見出し画像

 温泉地を美少女キャラクター化した地域活性化プロジェクト。現在、日本と台湾で120余の温泉地のキャラクターが存在し、現地にキャラクターのポップを見ることができる他、漫画やゲームなど多角的なメディア展開をしている。
 各地の源泉から誕生した土地神の一種である「温泉むすめ」達が、それぞれの地元で働く傍ら「温泉むすめ師範学校」に通い、グループやソロでアイドル活動をも行う姿を描く。なお各温泉むすめの苗字はそれぞれの温泉の名前をそのまま用いている。

 運営の(株)エンバウンド代表・橋本竜氏が東日本大震災からの復興の助けを志して発案し、2016年に発足したもので、老若男女に一切問題なく受け入れられていたこのプロジェクト。【宇崎ちゃんは遊びたい!】の作者・丈氏が阪神淡路大震災に被災して救助された感謝の気持ちから献血に協力したことを思い起こさせるエピソードだ。
 2021年11月15日、仁藤夢乃がバッシング。YouTubeで男性憎悪動画「シリーズキモいおじさん」を公開し、【ステップイン新大阪東口】叩きなど他でも理不尽極まる言い掛かりを起こしているフェミニストである。他のフェミニスト連中も直ちに呼応し、温泉むすめを一斉に【性的搾取】呼ばわりし始めた。あんたら5年間温泉に行った事なかったのか?

 仁藤氏はフェミニストの例に洩れず、もともと萌えイラストやポルノ関係に、とんでもなく理不尽な言い掛かりをつける習性があるが、今回の炎上企図にはそれだけでなく、自身の炎上からの話題逸らしの目的があったものと思われる。
 元の事件は、仁藤氏が元新潟県知事・米山隆一議員を中傷する一連のツイート内で発した「夫の性欲処理機」発言を、当の奥さんである室井佑月氏に聞きとがめられ、フェミニズム内部での内ゲバ的口論となったもの。仁藤氏には石川優実や北原みのりらが味方に付き、室井氏らに対する中傷に加わったものの旗色が悪い状況であった。
 そこで話題を逸らすために罪もない「温泉むすめ」叩きに走ったもののようだ。なお仁藤氏は出張先で見たと言っているが、どこに行って誰を見たのかパネルの写真などはなく、なぜか温泉むすめのウェブサイトだけから画像をスクショしてきている。あるいは出張で見た云々自体が作り話なのかもしれない。

 もちろん仁藤氏のバッシング内容も、言い掛かりもいい所である。

 まず「温泉むすめ」に中学生などいない。

「そこから!?」と思われるだろうが。そもそも「温泉むすめ師範学校」は中学校ではないのだ
 というか冒頭で述べた通り、温泉むすめは土地神の一種という設定があるため、そもそも人間でもなく年齢も設定されていない(学年は現在フェミニストからの攻撃を避けるため設定表記から消しているが、年齢については最初から書かれていない)。つまり誰が飲酒しようが法律違反でもなんでもない。なお酒好きの温泉むすめは、土地の銘酒の宣伝に活用するためにこのようなキャラ付けが行われている。

 そもそも「役所や地域振興のキャラが犯罪をしてはいけない」のだったら、ゴルゴ13やルパン三世はどうなるのだろう? 殺人はいいがスカートめくりはいけないとでもいうのだろうか?w

 また【スカートめくり】に難癖をつけられている定山渓泉美の設定は、地元では河童伝説を活用した町興しに力を入れており、悪戯好きの河童をモデルにして出来たものである。なお元の物語ではスカートめくりどころか誘拐である。
「夜這い」の小野川小町は、小野小町が開湯したとされる小野川温泉のキャラで、深草少将との「百夜通い」の伝説が元ネタとなっているのは明白だ。いずれも観光に繋がるその土地の逸話に結び付けるための設定である。
「癒しの看護」に至っては温泉のキャラクターに何を言っているのかという話でしかない。

悲報《フェミニスト、信念がない》。
 そもそもフェミニスト達は、コラボ広告に難癖をつける際、お決まりのように「○○なんて【内容と無関係】じゃないか!」という言い訳するのが定番であった。
 では彼女らは、このうえなく内容と関係がある温泉むすめ達の設定を、立ち上がって擁護したであろうか?
 いいや、そんなフェミニストは一人もいなかったのである。
 この一点を見ても、いかにフェミニストの語る「批判の理由」が場当たり的なものであるか、フェミニストに「信念」など欠片も存在しないかが浮き彫りになっている。一事が万事、どのケースでもそうなのだ。

 フェミニストが今回かなぐり捨てた、かつての信念(大笑)は他にもある。
 各観光地でみられるパネルは、サイン入りのものの書き文字を含めても名前と短い台詞くらいで、仁藤が指弾するような言及があるわけではない。自ら望んで漫画版を読むなどしないと分からないことである。

実際のパネル。「スカートめくり」等の文言はどこにもなく、サインの書き文字を入れても名前と短い台詞くらいしか書いていない。

 仁藤氏はそれをわざわざネットで調べて、難癖を付けられるものがないか探してきたのである。【太田啓子】など他のフェミニストと同じ、まさに【検索したら出た】の好例だ。
 フェミニスト達は【宇崎ちゃん献血ポスター事件】など様々なコラボ広報に放火するたびに「元作品は問題にしていない!【公共の場にふさわしくない】ものだけを問題視してるだけだ!」と言い訳していたではないか?
 ところが実際に公共の場とやらにでているもの自体には問題がなかった場合どうするか? 彼女らは前言を守ってその表現を許容するのだろうか?

 はいこれが実験結果です。

 出ている作品に言い掛かりがつけられなければ、元作品を漁って叩くだけ。それがフェミニストなのである。もちろん他のフェミニストの言い分も目を覆うばかりの酷いものである。

 さて。
 実はいちはやくフェミニストの「温泉むすめ叩き」に反対の声を挙げたのは、温泉事業者や観光地の人々であった。彼らはなんと「 #温泉むすめありがとう 」という新しいタグまで作って感謝と応援の声を届けてくれたのである。

 これらはほんのごく一部である。ツイッターを「#温泉むすめありがとう」タグで検索すると、温泉関係者が心からこのプロジェクトを愛し、救われ、感謝しているということを幾らでも読むことができる。
 そもそもが東日本大震災からの復興の力となることを目指したプロジェクトである。
 震災とその後の風評被害、新型コロナウィルス禍……温泉むすめ達は、各地の産業が苦難を乗り越えていくための力に、確かになっていたのだった。

 温泉むすめを支持する人々に対する、フェミニストの逆恨みは凄まじい。 特にこの勝部元気は、温泉関係者を何の根拠もなく性犯罪者扱いしており、当然批判を受けツイートを削除した。
 これら誹謗中傷は、温泉地ばかりでなく温泉むすめ達をデザインしたイラストレーターなどにも及んでいる。温泉むすめは、できるだけ多くの人に関わって欲しいという思想から全員デザイナーが異なるのだが、おそらくは擁護側の手が回らなくなるのを期待して攻撃の手を広げようとしたものであろう。

 今現在も、日本の観光産業はコロナ禍による苦境に喘いでおり、温泉関係者は日々努力を続けている。その人たちに対する、自称「女性の人権」を守る連中による仕打ちがこれである。

 さらには「R18絵師が参加するな」などという完全職業差別の暴論を吐くフェミニストまで。

 仮にも男女平等を僭称するフェミニストが、どうすればここまで厚顔無恥な職業差別ができるのか驚くばかりである。
 浮世絵や西洋の名画家、映画監督、漫画家、イラストレーター、そして女優……アダルトとそうでない領域を股にかけて活躍したアーティストなど幾らでもいる。
 2021年7月、世界のフェミニスト、女性人権団体、LGBT等の18団体が共同して発した「フェミニスト原則の再確認を呼びかける」は、その第2原則の1に「仕事としてのセックスワーク」を認めることを掲げている。その精神を踏み躙る、純然たる差別発言である。


運営側対応
 温泉むすめの公式サイトでは2021年11月16日現在、公式サイトのキャラクター紹介コーナーからは言い掛かりをつけられた表現や学年表記、また後援企業の掲載を消去している。

 ちなみに設定が変更されたわけではなく、単に表向きの表記から削除しているだけのようである。というのは、その設定が反映されたエピソードは運営サイトの中にさえしっかり残っているからだ。たとえば「温泉むすめ伝 小野川小町の章」では、夜這いを妄想するという小町の性格付けを反映したエピソードが存置されている。

 私は巴さんを神社の前まで見送り、帰宅した。
 「お返事考えてみます」とは言ったものの、書きたいことが多すぎて全然まとまりそうにない。改めて自分の未熟さを痛感しながら部屋の前までやってくると、閉めたはずの引き戸がわずかに開いていた。

 えっ、どうして? 誰かいる? まさか夜這いが!?

 勢いよく引き戸を開けると――黒猫のナリヒラが文机の上で墨の匂いを嗅いでいた。

温泉むすめ伝「小野川小町の章」

 そもそも学年にまで言い掛かりをつけられているので「温泉むすめ師範学校」を舞台とする本作の根幹の設定であるこれらを変更など無理がある。

 なぜ運営側が一部表記の自粛という対応を取ったかは、やはり新型コロナウィルス禍で苦しい中、バッシングが観光地側に行った場合、その負担が過大なものになってはという配慮があったのだろう。
 実際に湯原温泉さんからはこのような実害が報告されている。

 ここで思い出すのは2020年、群馬県草津町長が、事実無根のレイプ疑惑を掛けられフェミニスト達が「セカンドレイプの町草津」と決めつけて風評被害をバラ撒いた事件だ。
 草津といえば日本の温泉地の筆頭ともいうべき草津温泉。その温泉むすめも当然おり、おりというか群像劇的な性格の強い本作にありながら「主人公」的ポジションにいる草津結衣奈がそうである。
 草津温泉に降って湧いたこの災難は、フェミニストという人種がいかに根拠なく無茶苦茶をするかの事例として(株)エンバウンド側も記憶していたに違いない。
 
 全国の観光産業が経済的に厳しい状況にある中、運営側は温泉地に万一にも迷惑がかかってはならないと動き、各温泉地側は逆に温泉むすめという集客コンテンツを奪われてはたまらないといちはやく擁護に乗り出した、ということなのであろう。

 自らの誹謗中傷から周囲の目をそらすため他のものに放火するフェミニスト。お互いを庇い合った「温泉むすめ」各関係者。
 いがみ合いと庇い合い。
 なんという美醜のはっきりした対比であろうか。

 2021年11月16日16:30現在、ツイッタートレンドには「フェミニスト」と「#温泉むすめありがとう」のタグが並ぶ。
 「フェミニスト」をクリックすると批判の言葉が、「#温泉むすめありがとう」をクリックすると感謝と希望の言葉が並んでいる。

 両者が今までやってきたことの、これが1つの答えだと言えるだろう。

参考リンク・資料:

 資料収集等、編纂費用捻出のための投げ銭をお願いします!↓

ここから先は

14字
この記事のみ ¥ 100

ライター業、連絡はDMでどうぞ。匿名・別名義での依頼も相談に乗ります。 一般コラム・ブログ・映画等レビュー・特撮好き。