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 2013年から東京メトロ(東京の区部を中心に走行している地下鉄。正式には東京地下鉄)のサービスマネージャーという肩書で活動しているキャラクター。「困り顔」をチャームポイントとする、本来は「ゆるキャラ」的な風貌であり着ぐるみや人形でのメディア露出が多い。

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 駅乃みちかがクレーム攻撃を受けたのは2016年。
 トミーテック『鉄道むすめ』シリーズとのコラボレーションを行った際、イラストレーター伊能津氏によって他の鉄道むすめ達と同様の絵柄で描かれた「萌え絵版」イラストに対してであった。

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 このイラストに対し、フェミニストが攻撃を開始。
 批判内容は曰く「【頬の赤み】が射しているのが性的である」「困り顔が性的である」「胸や尻など体のラインが出ている」「【スカートが透けている】、下着が見える」「ポーズが【性的】である」挙句の果ては「おしっこを我慢しているポーズだ」というものまであった。

 しかし、これらの要素のほぼ全てが、萌え絵版以前からのイラストにも見られるものであった。

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 見ての通り、駅乃みちかというキャラクターは元々頬に赤みが射しており、元々困り顔であり、元々内股で立っており、胸や尻のラインは元の方がくっきり出ている。そして萌え絵版においてもスカートは全く透けていない。ただ脚に密着しているから脚のラインが浮き出ているというデザインでしかない(なお、このタイプの言い掛かりは後に2020年2月『ラブライブ!サンシャイン』と西浦みかんとのコラボレーションポスターに対しても付けられた)。
「おしっこを我慢している」に至ってはあまりに噴飯物で正気の沙汰とは思えない。実在のクレームであることを立証する必要性を感じるほどである。

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 改めて整理すると、彼女に対するクレームは「事実でないもの」と「明らかに性的でない『ゆるキャラ』版から存在している特徴」の2種類に分けることができる。

 事実でないもの:【スカートが透けている】、おしっこ我慢
 ゆるキャラ時代からある特徴:困り顔、【頬の赤み】、立ちポーズ、身体のラインが出ている
 どちらでもないもの:「無し」

 すなわち妥当な特徴はまったく存在しなかったということである。

 なお運営側はフェミニズムの理不尽なクレームに対し、スカート部分を塗りつぶすことで対応した。

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参考リンク・資料:


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