)の舞踏会(ライヴ)へ
体調を崩してライヴに行くことができなくなったら残念すぎますし、現場で気分がわるくなったりでもしたら、演者のみなさまやスタッフのみなさま、ほかの観客のみなさまにまでご迷惑を掛けてしまうことになります。
もちろん、新型コロナウィルスに罹患していたら、それどころではありません。
そんなコトには絶対ならない、なってはいけないという強い決意の下、いつにも増して手洗いうがいに精を出し、体調管理には特に気を配っておりました。
たぶんこの想いは、幸運にもライヴに参加することになったほかの観客のみなさまも同様だったのではないでしょうか?
*
いよいよ迎えたライヴ当日、天気は快晴。
都内の最高気温予想が36度だったこともあり、汗をかいても動いてもラクな服を身に着け、日傘や日焼け止めなどの対策もシッカリとった上で、自宅を出発。
京成本線・青砥駅まで出てソコから徒歩で会場であるかつしかシンフォニーヒルズまで、という経路をとったのですが、昨年12月ツアー初日にも一度訪れていたおかげで、自他ともに認める超方向音痴なワタクシでもなんとか迷わずに到着いたしました。
ツアー初日の段階では、数ヵ月後にツアーが中止になったり、炎天下にもう一度同じ会場を訪れるコトになろうとは、まったくもって思っておらず。
ホント、世の中何が起こるかわかりません…。
開場時間まで多少間があったので、ホール入口付近の様子をいくつか写真におさめたあとは、ロビー脇の椅子に座って汗をふきふき涼みつつ、様子をうかがっておりました。
スーツ姿の入場スタッフのみなさまはマスクにフェイスシールドを装着、ひとによってはビニル手袋もしておられます。
消毒用と思われるウェッティらしき包みがいくつかテーブルに置かれていたりと、なかなか物々しいカンジです。
開場10分ほど前に、入場スタッフから整列を促されました。
入場列は二列、足許には足跡のマークが貼ってあり、マークに従って距離をとって並ぶようにという指示がございました。
*
14時に入場開始となると、スキャナの前に立って体温測定(スキャナの感度がイマイチなのかなかなか体温がディスプレイに表示されず、別に用意されていた非接触型体温計で測定されていた方もおられました)と手指の消毒を受け、靴裏用の消毒マットを踏みしめたトコロで、電子チケットに入場のチェックを受けました。
いつものライヴなら、ロビーでCDやグッズの物販が行われているのですが、今回はそういった光景もございません。
ロビーに貼られた座席表でおおよその位置を確認した上で、しずかにホール内にはいりました。
客電が灯された場内はどことなくひんやりしており、スモークが普段より強めに焚かれてるのか、客席の奥まで充満している気がいたします。
予想通り、オーケストラピットに座席はなく、レールカメラなどがセッティング済。
カメラスタッフや場内スタッフはマスク着用、ひとによってはフェイスシールドも被っておられました。
座席の背の部分――座席番号が書かれているところを隠すように、白い紙に数字が書かれたものが貼られておりましたので、電子チケットに書かれた番号と同じ数字がついた席に座りました。
この日のワタクシめの席は、前から2列めの下手側の端寄り。
振り返って客席を見上げると、一階にも二階にもカメラが複数台セッティングされております。
ゴスペラーズがライヴ映像を収録するときは、東京国際フォーラムなどのおおきい会場で行うことが多いのですが。
さすがにクレーンカメラははいっていないとはいえ――カメラ台数だけみれば、遜色はないようです。
(ライヴMC中のリーダーによると、この日はカメラが20台はいっているとのコト)
東京国際フォーラムと比べれはかなりコンパクトな会場ですから、それだけ機材が置かれているとぎゅっと凝縮されたカンジがいたします。
*
14時15分ごろ「♪手を洗おう~」とゴスペラーズによる手洗いソングが流れてきたと思いきや、メンバー五人による小芝居仕立ての場内アナウンスがございました。
今回のライヴは【収録公演に関する注意事項】がいろいろございまして。
マスク着用、常時着席、声援はNGで拍手のみ、ソーシャルディスタンスのために作られた空席へ荷物を置くのもダメとか…。
そういったあたりが、五人のヤリトリで分かりやすく説明されていきます。
観客が考えるであろう、素朴な疑問についても明かされていきます。
酒井サンが「質問です!」という度に、挙手する姿がまぶたに浮かびました。
意図して声を出すのはダメだけど、思わず出てしまうのは…OKトカ、さすがにソコまで制限はできませんよね。
この小芝居風場内アナウンス、コミカルですしなかなかレアだと思うのですが、結構あっという間に終わってしまうので、もう一度どこかで聞けませんかね?>グラシアス(事務所)の方(要望)
14時30分ごろにスタッフによる通常の場内アナウンス、14時45分に再度メンバーによる小芝居風の場内アナウンスがはいりました。
観客数がすくないコトを差し引いても、場内はかなり静かです。
2020年8月15日:「ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 “G25” 特別編 WE NEVER STOP」
ライヴは15時――定刻どおりにスタート。
ぼんやりと見えているのは、白い柱が印象的な空間。西洋風ではあるけれど、ほどよく抜けがあるので、重々しくはありません。
定位置に着いたバックバンドのメンバーたちが弾き始めたのは、さわやかと…いうよりギターが呷るようなアレンジの「Promise」。
ステージの中央の小高い部分が明るく照らされた瞬間、五人は悠然とその場に立っておりました。
衣装はグレー系のスーツに、エナメルの靴。
ジャケットのカタチや中に着ているシャツがメンバーごとに違い、どちらかというとラフなイメージがございます。
「マイクロフォンナンバー1。…酒井雄二」
淡々としたアナウンスにクールに応える、酒井サン。あたかも、格闘技のリングインのようです。
「マイクロフォンナンバー2。…黒沢薫」
いつもなら、観客が立ち上がって歓声をあげているトコロですが、今回は拍手のみ。
「マイクロフォンナンバー3。…村上てつや」
そう、観客は拍手でしかステージ上の五人に想いを伝える術がないのです。
「マイクロフォンナンバー4。…安岡優」
しかも、観客はたったの260人ほど。こんなに心はやるのに、折角の収録だというのに、リアクションが少なかったらと思うと…。
「マイクロフォンナンバー5。…北山陽一」
ワタクシはいつにも増して、盛大に拍手を送りました。
ひととおりメンバー紹介が終わると、五人は階段をおりて定位置につきます。
酒井サンの前には、移動式の台に設置されたルーパーがありました。
●「VOXers」
カンっという乾いたゴングとともに始まった、1曲め。
ステージを架空のリングに見立て、五人のファイターが自らのファイティングスタイルを歌い継いでいく、アップテンポで激しめな曲。
韻を踏んだり、音の高低があったり――まるで相手を挑発したり、己を鼓舞したり、駆け引きしているかのような既視感を覚えます。
1ラウンド、わずか三分ほどの曲。
ルーパーを駆使しているとはいえ、聴いただけではコレがアカペラの楽曲だとは思えないのではないでしょうか。
ところで、この曲中では各メンバーにカラーが振られております。
ボクシングにみられる「赤コーナー」「青コーナー」みたいなカンジです。
そういえば、過去にもメンバーにカラーが振られてたコトがあったよなぁ、と思っていたのですが、後日調べて思い出しました。
昔なつかしMV「さかあがり。」にはいっている劇中アニメ「ゴスペラーマン」! コチラだと割り振られたカラーが違うんですよね。
そして、メンバーカラーのお話が出たのでついでに書いてしまいますが。
この日、ワタクシの座席は前の方だったので、オーケストラピット部分の有人カメラがよく目にはいりました。
移動式のカメラにタブレットを装着し、ソチラに進行表(?)を表示されておられたようです。
遠目でなにが書かれているのか読めないとはいえ、しばらく見ているとなんとなーくの雰囲気がつかめてきました。
黒い背景に白い文字、どうやら一画面に1曲分の歌詞が書かれているようで、曲がおわるごとに次のページに繰っておられます。
ソコにはメンバーの立ち位置などもメモってあったようで、どうやら色分けしてあるぞ…とステージ上のメンバーの立ち位置と見比べてみたのですが。
…だったでしょうか?(うろ覚え)
動線なのか…矢印が入っていたりもしているようで、コレを元にカメラを回してるんだ、とふむふむ。
でも、「VOXers」とも「さかあがり。」ともカラーが違ったので、カメラマンの方がご自分でわかり易いように色分けしたのか、はたまた別の理由があるのか…。(謎)
●「Winter Cheers! ~winter special」
ライヴは真夏でも、この曲の季節は真冬――若人の飲み会のノリと初々しい恋のドキドキを思い起こさせる、すこしコメディタッチな曲。
なぜか、前奏のあたりでヤングが「お、お腹がーっ!」などといいながら、腹痛を催しているようなリアクションをとっていたのですが、この理由が明かされるのは、ライヴ後半戦のMC。
メンバーひとりひとりにも、曲にまつわる思い出があるという振りから、ヤングが主導権を握って話していきます。
デビューあと、ヤングは盲腸を患って緊急入院したことがあるのですが、そのためシングル「Winter Cheers! ~winter special」のジャケット写真の撮影はリスケに。
ヤングが手術後に復帰して早々に、再設定されたのだそうです。
「Winter Cheers! ~winter special」はもともと8センチCDで発売されたシングルなのデスが。(ブレイクしたのちに、8センチCDはすべて通常のCDとおなじサイズ(12センチ)で再発売されております)
8センチCDはジャケットが長方形――メンバーが五人もいると、うまくおさめるのがなかなか大変だったらしく。
「Winter Cheers! ~winter special」のジャケ写の裏面は、(デザイナーさんなのかカメラマンさんなのか、誰が決めたのかはわからないけれど)足を投げ出して座っているポーズだったようで。
撮影当日、まだ抜糸が終わっていなかったヤング。
お腹の傷をふさぐ糸が、ひきつれて痛かったケド…ソレをおくびにも出さずに撮影を終えたらしく。
その当時、メンバーには痛みを一切明かすことなく、何年も経ったいまごろになって明かすヤング。
ライヴから帰宅後、「Winter Cheers! ~winter special」のジャケ写の裏面を確認して、サングラスの下にそんな痛みを隠していたのね…ヤング…、などと思った次第。
●前半戦終了:場内換気
軽快に「STEP!」を歌いあげると、アウトロがまだ続くなかメンバーは下手よりステージを去ります。
いままでならココで衣装替えを行ったあと、メンバーがステージに戻ってきて後半戦に突入するところなのですが。
アウトロが終わるとバックメンバーもステージを降りました。
客電が灯ると、場内換気のために15分間の休憩をはさむ旨、場内アナウンスがはいります。
もともとシッカリ空調が効いているのデスが、休憩にはいった途端、更に空調の冷気が客席に降り注いでまいりました。
ワタクシが腕時計を確認したところ、時間は16時10分くらい…ってコトは、はじまってまだ一時間ちょいしか経っていないってコトです。
ゴスペラーズのライヴは毎回盛りだくさんだな、と感じるコトが多いのデスが、今回のツアーは特にサービス精神に満ちあふれております。
どこをとってもアンコールのような気すらいたしておりました。
あとのMCでリーダーが語っておりますが、今回のライヴは1曲以外はすべてシングル曲。(含む両A面)
こうして思うと、ゴスペラーズっていろんなタイプの曲を歌ってきたんですね…。
●後半戦(といっても、ココからまだ2/3ありますが…)
ライヴ後半戦の衣装は、赤系の燕尾服。シャツとポケットチーフは黒、白というよりクリーム色のベストは、素材のせいか…光を弾くかのようです。
途中、ステージ中央に椅子が五客用意され、ソコにメンバーが座って歌うスタイルに。
ジャケットのしっぽの部分をお尻に敷いてしまわないように、スッと払ってから座る姿を見て、着慣れてるよなぁ、と感心。
MCを交えつつ、しっとりと歌い上げていきます。
●「LOVE MACHINE」
ゴスペラーズのライヴといえば、盛り上がる曲を立て続けに歌う「灼熱の後半戦」。
不穏なイントロ――5年に一度ステージ上に帰ってくる、あの方の予兆に、ワタクシは心のなかで「きゃーっ!」と叫びました。
曲はモチロン「LOVE MACHINE」。The Miraclesのカバーで、今回のツアーで唯一、シングルカットされていない曲です。
ゴスペラーズの周年ツアーになるとこの曲とともに現れるのは、黄金に輝く身体を持つ…その名もLOVE MACHINE。
時にバズーカから白い煙を噴射させながらメンバーを狙ったり、時に会場をフライングしてみたりと、派手なパフォーマンスをしては去っていく、謎の大男。
ステージ上のメンバーたちも、きょろきょろと周囲をうかがうご様子。
「酒井、ステージからハケなくていいの?」などといわれた酒井サン。
LOVE MACHINEが現れると、ステージ上から酒井サンがいなくなる…。そう、LOVE MACHINE=酒井説が、以前から囁かれているからです。
酒井サンご本人もソレを認識しておられるようで、そうではないというコトを酒井サンは証明するというのです。
「出でよ! Mr.LOVE MACHINEーっ!」
酒井サンがそう叫ぶと、ステージ背後から突如にょきにょきっと現れたのは…巨大な黄金のLOVE MACHINEさま!
中央にはおおきな顔、突き出した両手、指ではシッカリ「L」を形づくっております。
ステージ上には五人――歌っても踊っても、酒井サンは消えておりません。
「♪ラーララララー…」のトコロでは、おおきく手を左右に振る、LOVE MACHINEさま。
でも、酒井サンがジャケットの内ポケットからナニヤラ取り出してぽちっ☆と押したら、しゅうううううっ…とLOVE MACHINEさまが消えてなくなったコトは、見逃しませんでしたよ?
というコトで、疑惑の男・酒井サンの細かなリアクションにご注目ください。
●アンコール
アンコール1曲めは、10周年記念シングルの「ミモザ」。
続きましての「SING!!!!!」は、20周年記念シングル――ヒャダイン氏が手掛けた歌詞は、コミカルかつゴスペラーズにまつわるワードやフレーズが巧みにちりばめられております。
バックバンドのメンバーのお名前をひとりひとり紹介。
いつもだと一列に並んで全員で手をつなぎ、「ありがとうございましたー!」と一同礼をするトコロですが、今回はナシ。
相手をねぎらうハイタッチやハグもすべてエア(=直接接触ナシ)で行いつつ、バックバンドのメンバーたちを見送ります。
*
リーダーから指名を受けた酒井サンが、語りだしました。
本日の会場であるかつしかシンフォニーヒルズ、ツアー初日の会場でもあるワケですから、二回足を運んでいるのなら話はわかります。
でも、酒井サンはこの日が三回めだというのです。
なんでも、ツアー初日に貴重品いれにおサイフを仕舞ったまま、忘れて帰宅してしまったそうで。
忘れものに気づいた酒井サン、事務所を通して問い合わせるのではなく、自らシンフォニーヒルズに電話して問い合わせたのだそうです。
その日はほかの団体の貸し出しがあって、場内にはいるコトができない、でも…。
というコトで、職員の方に回収していただいたおサイフを、12月23日に自分で取りに行ったのだトカ。
建物一階の受付の小窓のようなトコロで、封筒に入れた状態で預かってもらったおサイフを受け取ってから、ツアー二日めの会場である埼玉・ウェスタ川越に向かわれたのだそうで。
ワタクシは会場からの帰り、青砥駅に向かいつつ…ドトールってあったっけ? ときょろきょろしながら、歩いていたのデスが。
青砥駅付近にもドトールはあるようですが、酒井サンが足を運んだのは京成立石駅近くのドトールのようです。
ライヴのMCでは「ミラノサンド」とおっしゃってましたが、つぶやきを見る限り…その時召し上がったのは「モーニングB」が正しそうです…。
[ドトール]
■モーニング・セットB 3種のチーズとベーコン・エッグ
https://www.doutor.co.jp/dcs/menu/detail/20191031145528.html
*
「舞台には、魔物がいる…」といっていた黒沢サン。
いままでに一度も間違えなかった「It Still Matters~愛は眠らない」の曲紹介。
バックストリート・ボーイズのHowie D.とのコラボ曲なのですが、その「バックストリート・ボーイズ」がうまくいえず…。
ステージ前半での出来事だったのに、最後のMCまで引きずっておられました。
(アンコールのMCではなかったハズですが…)北山サンは、ステージ中央付近にさりげなく設置されているカメラに向かって単身キメポーズしている場面があったと思うので、カットされずにオンエアに使われるといいデスね…。
(アンコールのMCではなく、どこかの曲の間だったと思うのデスが…)
WOWOWの収録時は毎回必ずやる観客とのコール&レスポンス「I SAY "WOW" YOU SAY"WOW" “WOW”“WOW” “WOW”“WOW”!」が、観客が声を出すことがNGのため出来ず。
リーダーが途中まで振り掛けて「I SAY "WOW" YOU SAY…今回は出来ないよねー」というようなニュアンスで、おさめてました。
モチロン、この日は「なりきりゴスペラーズ」(=観客も交えてハモるコーナー)もなく、観客は拍手と曲に合わせた手の振りで、ステージ上の五人に思いを伝えておりました。
ワタクシ、普段あまりキャーキャーいう方ではない(つもり)なのデスが、席を立ち上がれない、歓声を上げられない、歌えないというコトについて予想以上に制約されてるなー、と感じました。
ただ、ライヴ全編通して全員着席だったので、自分より前の席の方に視界を遮られるコトが格段に減る分、落ち着いて見るコトが出来たでしょうか。
*
「NEVER STOP」――今回のツアーのラストを飾るに、これほどまでにふさわしい曲はない、と思いました。
リーダーが「これにて、千穐楽ー!」といったとき、こみあげるものがありました。
ツアーが行われるたびに、観客であるワタクシたちが知らないだけで…トラブルやハプニングはあるコトでしょう。
しかし、ココまで紆余曲折あったツアーは、かつてなかったのではないでしょうか。
ツアーが始まる前に選曲したときは、まったく思い描いていなかったであろう、未来。
2月23日で一度は完全に止まってしまったツアーをふたたび動かし、こういったカタチで着地させたコトについて、賛否両論あるのではないかと思われマスが。
ありがとう、そしてライヴ完走おつかれさまでした、とまずはねぎらわせてください。
●ライヴ終了:規制退場
終了を告げる場内アナウンスとともに場内客電が灯ったのは、たぶん18時10分くらいのコト。
ライヴ本編およそ三時間――あっという間に駆け抜けました。
この日は規制退場でした。ステージ上の係員の方が呼んだ数字までの座席番号のひとが、場内を退出するスタイル。
観客の人数が少なく、ロビーでのセットリストの貼りだしもなかったので、早々と会場を脱出。
暑さ残る街中をてくてく歩いて、18時30分ごろには青砥駅に着いておりました。
おわりに
ココまで読んでくださった方、おつかれさまでした+ありがとうございました。
「ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 “G25”」とともに、時系列に沿ってココ9ヵ月ほどの出来事をワタクシの目線で振り返ってみたワケですが、如何だったでしょうか?
ライヴが終わったあとにゴス友とあれこれ語り合って、ライヴの内容を反すうするコトで、より味わい深いモノになる――と思っているのデスが、今回はゴス友と語るコトもできず、しばらくモヤモヤとしておりました。
ソコで、ひさしぶりにテキストを書いてみよう、そう思って書き始めましたが、なかなか思うように筆が進まず…。
何とかカタチにできただけでもヨシ、と思っております。
(ゴチャゴチャしていて読みづらかったら、ソレはワタクシめの文章力に依るトコロです…。スミマセン…。
テキスト中で取り上げているメンバーが偏っているのも、ワタクシが鳥アタマだからです…。申し訳ない…。
ライヴから少々お時間が経ってしまっているので、己のなかでヘンに捏造してしまった部分がないかが、一番心配…)
もし、ゴスペラーズにちょっとでも興味を持った方、ゴスペラーズのライヴを見てみたいと思った方は、2020年10月WOWOWでオンエア予定「ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 “G25” 特別編 WE NEVER STOP」でライヴの模様を是非チェックしてみてください。
[WOWOW]
■ゴスペラーズ坂ツアー2019-2020 “G25”特別編 WE NEVER STOP
https://www.wowow.co.jp/release/005592
*
コレを書いている2020年8月現在、新型コロナウィルス感染症はまだまだ猛威をふるっております。
そのため、ライヴを含めたエンタテインメントが今後どう変わっていくのか、正直まだよくわかりません…。
ですが、ワタクシはライヴが好きです。
いままでとまったくおなじように、とはいかないとは思いマスが、あの臨場感をみなさまと共に、リアルに味わえる日がまた来るコトを、いちファンとして切にねがっております。
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