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初めての心療内科、精神科

心療内科・精神科受診について一度振り返っておきたい。

1.きっかけ

私は24歳の社会人一年目のとき、初めて心療内科・精神科を受診した。
きっかけは中途覚醒・早朝覚醒からくる不眠だった。
毎日の長時間残業により就寝時間にも遅かったにも関わらず、夜中すぐに目が覚める、明け方に目が覚める、そして再入眠もできないまま出社時間を迎えるという慢性的な寝不足状態に陥った。
・初めての親元を離れて見知らぬ土地での生活と仕事
・毎日の酷い残業、理不尽な上司
・独身寮での慣れない共同生活
などにより、四六時中緊張状態にあったため不眠症になったのだと思う。

なぜ病院で診てもらおうと思ったのか、今となっては全く覚えていない。
ネットで病院を検索した記憶は残っているので、不眠についてネットで調べた結果、病院で診てもらおうとなったのだろう。


2.病院探し

当時はやはり心療内科・精神科を受診することへの抵抗感があったのだと思う、住まいと勤務地が田舎だったということもあり、会社の人間に通院がバレるのが嫌で、少し離れた場所にある病院を探した。
車で30分くらいの場所にある病院を見つけて、なおかつ診療時間が普通と違うかなり変わった病院を見つけて、そこで診てもらうこととなった。

診療時間は平日夜(平日の日中はなし)と土日終日。
平日の残業、土日も休日出勤が多い私にはここしか選択肢がないと言った感じだった。
詳細は書けないが、田舎にポツンとある完全予約制の病院で不思議な場所にあった。

3.初受診

最初の診察で何を話したのかは全く覚えていない。
特に病名は言われていないと思う。
最初から薬を処方され言われた通りに飲んだ。
薬は沢山処方された。
・抗うつ剤
・抗不安薬
・睡眠導入剤
初めて飲んだ時、副作用で吐き気が止まらなくて病院に電話をしたのも覚えている。
そして、電話越しに受付看護婦から結構冷たくあしらわれたことも記憶にある。

4.通院

毎週は通えなかったが、2週に1回は通った。
ある意味、それが自分の「癒し」や「救い」となっていた。
毎日、会社も家(=寮)も全てが仕事関係の場所だった私にとって、病院の先生は貴重な外部の人間との接触機会だった。

薬を処方するだけでなく、話を沢山してくれた。話の大半は雑談みたいなものだったと記憶するが、雑談ついでに物事の捉え方のアドバイスもしてくれた。
不安障害に関する本も譲ってくれたが、当時の私はうつや不安障害の症状がひどく専門書を集中して読む能力がなかった。
通院を重ねるごとに、これが効く・あれが効かないと言った感じで、色々な薬を処方されて試されていた。
診察を重ねるごとに薬の話が多くなっていたと思う。

転勤になるまで約1年弱この病院でお世話になったが、このとき、私の薬への依存体質が出来上がったと思う。
以後、今日に至るまで15年以上、薬への依存がまだ解けていない。(今は頓服程度まで落ち着いたが。)
それが悪かったという訳ではないし、別に恨んでもいない。当時の自分は頼るものが先生と薬しかなかった。

5.先生

初めてのこの病院以外に、転居等に伴い、いくつかの心療内科・精神科に通い色々な先生とで出会ったが、今思うと、この先生は変わり者という感じがする。
平日の夜と土日に診察している時点で変わっている。
思い切って、診察時間について質問してみたことがあったが、平日の日中はどこかの病院で診察して、平日の夜や土日に個人で診察をしていると言い、それ以上詳しい理由はハッキリとは教えてくれなかったような気がする。土日や平日の夜も診察している病院は他にもあるよ、と言っていたが、私はそのような心療内科・精神科に他に出会っていない。

6.その後

ここから長い心療内科・精神科通いが始まる。
24歳から40歳くらいまで病院が変わりながらも続いた。途中、通院を止めた時期もあったが、それも長くは続かなかった。
今は通っていない。1年半くらいは通っていないと思う。これもいつまで続くか分からないけど、出来ればお世話になりたくないのが正直な気持ち。

どのようにして病院通いが止められるようになったのか、別にまた書いてみたいと思う。

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