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【VRアバターは人身売買】

「女性を描いた何かを売買することは人身売買である」
 2020年9月、フェミニストはここまで虚構と現実の区別がつかなくなってきた。

 VRアバターというのは、いわゆるバーチャルYoutuberの「外観」を構成する3Dデータのことである。
 発端は佐々木俊尚氏が紹介する、日本のバーチャルYoutuber「ねむ」氏がフランスの新聞に取り上げられたという記事であった。

 この記事に対してフェミニストが噛みついたのである。
 噛みついたのは「てづれも」というアカウント名の、自称「【社会学】、メディアジェンダー論研究者」であった。

https://twitter.com/re_mon_moji/status/1302961404090015747
https://twitter.com/re_mon_moji/status/1302963013603926021

 「お前は売られてないし、売れないよ」という突っ込みが口をついて出そうになるツイートである。
 頭のおかしな泡沫【ツイフェミ】のお気持ち垂れ流しにしか見えないが、繰り返すがこの人物は「研究者」である。そしてこのレベルの低さは決して当人に特有のものではなく、フェミニズムにおいては一般的に、いかなる地位や学位を持とうとその知的レベルが向上する期待は持てないのだ。

 しかも本人のアイコンは漫画『深夜のダメ恋図鑑』(尾崎衣良)の女性キャラである(しかもおそらくは無断使用)。VRアバターも漫画の絵も、女性の図像であることには変わらないはずなのだが。
 ……そう、そもそも女性の映像データを売ることが人身売買なら、女性が映った写真や映画、女性を描いたイラストも漫画も、リカちゃんやバービーなど女性型の人形も全てがアウトになってしまう。VRアバターに限定する理由がまったくないのだ。VRアバターも漫画の絵も、女性の図像であることには変わらないはずなのだが。

 実にジェンダー研究者らしい、説と呼ぶのすらおこがましい「人身売買」発言。これを率先して批判したのは、オタクを自認し自らもVtuberとして活動している「世界初の議員系Vtuber」東京都大田区の区議・おぎの稔氏だった。

 これに対して、てづれも氏は「実際に女性を販売していますよね?」と反論したが、当然だがしていないので全くダメージにならない

  さすがに分が悪いと悟った周囲のフェミニストは基本的に沈黙し、少数が【最善の相】を全力で発揮した擁護も全く説得力のないものであった。(どうやらフェミニストの『最善の相』は、提唱者小宮友根氏の言に反し、批判相手ではなくお仲間の発言にするものだったようだ)。

https://twitter.com/rtoiuyuiotyuijj/status/1303467936112234499

 むしろおぎの氏にとっては、自身の名前と「人身売買」が検索に一緒に出ることになってしまった事の方がはるかに精神的ダメージだったようである。

 てづれも氏は「1割は味方だった!私のメッセージが届いてくれた」と強がっているが、第三者に見えるリプライを確認する限りとても1割も賛同者がいたようには思われない。関連発言のどれを見ても批判リプライばかりがずらりと並び、いかに善意に解釈しても彼女の「味方」を、10に1つどころか見つけることすら困難なのである。

 他にもてづれも氏は、なんとかVRアバターが人身売買であることを論証しようと、女性を模したものが売買されていたら、とか障害者のアバターだったら、珍論を連発する。
 が、男性も女性も障害者も健常者も「模したもの」なんて幾らでも売られているので、ただこの人の馬鹿さが明らかになっただけであった。

 結局、Vtuberやアバター製作者が人身売買をしているという説にフェミニズム外から賛同は全く得られず、フェミニストが人心にバイバイしただけの結果となってしまった。

参考リンク・資料:

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