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働く意味ってなに?ー14の労働価値チェックリスト✅

こんにちは!心理カウンセラーのhitoeです🌸

突然ですが「働く意味ってなんだろう?」
「なぜ働かなくてはいけないんだろう?」と思ったことはありませんか?

今回はそんな「働く意味」についてのお話です📖

生きるためには食べなければならない、食べるためには稼がなければならない、そのためには仕事をしなければならない、この「しなければ」の繰り返しが、大人の言うところの「生活」だ。
しなければならなくてする生活、生きなければならなくて生きる人生なんかが、どうして楽しいものであるだろう。池田晶子(14歳からの哲学)

ただ「働かなければならない」だけでは、私たちは「働く意味」を見出せないのです。

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1.仕事=お金なのか

「働く意味とは?」と尋ねたときに「お金を稼ぐため」と答える人もいるでしょう。

確かに仕事にはその対価としてお金をもらうという意味はあります。私たちはそのお金で生活するので「働く=お金」というのはある意味間違いではありません。

ただし、それだけでないのです。

例えば世界の富豪たちは使い切れないほどのお金を持っていますが、それでも精力的に仕事をしています。また、ボランティアやNPOなど働いた報酬が「お金」としてはあまり入ってこなくても生き生きと働いている人たちもいます。

彼らにとっては「働く」とは「お金」だけではないのです。どちらかというと「働いた結果であるお金」よりも「働き」そのものに充実感を感じているように見えます。

つまり、働くとは「お金+何か」ということになります。

2.やりたいことを仕事にする

成功者の中には「自分がやりたいこと、好きなことを仕事にすればいい」という人もいます。確かに好きなことを仕事にできればベストなのかもしれません。

しかし、現実的にはこの言葉をそのまま信じてはいけません。

一言で「好きな仕事」と言っても、その中には多くの「好きじゃない仕事」も含まれていますし、そもそも本当に「自分がやりたいこと、好きなこと」が何なのか簡単にはわからないものです。

「好き」だからといって、それが求めている「何か」を与えてくれるものになるとは限らないのです。

3.やりたい仕事とやりたくない仕事

もちろん、好きだとしても才能や能力があるかどうかはまた別問題です。つまりそれで生活していけるかということです。やりたくてもできない仕事があるのもまた現実です。

運良くやりたい仕事が見つかってその仕事につけたとしても、その中には「やりたくない仕事」もたくさん含まれます。
たとえば「人を笑わす」ことが好きで「芸人」になったとしても、厳しい下積みがあります。Youtuberやアイドルだってそうです。

かくいう私も「人の役に立ちたい」「心理学が好き」「悩み相談を受けることが多かった」という理由で心理カウンセラーを仕事にしていますが、そのほかにも週2でパートには出ていますし、地元の商店の再生事業に携わっていたり、子供たちのために勉強会を開いたり、電子書籍出版に向けて動いていたり…カウンセラーのみでは生活は成り立たないのが現状です。

やりたいことを仕事にするために、少し離れたことを(それがたとえやりたくないことでも)しっかりやりきった者だけに「やりたい仕事」をやれるチャンスが巡ってくると思うのです。

しかし、「自分が本当にやりたい仕事ってなんだろう?」と思う人もいます。そもそもやりたいことなんてはじめてみないとわかりません。職業経験がほとんどない人ならなおさら。
興味があるからやるというよりは、やるから興味が湧いてくるという場合もあります。好きだからやったというより、真剣に取り組んで手応えを感じたからこそ面白くなって、好きになっていったという人も多いのです。

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4.一生遊んで暮らすのは幸せ?

もし働く必要がなかったとしたら、人間は働かなくなるのでしょうか?
例えば、毎日贅沢三昧の食事をしてあとは寝て過ごす。そうしてひたすら消費していくだけでそこに幸せを感じられるでしょうか?
きっと最初の数日間は楽しいでしょう。今まで「やらなければならなかったこと」から解放されて自由になるわけですから。

でも、その生活は「楽」ではあるかもしれませんが、きっと「充実」してはいないと思います。そして毎日楽してブラブラしているだけでは物足りなくなってくるものです。
人は本能的に楽な人生を生きたいというより、充実した人生を送りたいと願っているのです。

そして、充実感とは「何かを達成したり」「何か意味あることに自分を活かすことができたり」「人の役に立ったり喜ばれたり」した時に感じるものです。

5.労働から仕事へ

人間には、「働く」ことからしか得ることのできない充実感や満足感があります。とはいえ、日々の仕事の中にそんな幸せはなかなか感じられないかもしれません。

「働くことがお金を稼ぐ手段にすぎない時、それはただの労働であり、働くことがお金を稼ぐ手段だけではない時、働くことそのものの中に喜びや生き甲斐や自分の人生の目的を込められるとき、それは仕事になる」とう言葉があります。

ただ受け身でやらされているだけの労働を越えて、そこに何かを見いだすことができるようになるか、そして壁にぶち当たったときそれを乗り越えることができるかどうか。そこに「働く意味」を見出せるかどうかがポイントです。

6.隣の芝生は青い

人間誰しも「ここではないどこか」に憧れます。隣の芝生は青く見えるものです。今とは違うどこかに「本当の自分の居場所」があるのではないかと。

もちろん、より良い場所を探すことは大事なことで、今の場所が本当に自分に向いていなければそこを離れる必要があります。(ブラック企業などと言われるような会社からは一刻も早く逃げ出さなくてはいけません。)

ただし、ただやみくもに「嫌だから違う場所」といって永遠の自分探しを続けているのであれば、それだけでは何も変わりません。何度転職を続けても働く場所が変わっただけで、主人公は全く変わらず同じ物語を続けているだけということもあります。

「ここではないどこかで、いつか始まるであろう物語」をただ夢見るだけでなく、まずは「今ここで、自分の物語」にしっかり目を向け、そこから始める意識も大切なのです。

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7.生き生きと働く方法

ドラッカーは、自分の「強み」「仕事の仕方」「価値観」という三つの問題に答えが出れば、卓越した仕事ができるといいます。そしてそこから充実感と自信が生まれるのだと。
これこそ「働く意味」の一つの形を見出していると思います。

強みについて、ドラッカーは「何事かを成し遂げるのは強みによってであって、弱みによって何かを行うことはできない」と言います。そして、弱みを改善するのではなく、強みに集中してそれをさらに伸ばすようにと。

仕事の仕方とは、一人でやるか誰かとやるか、大きな組織と小さな組織どちらのほうが力を発揮できるか、意思決定者と補佐役ではどちらのほうが成果を上げられるか、安定した環境か緊張感のある環境どちらのほうが向いているか、など自分に向いた仕事の仕方のことを指します。

価値観とは、「人とのつながり」や「達成」など自分が大事にしたいと思っている信念のようなものです。

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8.14の労働価値

ドナルド・E・スーパーは「仕事に何を求めているか」という点に関して14の労働価値を示しました。これは自分が仕事に対して「どのような価値観」を持っているのか、また優先順位はどうかということを知るうえでとても役に立ちます。

✅能力の活用(自分能力を発揮できる)

✅達成(良い結果を出す)

✅美的追求(美しいものを創る)

✅愛他性(人の役にたつ)

✅自律性(他からの束縛を受けず自分でやる)

✅創造性(新しいものを創り出す)

✅経済的報酬(お金をたくさん稼ぎ良い生活を送る)

✅ライフスタイル(自分の望む生活を送る)

✅身体的活動(身体を動かす機会を持てる)

✅社会的評価(社会に広く認めてもらえる)

✅冒険性、危険性(わくわくするような体験ができる)

✅社会的交流性(いろいろな人と接点を持てる)

✅多様性(様々な活動ができる)

✅環境(仕事環境が心地よい)

9.まとめー働く意味とは

結局のところ「働く」とは人間の本能であり、生き甲斐です。それが無ければ退屈な人生になってしまいます。そして、仕事とは「お金を得る手段」であると同時に「大切にする価値観」を経験する機会ということになります。

自分が仕事においてどんな価値観を求めているのか、「大切にする価値観」をはっきりさせておくことは「働く意味」を見いだす上で役に立ちます。

この価値観は時間が経てば変化していくのが普通なので、時折見直してみることも必要です。「働く意味」を見出したいなら、お金を稼ぐだけの単なる労働を越え、仕事そのものから大きな喜びや充実感を得られるものに自ら変えていくしかありません。

つまり「働く意味」とは

「お金を稼ぐ手段であると同時に、働くことでしか味わうことのできない人生の充実感を味わうためのものである」

ということになるのではと思います📖

情熱もなく、仕事もなく、楽しみもなく、精神の集中もなく、完全な休息状態にあるほど、人間にとって耐えられないことはない。📖パスカル「パンセ」より

最後までお読みいただきありがとうございました🌹

hitoe💋

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