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#4 ぼくと転勤の10年間戦争

先方:御社って、年齢性別問わず西へ東へ海外へ転勤があるのに、皆さん辞めないですよね。すごいなぁって社内で話してたんですよ。
私 :あ、私、これ以上の転勤が嫌で辞めるんですけど。
先方:そうなんですね(笑)

これは私が日系メーカーにいたころ、お世話になったお取引先様との会話。
突然の退職報告ですみませんでした←打ち合わせ終わりのエレベーター内で報告した最低なやつ。

本日のテーマは転勤。転じゃないよ、転だよ。

転勤のグチ

一応言っておくと、これから書くことはあくまで「転勤辞令を何度も受けてその都度承諾してきたハシクレ会社員」のグチであるので、人事部やマネジメント層のご意向は組んでないです。転勤制度撲滅運動とかも別にやるつもりもないです。。

新卒で入った会社には、一応総合職として採用してもらった。全国転勤、海外転勤もあるという条件はそのときにも提示されていたので、別に会社側は何も悪くない。最初からそんな会社に入るなよ、って?ええ、その通りだと思います。すみません。。

結果として、私は10年の間に「東京→アメリカ→東京(出戻り)→アメリカ→東海→北関東」と3~4年周期ぐらい(たぶん)で転々としてきた。あ、アメリカは1年ずつだった。ちなみに全ての拠点で資材調達の仕事を担当しており、職種間異動はしたことがない。他の職種では全く使い物にならんけど、履歴書上の専門性の面では良かったのかな、とは思う。私に専門性が身についているかは別として。
他社のことは知らないが、短い人は半年で転勤とかあって、大変だなぁと少し同情を覚えたものである。本人が望んだのかもしれんけどね。

転勤の理由はいろいろある。「成長のため」とか「ローテーション」とか謎の言葉で片付けられていたけど、詰まるところは人員補充、事業移管、昇格、降格、今の部署で使えやんから…などなど。
転居を伴う転勤でも2週間ぐらい前に言われるのが常だったため、そこから家探して引継ぎして引越しして…とかまぁまぁバタバタだった。単身でこれだけしんどいんだから、家族で引っ越す方はもっと大変だと思う。あと、3日前とかに辞令が出る会社さんはもっともっと大変だと思う。。

転勤って住む場所が突然強制的に変わってしまうため、それに伴うストレスは結構大きかった。「会社のお金でいろんな場所に住めるの楽しい!」とか思える20代の頃ならまだ良かったかもしれないけど、悲しいかな年を重ねると考え方も変わる。50代で初転勤させられている人とか見て「これはキツいな…」となってしまい、結局「住む場所ぐらいは自分で決めよう」と思って今回の転職につながったわけである。

あと、これまた完全なグチだけど、同じ総合職でも転勤が全然ない人もいた。介護とか子育てとかのっぴきならない事情がある人もいたし、受け手側から「そいつはいらん」って言われてどこにも出せないパターンもあった。でも、25年間転勤ゼロで同じ職場にいる人と私がたまたま同じ等級だったら、どんな事情であれ転勤があろうとなかろうと同じ給料ってのがどうしても許せやんだ。。ごめん(誰に

海外転勤ならアリかもしれない

私の人生初転勤はアメリカだった。これは元々転勤予定だった人が他にいたけど、そいつがしっぽ巻いて逃げたから急遽私に回ってきたという完全な棚ぼたである。
アメリカに関してはお花畑な私は「いぇーいまたアメリカ行けるぜ」程度にしか考えてなかった。若かったし。なんやかんやあったけど楽しかったし(能天気

ただ、海外転勤は向き不向きがめちゃくちゃあって、病んで帰国する人も見てきた。たまたまアメリカが無理で、アジアなら実力を発揮できるのに、という人も(その逆も)たくさんいると思う。こればかりは本人やご家族の同意をきちんと得てから赴任を決めてほしい(切実

とはいえ、転勤の中でも海外転勤はアリだと思う。海外転勤なら、自分がした苦労が全て資産になるからだ。語学力とかもそうだけど、勤務経験、商習慣、生活習慣、人脈、成功、失敗…海外で働くって日本に帰ってきたら結構貴重な経験になってることに気づく。そりゃ上をみればキリがないし、Twitterには同じ日本人とは思えないような猛者がゴロゴロいるけど、それでも海外経験は将来武器になって可能性を広げてくれたりする。こうやって発信するのもありだと思うし。国内転勤でも苦労はするけど、海外転勤だとその倍の価値が付くような気が個人的にはする。。

あと、海外で一緒に働いた他の駐在員の方とは、その後結構長い付き合いになったりする。お互い頑張ったね的な謎の連帯感が生まれるのかもしれない。

こんな感じで海外転勤は「諸刃の剣」感が強いけど、状況的に行けそうな人は行ってみると良いのかな、と思います。それこそ会社のお金で行けるし!!

転勤で得たもの

これだけ散々グチっておいて次に「転勤で得たもの」を持ってくるのって相当矛盾してると思うんだけど、なんやかんや人脈はゲットできた。今でも色んな拠点の人と連絡とり合って、遊びに行ったりもする。
私は友だちを作った感じだったけど、社内で上がっていくための人脈作りには、転勤はもってこいな制度なのかなと思った。

書いてみたらこれだけだった。ごめん(誰に その2

思考停止の転勤はやめとけ

最後に。最近の若者には少なくなってるのかもしれないけど、私のように「会社に言われたから本当は行きたくないけど仕方なく」みたいな転勤はやめといたほうが良いと思う。拠点が全国にある会社なら、一度「転勤人材認定」されるとそのままグルグル、なんてことも。気にならない人、前向きにとらえられる人なら良いんだけど、私みたいに住みたい場所があるのにイヤイヤ転勤する、みたいなのはマジで人生(時間もお金も)もったいないから、断るなり見切りをつけるなりした方が良い。そういうThe★サラリーマンな人が日本の会社(少なくとも私がいた会社には)に多いような気がする。本当は地元に住みたくて、週末は必ず帰る、みたいな人も多かった。要は人生の優先度によるかと思いますだ。

偉そうなこと書いたかもしれないけど全てグチでした。ごめん(誰に その3

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