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【思考】”できないこと”を”できるようにする”思考法②:技術エンジニアという職業で得た思考法 ~背景力の重要さ~

10年間技術を通じて”できないこと”を”できるようにする”ための仕事に携わってきました。
そこで得た思考法を紹介していきたいと思います。

下記記事で導入を書きました。
全体感がわかりますので是非覗いてみてください。

今回の記事では、学校で教わらなかった「背景」を構築する力(=背景力)の重要さを伝えたいと思います。

背景を何も考えていないと「冬山に夏服で登山に向かう」ことになりかねません。
達成したいことを鮮明にイメージする必要があります。


背景をおさえる重要性

当たり前ですが思考は目に見えません。

イメージして書き出し、目に見えることで
やっと脳に自分の考えていることが認知されます。

思考方法は学校教育でも教えてもらえませんが、
社会に出ると突然必要になります。

学校では問題が与えられますが、
社会では問題を自分で作り出す必要があるからです。

VUCAと呼ばれる時代かつAIが発展していくこれからの時代において、
目に見えない思考力は、他者と差別化できるスキルに成り得えます。

思考は山登りと似ている

下図を見てください。


登山と思考の対比

山登りでは、登る山を決め、頂上(ゴール)やルートは、目に見える地図を調べれば知ることができます。
一方で思考では、考えるテーマを決め、目的や問題定義、課題整理、解決方法を決めていきます。

言葉の定義はリンクの記事で書いていますので、参考にしてみてください。

目的は山頂、問題は標高差、課題は登山ルートなどと対比することができるので、
思考と登山は似ていると言えます。

ただ、思考は”目に見えない”ということが登山と異なる点です。

思考のステップは下図のように進めていきます。

登山では、登る山を決め、どんな山か調べ、ルートを検討し、登山に臨みます。
思考では、問題を定義し、課題(やるべきこと)を整理し、解決方法を決め、行動に移ります。


学校で教わる思考の範囲

学校教育では赤枠で囲ったルートを検討して、実行するところを集中的に教わります。
しかし、より上流の登る山を決めて、どんな山なのか調べる方法はあまり教えてもらえません。
ルートを検討するのと同じくらいどの山に登るのか、どんな山なのか調べるとは重要です。

なぜなら目に見えない思考では、

「山だと思っていたら山ではなかった」
「絶壁を歩いて登ろうとしていた」
「冬山に夏服で来てしまった」

ということが容易に起こってしまうためです。

背景構築力(=背景力)

青枠で囲っているところは、今回伝えたい背景力にあたる部分です。

思考において、どんな山に登るのか、具体的にカラーで鮮明にイメージできるようになることが、”できないこと”を”できるようにする”コツです。
学校で教わることはないので、自分で学ぶしかないのです。


稲盛和夫さんのことば

京セラ創始者の稲盛和夫さんは

すみずみまで明瞭にイメージできたことは間違いなく成就するのです。すなわち見えるものはできるし、見えないものはできない。したがって、こうありたいと願ったなら、あとはすさまじいばかりの強さでその思いを凝縮して、強烈な願望へ高め、成功のイメージが克明に目の前に「見える」ところまでもっていくことが大切になってきます。」

生き方 稲盛和夫

と言っています。

つまり、まだ達成していない目に見えないことでも、明瞭にイメージすることができれば、登山と同じように目的を達成できるということです。

まとめ

思考は目に見えない
背景を構築する力(=背景力)は学校で教えてもらえないので、自分で学ぶしかない
達成するイメージを鮮明に持つことが重要
 ➡どんな山に登るのか詳細にイメージすることができること

ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回以降の投稿では、背景を具体的にイメージしていく方法を紹介していきます。

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