軽井沢、ジョンレノンのハシゴめしを辿って中二病をインストール
グルメメディアヒトサラの社員がリアルな食体験を綴るリアルめし。金曜の志津が、長野県軽井沢でジョンレノンが通ったとされるお店3軒を1人でハシゴしました。今回の志津はいつも以上に様子が変です。
私、Beatlesのファンなんです。
昔から父親がBeatlesをよく聞いていて、幼い私がいるにもかかわらず、家のどこにいても聞こえるくらいの爆音で流していました。私の身体にはBeatlesが染み込んでいます。
人生初めての海外旅行もロンドンで、アビィロードの横断歩道を渡りに行きました。
ちなみに好きなアルバムはRevolverです。気怠い歌詞や実験的なサイケデリックサウンドが中ニ病を悪化させて、青春時代の私を陰キャに仕上げてくれました。なので20年くらいのファンです(ニワカじゃない主張に必死)。
1.洋楽を聴き始める。
2.旨くもないコーヒーを飲み始める。
3.売れたバンドを「売れる前から知っている」とムキになる。
...
「中二病」wikipedia
まさにこんな症状でした。
今回はその偏愛がハシゴめしで溢れでてしまいました。
友人が軽井沢で結婚式を挙げるというものだから、すぐにジョンの軌跡をロックオン。翌日1泊して単独ハシゴめしを敢行しました。
タイムライン
9:30_フランスパン@フランスベーカリー
10:30_モカソフト@ミカド珈琲店
15:00_ブルーベリージュース@離山房
ジョンの曲を口ずさみながら、軽井沢らしい緑道を歩く朝。
イマジノ〜、ダピ〜ポ〜♫
散歩がてら万平ホテルに行きました。
ジョンはここに滞在し、アップルパイとかを食べたらしいのです。今回は泊まれなかったので、雰囲気だけ味わいました。
まずは旧軽井沢通りに移動して朝ごはん。フランスベーカリーへ。
お店に入ってすぐ目に飛び込むのが、「世界が愛したフランスパン」のポップと彼の写真。
惜しげもなくジョンレノン全開。逆にそれが恥ずかしく思えてくる。
なんか、、、お店の思惑通りに動くのが恥ずかしく感じたのです。ワンオブゼムと思われないように、それっぽく他のパンも見回してみました。しかし間も無くバケットを購入。なんならハーフサイズがあってちょっと嬉しかった。
ハーフフランスパンと塩クロワッサン
オレは違う!ニワカじゃないんだああああああ!
と内心叫びながらも、写真をバシバシ撮って食べました。だからニワカに見えるんですけど。
ここはイートインスペースもあるので、ゆっくり堪能できました。外はカリッとしていて、中はモチモチ。ジョンも舌が肥えていたことを実感(←何目線)。
ミカドコーヒーへ
家で食べるパンも買って、次はミカドコーヒーのモカソフト。パン屋から近いのですぐ到着。テイクアウト用の受付もある。溶けちゃうから秒で撮影。
左手で持つソフトクリームを、右手の一眼で撮影するオジサンが爆誕。
想像して欲しい。おそらく私はソフトクリームを持ったウサインボルトみたいになっていたでしょう。この辺から客観的な視野がなくなってきました。
コーヒーの風味がしっかりとして美味しいモカソフトを食べたら、すぐに離山房へ向かう。離山房は急軽井沢通りから、5kmほどある。
1泊分の荷物+式用スーツ+引出物+お土産=10kgの手荷物で3.7kmの山道を歩く。
夢中になると、人はこんなにも愚かになるんだなと実感。普通の方はバスで移動してください。今でも思います、なんで歩いたんだろって。
道中は息が切れてしまって、優雅に歌を口ずさむどころではありませんでした。
軽井沢現代美術館で休憩。
バッグを持ってる肩がもげそうだったので、休憩がてら、途中にあるモダンアートに触れておこうと寄り道。この美術館ではお茶とクッキーが入館料に含まれているので、カフェとしてもオススメです。
村上隆、草間彌生、奈良美智など有名作家の作品が展示されています。
※人物が入ることを条件に作品の撮影OKなのですが、自分が入るのが恥ずかしくて作品の写真は撮りませんでした。
さらに1km歩いて離山房に到着。
この喫茶店にはジョンが好んで座っていた特等席がある。
そこに座れればいいなーと思っていたら、店員さんが「せっかくならジョンが座ってた席にどうぞ」と心を読んできた。量産型の客だと見抜かれたが、断る理由は無い。てか飛び上がるほど嬉しかった。
彼が好んで座っていたテラスの奥
ジョンの視座に入り、周辺を見回して、こんなことを考えた。
ジョンを見るのではなく、ジョンが見ているものを見る贅沢。
ジョンそのものを追いかけていると、それはアキレスと亀の原理と同じで、ずーっとジョンに追いつけません。だから、ジョンが追うものを追うことこそ、ファンにとって最高の贅沢なのではないか。そんな自己満な考察を楽しんだ。
ここで私のテンションはピークに達し、本日最大の奇行に走った。
ヒゲ面のオジサンがモジモジしながら自撮り。
他に食事中のお客様がいるというのに、強烈な醜態をさらしてしまい、深くお詫び申し上げます。こんなんだからニワカがバレるんですね。
でも、羞恥心を制して行動できてよかったと思ってます。数少ないセルフィーフォルダに貴重な一枚が、、、(*´ω`*)/
20年ぶりに中二病を再インストール
するとまた、自分としか会話できないので、新たな考察がスタートした。
情報を食べている自分を発見。本当に料理を味わっているのか?
「ジョンが食べた」「ジョンが座った」そんな情報が無くても、本当に美味しいと感じたのか不安になりました。
彼が気に入っていたとされるブルーベリージュースとバニラアイス。めっちゃ美味しいです。
グルメメディアというものも、そういう側面があると思います。「高評価のお店」「みんなが羨ましがる料理」みたいな情報。その情報を食べるためにお店へ行ってることがあると思います。シェフが作った料理や、おもてなしするお店を本質的に堪能しているのかな。
これもアキレスと亀の考察と同じで、ジョンを味わうのではなく、彼が感じた美味しさを味わえているのかということ。
もちろん今回はお店側もジョン推しでおもてなしてくれたので、そう悪く思う必要は無いのですが、ちょっとだけそんな自分を省みたのでした。
様々な気づきと、様々な事件が生まれ、とても貴重な体験ができました。
こちらからは以上です。
ちなみに私のマッシュルームカットも狙ってやってます。
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