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星のとらわれびと

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バーチャル絵本『星のとらわれびと』 流れ星は規則正しく生きてきた星たちから抜け出した、勇気ある星かもしれない…🌠
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#ファンタジー

星のとらわれびと「渇き」

星のとらわれびと「渇き」

星になったかならぬのか。俺の身体は‘ 星 ’を糧として動いていた
これらは光を失うと結晶体のように見え、光を増すと周りを煌々と照らし出す
その紅い光と同じように俺の身体にはエネルギーが満たされる
光は弱くなると胎動する
すると喉が手が腹が脚が、身体全部が渇きを覚え、光の素(もと)を求め動き出す

19.9.17

星のとらわれびと 「節」

星のとらわれびと 「節」

俺らの頭上に浮かぶ‘ 雲 ’ は星の光を吸い取ってしまう
雲は黒い細かな粒子で出来ている
遠くて触ることすら許されないが、包まれたが最後全てを奪い取られ、星の、おれたちの存在は掻き消えてしまうらしい
七不思議みたいなもんだ定かではないが、みんな噂をして楽しんでる。
だから雲が出た日にゃ、御月様の人形を腰に付け、みんなで歌を歌う

暗雲(くらくも)晴れろ
あっちへおいき
御月様に食べられろ

足取り

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星のとらわれびと 「夢現(夢現)」

星のとらわれびと 「夢現(夢現)」

生まれた時なんて人間誰しも覚えていないもんだろ?
俺は覚えている
赤い光深い蒼たくさんの泡。
だがそこで俺の記憶はぷっつり途絶えて途切れている
次の記憶は、星の光を授かった時だった
赤い光が温めるのは俺の芯だった。
身体中からエネルギーが漲り頭の先や眼球にまで暖かな血が巡っていくようだった
俺の手は記憶と違って骨張り少し大きかった。その手で御月様の御簾から伸ばされた‘ それ ’を受け取った
彼女(

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