写真の色のバランス - カメラの個性?
フォトグラファーの片岡です。
少し前の話ですが、カメラの色の個性についてです。
昨今のデジタルカメラの普及により、カメラの違いによる発色の違いを耳にするようになりました。例えば、
ソニーと富士フイルムのカメラは、色が青っぽい。
キャノンのカメラは、人の肌色が綺麗に表現できる。
オリンパスのカメラは、青が綺麗に出る。
ニコンは、バランスが取れた色になる。
等です。
最初にこの話を聞いたときには、なるほど、会社の違いでそれぞれ個性があるのだなあ、と思っていました。
でも、最近では、ちょっと考え方が変わりました。
だって、最近のデジタルカメラは、カメラの内部に色のバランスをコントロールするソフトウェアを内蔵しているので、自分の好みのバランスに変えて使う事が出来るからです。
フイルム時代には、現像する際に色のバランスを微妙に変えて、自分の個性を出すことが出来ました。また、撮影時にカラーフィルターを使用することによって、ある色だけを強調したりまたは弱めたりして、独特な表現をする方法もありました。
でも、今はカメラの中でほとんど出来てしまいます。
まあ、言ってみれば何でもありになってしまったわけですね。
最後に、独特なカラーフィルターをプリセットで持つカメラが増えました。そして、そのフィルターがいい感じに会社の個性を発揮している感じにもなっています。
でも、プリセットのフィルターを使用すると、楽ですが、自分の個性が発揮できません。なので、私も最初はプリセットフィルターを活用していましたが、最近は自分のオリジナルのバランスを作って、それで撮影するようにしています。
片岡
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