森の賢者たち
木漏れびが遊ぶ森を見下ろすカフェテラス
朝食を終えた二人の賢者がしばし語らう
とつとつ語るのはこのところの異常気象か
それとも巷に蔓延り続ける流行病のことか
はたまたこのほしの未来への憂鬱か
まぁ、いずれにせよワシらには
どうにもしようのないことじゃがの
せめて、この空と緑と水と風の流れが
次の世にも引き継がれてくれればの
それ以上の望みはないわいな
さわさわと涼風がわたり
柔らかな羽根毛を揺らす
二人の賢者は短い挨拶を交わすと
それぞれの空へ飛び立っていった
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