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 ジェンダー論等を専門とする東北学院大学経済学部共生社会経済学科准教授の小宮友根氏と、ネット論客・青識亜論氏とのツイッター上の論争上で、議論する者のスタンスとして小宮側が要求したもの。
 話の発端は「外国人の友人に『どうして君の国の女はすぐやらせてくれるの?』と聞かれた」という趣旨の第三者のツイートであり、このような発言に対して、侮辱として抗議するべきか、それとも「すぐやらせるか否か」を女性の自由選択として擁護するべきか等の議論が発生したことである。

 その中で小宮氏はこのように「批判相手の発言は最善の相で理解する努力をしなければ、不誠実である」と言明してしまったのである。

 小宮氏の専門はジェンダー論、早い話がフェミニズムである。
 当然ながら、このような基準で見ればフェミニズムの表現物への抗議行動・バッシングは軒並み、不誠実極まりないものになってしまう。ただ内股であるだけの【駅乃みちか】のイラストを「おしっこを我慢している」と見るのは最善の相どころか、最悪中の最悪の相でしかないではないか。

 この発言の結果、もちろん小宮氏はフェミニズムの表現叩きを支持したときはもちろん、それ以外の場合もことあるごとに「最善の相じゃないじゃん」「最善の相できてなくない?」とからかわれることになったのである。

 論争中に相手方の青識亜論氏がした指摘はまさに正鵠を射ており、その後、小宮氏は【宇崎ちゃん献血ポスター事件】で、まさにフェミニストの「最善の相で解釈しない不誠実な」議論を擁護してしまうことになる。

 しかし残念なことに、この青識亜論氏自身が約2年後、小宮氏の轍をそのままなぞっていくことになる。
 彼はフェミニストと、彼らに攻撃されるオタク層との対話戦略をぶちあげたはいいが、そのためにオタク層がフェミニストに攻撃的な発言をもって返すことを禁じようとしたのだ。そしてその「自粛」戦法は極端にエスカレートしてしまい、【負の性欲】論や、フェミニストのバッシングを「オタク差別」と指摘することさえ「人格的中傷」であると断罪するようになった。
 これは要するにフェミニストの言い分を「正義や理性に基づくものとして解釈しなければならない」つまりは《最善の相》要求そのものである。

 そしてなお残念なことに、彼自身がそのルールを自身でまったく遵守できなかったところも小宮氏そっくりであった。
 青識氏は自身が2年前にバッシングした相手と同じところに墜落してしまったのである。

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